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TORGリプレイ

『地球の長い午後』

 

第三幕


シーン4 Hey buddy!
 

GM:というわけで、フラグ条件達成! ここで、アルファが仲間になります。

一同:わーっ(拍手)。

GM:アルファは、〈顕現〉という技能と、〈サイバーデッキ操作〉という技能を持っているキャラクターです。アルファが、複数回行動で、〈顕現〉を使用することで、あなた方は全員、ゴッドネットに入ることが可能です。

大悟:自分の能力とか、技能値を、そのままネット内で使用できる、ということですね。

マッコイ:さてと、ここからどうするか。

ディ:ひとつ、思い出したことがある。エベンスローは、ゴッドネットの要になっているから、動かせないはずだ。でも、オレたちは、北極にエベンスローの気配を感じた。つまり、あそこにあるのは、コピーではないかと思う。

大悟:そうすると、我々のすることは、どれかですね。フランスのエベンスロー本体を破壊する。北極のエベンスロー(コピー)を破壊する。もしくは、マルローに追いついて、邪魔をして追い返す。うまくすれば、倒す。

マッコイ:問題は、ジャン・マルローって、結構強くなかったでしたっけ。

GM:割と強い(*19)よ!

ディ:宗教家だから、《精神力》が高い。

大悟:あと、ハイロードなんで、一回につきポシビリティを2点使えるんですよ。

マッコイ:うーむ。

GM:因みに、最弱のハイロードは、Dr.メビウス。科学者なので、頭だけは超いいんだけど、肉体は一般人以下。

リン:まぁ、研究ばっかしてるから。ひきこもって。

マッコイ:しかしなー、エベンスローのコピーといっても、能力自体はエベンスローそのもの。

大悟:なおかつ、最低でもディのコピーが防衛についている。

ディ:さっき、魔術の感染の法則の話をしましたよね。十字架を砂の上に立てて、えいって倒したら、エベンスロー壊れないかな? 何とかして関連付けができないかな。

マッコイ:この場合の砂は、何に当たる?

GM:なるほど。それでしたら、〈魔法知識〉、あるいは〈手掛かり分析〉で、全員で考えていいですよ。

ディ:(コロコロ)1だ。ゴメン。

マッコイ:(コロコロ)こっちも1だ。

大悟:仕方がない、ここは私がポシビリティを使おう。 (コロコロ)19か。+6で18になって、“ひらめき”と“アクション”で達成値24。

GM:そこまで出れば充分だよ。ではお教えします。今回は、感染の法則が、2段階に働いています。エベンスロー→‘天空’→エベンスロー(コピー)です。要は‘天空’が十字架の形をしてるのは、感染の法則を利用しているからです。

大悟:ふむ。

GM:よって、エベンスローを破壊する方法は、1.サイバー教皇領へ乗り込んで、本物のエベンスローをぶっ壊す。2.‘天空’に侵入して、その奥にある、エベンスロー(コピー)を、ぶっ壊す。3.中継点である、‘天空’そのものを、ぶっ壊す。

マッコイ:どれも難しい。

GM:そしてもうひとつ。さっき、‘天空’から放たれた雷(いかずち)がありますね。あれは、実は、距離を置くごとに、ダメージが、倍、倍、倍となっていきます。

大悟:ん? ちと待てよ。発射させて、ぐるっと一周まわして、‘天空’に落とさせれば、どうなる?

GM:まあ、壊れますね。

マッコイ:問題は、それをどうやって誘導する?

GM:はい、お答えします。‘天空’は、毎ラウンド頭に、1発発射します。次の発射までに、‘天空’の中に入り込んで、制御装置をいじることができれば、誘導することは可能です。

マッコイ:そうか、今はグリッドがあるから、行こうと思えば行けるんだ。

GM:どうやって装置をいじるかに関しては、〈サイバーデッキ操作〉で判定しますが、結構難しいですよ、と言っておきましょう。因みにアルファの〈サイバーデッキ操作〉基本値は15です。ポシビリティは5点持っています。カードは持っていません。“援助”を使うか、“リーダーシップ”などで、カードを彼女に渡すことは可能です。

マッコイ:〈知識(機械工学)〉で何とかできたりしないかな。無理か。

GM:あるいは、計算の助けになるような物を持ってこられれば、ボーナスがつきます。現時点で、装置をいじって、自爆させる難易度は、35です。

大悟:ということは、+20か。+20ってーと、ダイスロールで100ぐらい出せばいいのかな?

マッコイ:100(笑)。

GM:まぁ落ち着こう(笑)。ある条件を満たすことで、難易度を35から25まで下げられます。これはヒントは出している。

マッコイ:コピーを倒すこと。

大悟:ですね。コピーの存在自体が、‘天空’を支える条件になってるはず。つまり、我々がコピーを倒した時点で、アルファが‘天空’を操作して破壊する、ということでいいのかな?

GM:確かに、コピーを1体倒すごとに、難易度が2下がります。5体倒すと10下がります。ただし、すごいリスクがあります。あなた方が、コピーを倒して、‘天空’に侵入して、よーし、成功したー、コントロール奪ったー。次のラウンド、ドーン。‘天空’に、約500点のダメージが入るわけなんですが、あなた方は一体どうなるんでしょうか? 自分の身の危険を顧みないならば、それは充分に可能ですよ。

一同:・・・・・。

ディ:今、“知人”が、2枚ある。誰かから、サイバーデッキを譲ってもらって、こっちの基本値を上げる手段はあると思う。

GM:それならば、自由パリの方に連絡をして、調達してもらうことは可能でしょう。

ディ:よし、1枚使います。

GM:では、踏み台にするべき、デッキに関しては用意できました。これで判定に+3がつきます。

ディ:あと、Dr.メビウスが、ジャンヤ・パテルクシを使って、計算の助けになるような何かを、ニッポンに取りに行ったんですよね。忘れてたけど。

GM:ええ。そう言っていました。

ディ:何を手に入れようとしたんだろう。まさか大黒(*20)は持って来れないし。

マッコイ:確かにあれもコンピュータ。

GM:これはマッコイ辺りなら知ってるかもしれない。正解を言いましょう。ニッポンテックのラウル・ブロックには、ひとつ、エタニティ・シャードがあります。その名を、東部会アルゴリズム。

マッコイ:あー、なんか聞き覚えあるぞ!

GM:超高性能演算プログラムです。そいつを使うと、難易度が、10下がります。

大悟:それは、“知人”で、借り出せる?

ディ:オレもそう思った。その、なんとかアルゴリズム・・・ゴメン、説明してもらわないと、オレの理解できる範囲を超えてるんだ。

マッコイ:まぁ、簡単に言えば、でっかいコンピュータの友達みたいなもんだ。

大悟:なに? コンピューターというとあれだな、ピカピカピカ、がしゃーん、がしゃーん、がしゃーん!

マッコイ:まぁ、それでいいや(笑)。

大悟:だって、ナイル帝国のコンピューターって、ホントにそんなんだもん。

ディ:であれば、“知人”使って、貸してもらうことにしちゃいましょうか。

マッコイ:うん、多分その方が早い。

大悟:それこそ、ここにいない某・風の民(*21)に頼んで、大急ぎで持ってきてくれって言うと、どっからともなく。

ディ:『ったく、金にもなんねーことを俺にやらせやがって!』

大悟:とか言いながら、出てくるわけですね。

GM:了解しました。では、難易度が25に、アルファの判定基本値が18になります。

ディ:あと7、つけばいいんですね。

大悟:+7だと、ダイス目で20出ればいいわけだから、かなり楽だ。

 
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