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TORGリプレイ

『星辰の王』

 

第三幕

 
シーン4 Son of the Sun

 
GM:ドアを開けると、きみたちに向かって正面で、物を書いてる人が、顔を上げます。「もうできたのかい?・・・きみたちは誰だ?」

球太郎:「ストームナイトだ!」

GM/アメイニ:「なるほど。噂のストームナイトとやらか。こちらに何の御用かな」

バトラー:「お前の悪事はここまでだ、と言いに来たのさ」

ソニック:「悪の野望を叩き潰しに来たぜ!」

GM/アメイニ:「悪の野望? 何のことだい」

球太郎:「人の命を奪う研究を、終わらせに来たんだ!」

GM/アメイニ:「私の臣民をどうしようと、私の勝手だろ?」

フレディ:ああー。なるほど(納得)。

ソニック:「さぁ、奥まで通してもらおうか!」

GM/アメイニ:「通すのは別に構わんが、ここは私の研究施設なだけだよ」

フレディ:「ところがだね、数学魔法研究所の、アメイニ主任研究員。それとも、この第十帝国を統括するファラオ(*20)って言った方がいいかい?」

GM/アメイニ:「どちらでも構わんが、別に悪いことをしているわけでもないし、さっさと帰ってもらえないか」

フレディ:「あんたの発表を聞かせてもらったよ。で、今、実験をやっているのかい? 人体実験を」

GM/アメイニ:「ああ。素晴らしい進展が見られそうだよ」

フレディ:「何人死んだ?」

GM/アメイニ:「今までで、300人ぐらいかな。数学魔法使い以外では、あまり使い物にならなかったよ。数学魔法使いは貴重な人材なので、実験台にしたくはなかったんだが、しょうがない」

バトラー:「なるほど。どうやら、お前のその自慢のオツムをすっ飛ばすしかないようだ」

球太郎:「お前は300人殺した。だから、今から300回死ね!」(笑)

海優:過激や過激!

GM/アメイニ:「何故だね? 彼らの命と私の命とでは、重さが違うだろう」

球太郎:「人の命に重さの違いなんてなーい!」バーンってバットを叩きつけますよ。

バトラー:あ、武器を壊した(笑)。

球太郎:違いますよ。叩いて、大きな音がした。

GM/アメイニ:「きみがそう信じているのは構わんが、その理屈を私に押し付けないでくれたまえ」

球太郎:ぬ、ぬぅ。

バトラー:「お前に言っておく。全ての臣民はヴィクトリア人が支配している。お前に勝手に使われる筋合いはないのだ!」

ソニックフレディ:それも違う(笑)。

GM/アメイニ:「ヴィクトリア人が危険だというのは解っているから、彼らには手を出さないようにしているが」

バトラー:「いや、お前のほうが危険だね。さっき、棺桶に入った輩を見たよ」

GM/アメイニ:「彼らはみな優秀な人材だ。これからも頑張ってくれると思う」

バトラー:「死んでまでお前の奴隷というわけか。・・・殺人鬼め!」

GM/アメイニ:「まあ、最初からそうだろう。彼らと私、ファラオとでは、生まれが違うのだから」

バトラー:「ファラオ? ファラオとはどういうことだ?」

GM/アメイニ:「私が、神であり王であるファラオだ」

フレディ:「それに関しては、あんたの言うとおりだろうさ。だが、ファラオだろうが何だろうが、人を泣かすヤツは許しておけないね」

GM/アメイニ:「しかし私は、王族を誰も泣かせてはいないぞ」

フレディ:「少なくとも、アタシたちは、ストームナイトとして、これ以上、あんたが戦線を拡大していくのを見過ごせないし、ここに捕まっている人たちが死んでいくのも見過ごせない。色々と理由はあるのさ。ただ、アタシらが理由を言っても、あんたには無駄みたいだ。あんたが、あんたの理屈を言っても、こっちには無駄なようにね」

GM/アメイニ:「何だか理屈っぽいなあ。要は私を倒しに来たというだけだろう? 主張とか、私に悪いと思わせようとか、そういう無駄口は省いたらどうだい?」

ソニック:「そうだな。ではストレートにいこう」

GM/アメイニ:「どうでもいいけど、きみたちは住居不法侵入だよ。法を破らずおとなしく帰りたまえ」

海優:「いいえ、違います。わたくしが、お呼びしたんです」

GM/アメイニ:「なるほど。しかし貴女は、確かに私が招待したが、他の連中を引き入れるのはちょっと感心しないな」

海優:「(ニヤリとして)堪忍な。ウチも悪党なんよ」

球太郎:クールだ。

ソニック:「問題はない。Dr.メビウス! 第一から第九世界を滅ぼし、この地球にやってきた罪において、貴様には既に逮捕状が出ている! 我らロケットレンジャー隊の名において、貴様を討伐する!」

GM:アメイニはポカーンとして、「Dr.メビウス? ああ、あの成り上がりのことか」

フレディ:・・・そっちか!

ソニック本物の地球のファラオだったか! でも言ったものは引っ込まないからね(笑)。

GM/アメイニ:「その捜査令状は無効なので、さっさと帰りたまえ。意味がないぞ」

フレディ:「だとしたら、Dr.メビウスとタメを張るくらいの天才として、あんたの名前を訊かせてもらおうか」

GM/アメイニ:「別に私は、彼とタメを張る天才だとは言ってないが。アメンホテップ」

球太郎:アメンホテップ・・・。

マキシム:「どっちみち、貴様みたいな悪党、許す気はねぇ。斬る!」

球太郎:「じゃあ俺は、打つ!」

海優:ちょい待ちぃな!

マキシム:ん? 何でだよ?

海優:せっかく、えぇ男なんやから。

マキシム:こ、この馬鹿野郎・・・!

GM:因みに、この部屋もやっぱり、要所要所に、バラとか睡蓮とか、宝石の花が飾られてる。

フレディ:あれ、何とか壊したいんだよ。プレイヤー的には。

GM:何て言うか、心の憩いを忘れないタイプ。

ソニック:嘘つけ、嘘つけ!

GM:「で、結局」と言って、「書き物の方も妨害されてしまったが、帰る気はないんだね?」

ソニック:「当然だ! お前が罪を認めて出て行くというのなら、話は別だがな」

GM:「しょうがない。掃きだすとするか。おい、手伝え」と言うと、パタンと横のドアが開いて、マミーが20体くらい出てきて、あと、部屋の奥から、頭が犬型のヤツと、猫型のヤツと、鷹型のヤツが出てくる。

ソニック:きたー、ウォーキング・ゴッドだー!

海優:3体?

フレディ:(顔色を変えて)猫を先に落とせ! あいつは魔法を使う。

ソニック:あれはウォーキング・ゴッドといって、ゴーレムやロボットみたいなもの。それぞれ、獣の頭をした神様の力を受け継いでいるものだ。

マキシム:強そうだな。

ソニック:で、猫が特に厄介なので。

球太郎:猫を初めに倒せばいいんだな。

ソニック:マミーは、さっきも言った通り、火が弱点。

フレディ:・・・ヤバい。マジでヤバい。

GM:いや、何を言ってるんだ。マミーの弱点はもう、教えたので、みんな用意してあるよね?

フレディ:ゴメン! 火を点ける道具、持ってこなかったよ!

マキシム:なっ!?

 
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