Eternal Smile > The King of Celestial
 

TORGリプレイ

『星辰の王』

 

第二幕

 
シーン4 Lady, ready to be stolen

 
GM:では最後に神野さん。きみが近づいていくと、アメイニは、「これはエキゾチックなお嬢さんだ」と言って、きみの前に跪いて手を取ります。

海優:「(作り声で)ごきげんよう」

GM/アメイニ:「ごきげんよう。貴女は、どこかの数学者のお嬢さんですか?」

海優:「えっ、あの・・・父は、今、あちらで話をしておりまして」

GM:「なるほど。何を飲まれますか?」

海優:「では、カクテルを一杯」

バトラー:それは違うぞー!(笑)

フレディ:何て言うかな、「あ・・・割と、飲む人?」

GM:飲む人? みたいな顔をされるけど、普通に飲み物を取ってくれるよ。因みに、今は胸に、黒玉をあしらった黒いバラを挿している。

海優:「そのバラ、素敵ですわね」

フレディ:それが、ただの宝石なのか、或いは違うものなのか。

バトラー:俺は、戦闘用とヴィジュアル用の、両方があって、いっぱい持ち歩いているという説を主張したい。

GM/アメイニ:「ああ、大したものではありませんが、私が作ったんですよ」

海優:「そうなんですの! 素晴らしいですわ!」キラキラキラキラ。

GM:因みに、〈数学魔法〉にあるよ。

球太郎:えっ、細工物を作る魔法?

海優:(ソースブックを見て)ホンマや、【ジェム・ワーク】。宝石の価値が二倍になる、だそうです。

バトラー:あ、なるほどね。きらびやかにする魔法か。

GM:そうそう。余裕綽々でそんなの作ってる。

海優:「お噂はかねがね伺っておりました。先ほどの講演、わたくしは父から学問の手ほどきは受けていないのですが、それでも、素人のわたくしでも感銘するほど、素晴らしいお話でしたわ」

GM/アメイニ:「ありがとうございます。この計画には、時間もかかったんですけど、動き出してからは半年で成果を出すことができました」

海優:「半年で!」驚いてみせます。「その短期間で、あれだけ精緻な数値を出せるなんて、さすがですわね」

GM/アメイニ:「いや、これも彼らの尽力あってのことですよ」

海優:「彼ら、とおっしゃいますと?」

GM/アメイニ:「ここの研究員の方々ですよ」

バトラー:・・・しまった。若き数学者っていうカバーにしておけばよかったですね。彼女が攫われれば、我々の追跡が楽になる。

フレディ:アタシも、そう思った。

海優:なんか、後ろで不穏な動きが(笑)。

GM:〈魅了〉振ってみて。

海優:(コロコロ)ポシビリティ使います。

GM:はーい、相殺しません。

海優:達成値17です。“だめ押し”は使えませんよね?

GM:使ってもいいよ。

海優:いいですか? そしたら20。

ソニック:やる気満々だー!

バトラー:本気で落としにかかってるじゃねぇか!

海優:だって、金持ち金持ち!

GM:20ですか・・・(ソースブックをめくる)。

球太郎:何か調べてる。

ソニック:惑星の並びとか気にしてるぞ。

バトラー:おっかないこと言わんでください。

GM:きみの《知力》、いくら?

海優:9です。

GM:えーとね、そうすると、アメイニはきみを気に入ったらしくて、話し掛けてくるんだけど、話しているうちに、きみの意識は、ブラックアウトした。

海優:うわー。

一同:おぉー。

フレディ:無理! あいつからの【メスマライズ】(*16)は、抵抗は無理だと思おう。

バトラー:小脇に抱えられてトットコトットコ、車に連れ込まれるんですか?

GM:いや、しばらくして彼女は「酔ったようです」と言い出して、アメイニが「ああ、それはいけませんね、お嬢さん。ではこちらの方で休憩しましょうか」と言って、「今日のヒーローはお帰りのようです」「美女も手に入れられたようで」というような話を、後ろでされながら、すーっと退場していく。

ソニック:あれあれあれー?

フレディ:自分で歩けるってこと?

海優:こうやって、腕に手を預けて。

GM:そのまま、小脇に抱えられるも何も。

海優:普通に、自発的に車に乗っていった。・・・すんません! みんな、後はよろしく!

ソニック:マスター! アメイニを尾行するために、上空で待機してたんですけど、神野さんが乗っていったのは見ていてもいいですか?

GM:〈隠れ身〉振って。

ソニック:はーい。ちょっと頑張らないとね。(コロコロ)ポシビリティ使います。(コロコロ)達成値22。

GM:そうすると、見つからずに追跡できた。車はカイロ郊外の、割と大きな瀟酒な屋敷に横付けして、アメイニが出てきて、彼にエスコートされた彼女が出てきて、そのまま屋敷の中に入っていく。

ソニック:えーと・・・潜入だよね、潜入だよね?

フレディ:確認する方法ないしな。

ソニック:降りてって「潜入ですよね?」って訊くわけにもいかず(笑)。

バトラー:いや、それは仕草で判るんじゃないか。

ソニック:確かにな。えーと、しなだれかかってるから、えーと・・・よし、ここは彼女を信じよう!

球太郎:演技に違いない、と。

GM:なるほどね。

ソニック:悪人に対して、メロメロになるなんてあり得ない! ってことで、事務所に連絡。

フレディ:やさぐれた声で、『は? 海優が? あの色男と? よろしくやってる? ああ、よござんすね』(笑)

ソニック:オバチャンかあんたは。

フレディ:『どゆこと? 潜入したんじゃないの?』

ソニック:「だと思うんだけどな。しかし、悪い奴のところに、仲間がいるというのは、落ち着かないものだ」

フレディ:『とはいえ、覗きは趣味悪いよ』

ソニック:「と言われてもなー、マークするのが仕事だし。ってことで、このまま警戒任務を続ける」

フレディ:『まぁ、いいけど・・・何? 妬いてんの?』

ソニック:「いや、キャーって声が聞こえたら飛び込むように用意しとくだけ(笑)。そしたらほら、手間が省けて、いいじゃないか」

バトラー:こっちもそろそろ、事務所に戻ろう。地図を入手して。

フレディ:でかした。よくやった。

バトラー:何か重要なことを忘れているような気がするが、まぁいい。

フレディ:ああ、海優でしょ?

バトラー:ああ。ああ、おぁーっ?! 何処へ行ったんだ、帰ってないのか!(笑)

フレディ:あの、お猿さんがやられたのと同じように、連れてかれちゃったんだろう。或いは、本心かもね。

球太郎:目ぇ、ハートにしてたからなー。

マキシム:ったく、あいつは・・・。

フレディ:あの子の好みは、もうちょっとイカシてると思ってたんだけどねぇ。というわけでマスター、バトラーから話を聞いて、地図上で確認します。村の場所と、目的地は一緒? 別?

GM:えーとね、地図上の目的地は、村があったと思しき場所から、さらに、30キロぐらい西。

フレディ:了解です。じゃあ、そこまでの距離を考えて、長距離用の移動手段と、メンバー全員分の往復の燃料・食料・水などを確保しておきます。

バトラー:あと、地図のこの場所が、魔法的に重要な地点なのか、調べておくことはできないかな。

フレディ:正直難しい上、時間がない。

バトラー:そうか。残念だが、勘でいくしかないな。

フレディ:あと、何かあった時のために、レックス・マクマスターに手紙を書いておきます。「これこれこうで、こうでこうで」

 
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