Eternal Smile > Welcome to Darkness Kingdom 『闇からの招待』 第一幕
GM:では、バーバラ。 バーバラ:エイダに電話して、「グレンが消えた後の、部屋を見たいから、同行して」と頼んでから、警察へ行って、「グレンの失踪について、調査してるんですけど、調書を見せてくれませんか?」 GM:「関係者以外には見せられません」当然ですね。 バーバラ:エイダの名前を出して、「一応、婚約者から依頼されてるんだけど」 GM/受付:「えー、でしたら婚約者ご本人に、お訊きください」 バーバラ:「じゃあ、あなた方が持っている情報に関しては、エイダも知っているのね?」 GM/受付:「それは勿論です。エイダさんの情報を元に、失踪届けを受理させていただきました」 バーバラ:「因みに、そちら(警察)では、失踪当時の、部屋とかを調べていますか?」 GM/受付:「あなたねぇ・・・自分の意志でいなくなった、大人の行動に、我々は関知しません」 バーバラ:オッケー。何も問題ありません。 GM:因みに、この街の警察では、はっきり言って、失踪扱い、要するに、誘拐事件としては考えてませんので、捜査しているわけではありません。基本的に、失踪届けというのは、行方不明者が見つかった時の身元確認のために取る。 バーバラ:了解しました。あとはエイダを伴って、グレンの部屋に行きます。エイダは合鍵を持ってる? GM:持ってますよ、当然。 バーバラ:よかったよかった。なかったらどうしようかと思った。 ディアン: 自分が合鍵を出して、それで開いたら、結構気まずいからね。 バーバラ:何? 鍵取り替えてないの? みたいな。 GM:では、ドアを開けるとですね、エイダが 「ありがとう。貴女だけよ。私の話を本気で聞いてくれるのは」 バーバラ:「知らない相手じゃあるまいし」と言って、 フラレ女2人(暫定)で、中に入る。というわけで、部屋の中を捜索します。 GM:えーと、何を見ます? 何を捜したい? バーバラ:エイダに確認取りながら、「グレンの家に本来ない物」、或いは、例えば血痕のような、「通常あり得ない物」がないかどうか捜します。 GM:はいどうぞ。〈発見〉ロールしてください。 バーバラ:(コロコロ)達成値15です。 GM:15あれば判りますね。天井にですね、直径1cmぐらいの穴が、8つほど開いてる。 バーバラ:(爆笑) ディアン: 判りやすすぎて泣けてくる。 バーバラ:8本足かー。穴が開いているだけで、粘液とか、付着してませんよね? GM:え、ついてますよ。 バーバラ:じゃあ、写真撮って、穴んトコを一部、 カリカリと削って、タッパーか何かに入れて持って帰ります。 GM:次、ディアンはどうする? ディアン: ビラにあった住所を、訪ねてみます。 GM:はいはい。家に行っても誰もいません。 ジョルト:まだビラを配ってるんじゃない? ディアン: そ、そうか。 GM:昨日ジョルトがビラを受け取ったところに行くと、50代くらいの男女が、「どうかお願いします」「もし、少しでも情報があれば、連絡をください」と言って、一生懸命ビラを配ってます。9割ぐらいは、ちらっと見るだけで投げ捨てられたりとか、ポケットに入れて持って帰られるとか、そういうパターンです。 ディアン: 「あ、あの・・・オレは、この話を、昨日仲間から聞いて、いなくなった時の様子を、詳しく教えてほしいと、思って来た」 GM:では、2人はですね、「初めてまともに、私達の話を聞いてくれる人が来た」と言って、泣いて喜びます。 ディアン: 「いや、そんな、泣く必要は・・・泣かないで」と一生懸命なだめます。 GM:2人は、いなくなった経緯をゆっくりと話し出します。ノエルさんは、就職活動中です。何とか学校は卒業しました。しかし、ポシビリティ戦争で、不況のど真ん中です。年配のお父さんお母さんも、いつ仕事が首になるかわかりません。何とか就職先を見つけなければいけません。 バーバラ:「金輪産業(*3)はいいよね。安定してるし」(笑)ベルギーって、リアリティ・ストームの関係で、地下火災が起きて、国土の半分が荒廃してるっていう設定があるんですよ。 アンドレ:ほぅー。 GM:ということで、必死になってやってても、仕事は見つかりません。 たまには気分転換でもしようということで、親子3人で食事に出掛けました。店が通りの向こう側にあるので、ビルとビルの間を近道していたら、いきなり地面が陥没して、ノエルがその中に飲み込まれたそうです。 ディアン: ・・・・・。 GM:そういえばこの下には地下道があった筈、と思って、慌てて地下に降りたけど、何もない。元のところに戻ってきたら、陥没したのが嘘のように、全く何の変化もなかった。 ディアン: 今、その道に行ってみても、何もない? GM:今から行くんですか? それは別シーンになります。 ディアン: なら、後で行くつもりで、とりあえずは話を全部聞きます。 GM:すぐ警察に駆け込んだが、「は? どうやったら、そんなことができるんですか!」と。調書は書いたものの、「もしかして、就職のことで、娘さんを責めたんじゃありませんか? そのせいで、娘さんは嫌になって家出したんじゃないですか?」 「いくら不況で就職活動が難航しているからといって・・・」と、逆に変な方向で責められたそうです。 ディアン: 「そんなことは、あなたたちは、していない」 GM:「娘が無理な就職をしなくたって、私たちは食べていけます! 多少の蓄えもありますから!」と言って、さめざめと泣きます。 ディアン: 「大丈夫。ノエルは、きっと、戻ってくる」 GM:「ありがとうございます!」「ずっとこうやってビラを配っていても、誰も相手にしてくれないんです!」ビラを見ると、ちゃんとその経緯も書いてるんですけど、あまりにも特殊なので、普通の人間はついてこれませんね。 ディアン: 「オレは、海を渡った、アイルから来た。アイルの、魔法であれば、今聞いたようなことが、起こせるかもしれない。オレは、あなたたちの言うことを、信じる。オレの、出来る限りの力で、ノエルを捜すことを、約束する」 GM:「「ありがとうございます!」」と言って、手を押し頂いて、その場で、2人とも泣き崩れてしまいます。 ディアン: だから泣かないで! GM:だって、信じてくれたのは、あなたが初めてだし。というより、普通の人間は、こんな異常な状況では、頭がスパークして、使い物にならなくなっちゃう。ついてこれないのが当たり前です。 ディアン:
ファンタジー世界の住人ですから。オレは(笑)。
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