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TORGリプレイ

『闇からの招待』

 

第二幕


シーン2 隠れた素質
 

ディアン:「被害者が、もっと多いのだとしたら、行方不明になった人の家族は、どこを頼る?」

アンドレ:「まぁ、警察だな」

バーバラ:「相手にされるかどうかは判らないけど」

GM:だから、フィリプのような人物が必要になってくるわけですね。はい。

バーバラ:この教会に新聞はありますか?

GM:ありますよ。

バーバラ:社会面の、捜し人欄とかを見てみますけど。

GM:神父さんに過去の新聞を見せてくれと言うと、「いやー、ここしばらく捨ててなくてねー」1ヶ月くらいの新聞が積んである。

バーバラ:「ああ、よくやるわね。2年分くらい」(笑)

GM:では、新聞の中から、適切な情報を取捨選択できたかどうか、〈手掛かり分析〉を振ってください。

バーバラ:たぁー(コロコロ)。1ポシ使います。(コロコロ)オッケー。いい目いい目。達成値20ぴったり。

GM:なら判ります。『誰々、無事でいたら、連絡求む』とかそういうのがいっぱい見つかる。

バーバラ:じゃあ、「ふぅー」って溜息をついて、全部、それらの連絡先を含めて切ってスクラップにして。

アンドレ:いつまでやるんだろうと思いながら、話をせず、横で見てる。

バーバラ:だんだんだんだん、表情に余裕がなくなっていき、そして、「うあーっ!!!」(笑)

GM:と、やってるワケですね。「うあーっ!」となったところで、ちょっと〈発見〉ロールしてください。

バーバラ:(コロコロ)ここも振り足しとこうか。ポシビリティ使います。(コロコロ)お! ダブル。(コロコロ)達成値21。

GM:ところどころの新聞に、大小の差はありますけど、色んな面白い記事があります。例えば、学生が、ひったくりを捕まえたとか。

バーバラ:・・・ああ、解った。学者が、すごい論文を発表したとか。

GM:そうそうそう。船員が、嵐の海の中で人を助けたとか。

バーバラ:どこかの企業の研究チームの主任研究員が、新発見をしたとか。

GM:そんな感じですね。当然、グレンの名前もあったりするワケですが。

バーバラ:じゃあ、新聞をバリッ! と破り取って、すごい形相で振り向いて、「犯人は新聞を読んでるわ!」

ジョルト:「なにぃっ?!」

アンドレ:「どういうことだ?」

バーバラ:プレイヤー的に言うと、犯人は、表彰されたり、いい研究成果を上げたりして、有名になっている、要するに、才能が世に認められている人を、新聞を見て発見して、スカウトして捕まえている。だから、今日の新聞に、何か、この人がこんなものを発見しました、っていうニュースがあったら、次はその人が危ないって判る。「ということなのよ! 犯人は新聞を読んでるのよ!」と言って、バタンと倒れて寝る。

ディアン:「・・・バーバラ?」

アンドレ:じゃあ、また抱えていくか(笑)。どっこいしょ。「今日の新聞をちょっと見といてくれないか」とか言いながら。

GM:一番そういうのに向いてない2人に、やらせるワケですね。

バーバラ:「シンブンよ、はんにんはシンブンよぉー」

アンドレ:「解った解った」とか言いながら、とりあえず部屋に運んで、戻ります。

GM:ではそういうことで、新聞をもう一回見ながら〈発見〉ロールしてください。

ディアン:頑張って振ろうか。

バーバラ:待った待った。こういう時は、3人で協力行動(*4)。

ディアン:なるほど。【メガ・サイト】持ちのジョルトが、基本値一番高いと思う。

アンドレ:じゃあ、我々2人は協力します。

ディアン:うん。ここ数日の新聞を引っくり返す。

ジョルト:俺の目玉が光って燃える!(笑)振りましょう。(コロコロ)お、15。

GM:協力する人は、難易度12で、クリア分の成功度がリーダーのボーナスになります。

アンドレ:(コロコロ)20! +7で達成値15だから、3差。

バーバラ:+3つくのは、かなり大きい。

ジョルト:ディアンは?

ディアン:1振ったので、むせてコーヒーか何か噴いてます。

アンドレ:「汚すな!」(笑)

ディアン:「すまない!」

ジョルト:じゃあ、2人の合計で、達成値17。

GM:17だったら見つかります。実は先日、非公式ではありますが、ベルギーで全国統一学力テストが行われました。そのテストで、満点を取った人物がひとりだけいます。しかしながらその人物は、名前を書き忘れるという根本的なドジをしたために、0点になってしまった(笑)。ドジだなぁこいつは、という感じの小ちゃい囲み記事を見つけることができました。

ジョルト:「これだな」

GM:ただし、今日の新聞じゃなくて、昨日の新聞です。

ジョルト:その人物の名前は判りますか?

GM:判ります。名前はキース。年齢は17歳だ。

バーバラ:満点を取れるという実力があるにも関わらず、ただ唯一の失敗。名前を書き忘れる。

GM:つまらんトコでボケをかますという、なかなか、ボケボケ体質の人間である。

バーバラ:キャラクター名の欄に本名、プレイヤー名にキャラ名を書くタイプ。(*5

ジョルト:どこに住んでいるのかは、新聞には書いてないですよね?

GM:いや、どこそこ区在住、と書いてあります。

ジョルト:あ、了解です。そんなに遠くない?

GM:そうですね、車で3、40分も行けば、着くんじゃないですか。

アンドレ:大丈夫なのか? 記事で、名前とか住所を出しちゃって。

バーバラ:いや、スポーツ新聞系ではよくありますよ。

ジョルト:そしたら、昨日の新聞だから、さっさと会いに行った方がいいな。

バーバラ:じゃあ、ぬぼーっとした顔で下に降りてきて、「なーに?」

ジョルト:「これだ」と言って、記事を見せます。

バーバラ:「・・・キャハハ、何こいつ、バッカでぇー」(笑)

ディアン:「いや、このキースは、すごい能力を持っている人間だから」

アンドレ:「次はこいつが狙われるに違いない!」

バーバラ:「あなたたち、頭いいわね!」(笑)

ディアン:「いや、さっき、バーバラが言った」

バーバラ:「・・・そんなコト言ったっけ? じゃ、行くわよ」

一同:おう!

GM:では、車がぶーんと走り出したところでシーンが変わります。


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