Eternal Smile > Hazard from Space 『天より来りしもの』 第二幕
ユウイチ:おや? リリアン:そしたら、「ちょっと失礼」と言って、ぱたぱたと駆けていって、ドアの外に出る。 GM:えーとですね、下級兵と思われる兵士が、「いいから渡すんだ! お前の身元をちゃんと調べてあげるから!」と言って、女の子が持ってる、ちっちゃい、ペンダントを取ろうとしている。で、ソレイユちゃんが、「HELP! HELP!」と言って、やめさせようとしています。 リリアン:「それを取って判ると思うの? 兵士さん」〈威圧〉。 GM:はいどうぞ。 リリアン:(コロコロ)10が出たー。(コロコロ)23と言って〈威圧〉してあげよう。 マキシム:すごい〈威圧〉だ。 マギー:怒ってるぞ、怒ってるぞー。 GM:ではかなりびびる。「うえ!(な、何だこのすごい殺気は?)いや、こういう珍しい石を持っているのだから、調べる手掛かりに・・・」 リリアン:「そんなことしなくたって、シスターなんとか、って言ってたでしょ。それで判るんではなくって?」 GM/下級兵:「いや、シスター・ママとは言っているが、肝心の名前は教えてくれんのだ」 リリアン:「1歳そこらの子どもに何を言ってるんだか。子育てしたことあるでしょ?」真顔で。 GM/下級兵:「ないわ!」 リリアン:「じゃあ、これからの勉強になさいな」と言って、逆に、「こういう子どもたちを預かっていそうなシスターさんは、あの町にいなかったかしら?」とサジェスチョンを与えて、「さあ、調べに行ってらっしゃい」と、送り出してあげよう。 マギー:おぉー。 GM:そうすると、彼は言いますよ。「あの町は、ポシビリティ戦争のせいでさらに治安が悪化してましてな。家賃を払えん奴らが占拠したアパートに、難民どもが集まってスラム化していて、もう誰がどこに住んでいるか、さっぱり判らん」 リリアン:「判らないのであれば、かえって調べる必要があるのではなくって?」 GM/下級兵:「むむ・・・」 リリアン:「ま、あなたが仕事熱心なのは判ったから、この子はわたくしに預けてくださいね」 GM:ちっ、という顔をしながら、向こうに行っちゃいます。 リリアン:抱っこしながら、ソレイユも連れて、部屋に入ろう。「ごめんなさいねー」 GM:「アーたんの、だいじ!」 ディ:「そういえば、名前をまだ、訊いていなかった」 GM:「アーたん!」 ユウイチ:「何歳ですか?」 GM:「こんだけ!」(親指と小指を曲げる) マギー:2歳? 3歳? どっちかな? GM:3歳になると言えるようになるけど、2歳だと言えないから、大概2歳(笑)。 ディ:確かに。 GM:アーたんはですね、手に、地下室で見つけたんだか知らないけど、ぼろぼろのトンカチみたいな、こんなモン、どっから拾ってきたんだ、っていうヤツを持って、振り回しながら、「わるいのわるいの、てーん、てーん! ね!」 マキシム:ははは。 ユウイチ:そんなに珍しい石だったの? ちょっと見てみるか。 GM:ペンダント自体は、銀色の安っぽい、いかにもフェイクシルバー。中央に、涙滴型の石が。 ディ:何色の石ですか? GM:黒地に虹色の縞が入っていて、一番近いのは、黒オパールかな。因みに、本当にそうなのかどうかは、〈知識(宝石)〉か〈手掛かり分析〉で。 リリアン:(コロコロ)〈手掛かり分析〉19。 ディ:高いなー。 マキシム:探偵だもん。 GM:少なくとも、本物の黒オパールでないことは確か。それ以上は、〈科学(鉱物)〉での分析になります。 マギー:〈リアリティ〉じゃないんですね(*17)? GM:はい。 リリアン:ふーむ。 マキシム:この子の、親というか、保護者も探してやらんといかんよな。 GM:それだったら、グレンに頼めば、爆発前のレシフェの地図とか、爆発直後の航空地図とかも、手配してくれますよ。 ユウイチ:でも、どっちみち、さっきの兵士の言う通り、スラム街とかだったなら、調べようがないよな。ましてや爆心地だし。 マキシム:ただ、奴らの居場所が判んなければ、俺らも動けねぇわけだから、探しに行ってみてもいいんじゃねぇか? ユウイチ:まあね。じゃあ、とりあえず自分の飛行機持ってくるよ。何かあったら連絡ちょうだい。 リリアン:こっちは資料を検索してる。種みたいな物が、どこから来たのだろうかと考えながら、資料をもっかい当たり直して、48時間よりも前に、何か起こらなかったか、地震がなかったか、とか・・・。 ディ:待てよ。闇影は何故、3日以上前に、この場所を指定した? リリアン:ま、知ってるからでしょ、色々(笑)。 ディ:何か理由があるのかな。 リリアン:あとは、天体関係、航空関係、地殻関係の事件がなかったかどうかを、調べてみます。(コロコロ)ちょっと低めだから、“ドラマ”を切ります。(コロコロ)10扱いで16、〈手掛かり分析〉21。 GM:では、72時間以上前から、老朽化した建物が、突然崩れ去ったとか、地面が急に陥没したとか、あと、煙草を吸おうとしたら、火が突然燃え上がってやけどしたとかいう、変な話がごろごろ出てきます。 リリアン:火が燃え上がってやけど? マキシム:さっきの、高酸素ってやつの関係だね。 リリアン:そしたら、気象データを当たってみます。(コロコロ)〈手掛かり分析〉21。 GM:ここレシフェは、海辺の町なんで、微風が常に吹いています。つまり、空気がよどんだり溜まったりするような状況じゃありません。また、海面に近いんで、高酸素濃度なんて、本来、起こる筈がありません。つまり、人工的に何者かが高酸素濃度を作ってるってことが判ります。 リリアン:ひょっとしたら、あの樹の光合成によるものかもしれないわね。 ユウイチ:逆に、あの樹が立った後、何か、減ったものなんてある? リリアン:地面が陥没したってことだから、水が枯れてないかどうかが気になるところ。 GM:それに関しては、水じゃないんだけど、ガラス工場からガラスが大量に消滅したとか。 リリアン:窃盗? GM:さあ? でも少なくとも、ビール瓶換算で数万ケースが一夜に消えるって、あり得ない。 リリアン:それはあり得ないね。 GM:あとは、ICチップ工場とか、家電工場から、基板が大量に消滅した、という話が出てきます。 リリアン:要するに、機械の素ね。 ディ:材料が盗まれているのか? どこかにプラントがあって。 ユウイチ:もしくは、吸い取りながら、プラントとして作ってるか。 ディ:樹自体が、生み出しながら成長している? ユウイチ:可能性はあるな。 リリアン:色んなものを飲み込みながら、ね。「と、思うんだけども、どう?」グレン准将さんに。 GM/グレン:「何とも言えん。第一、このような窃盗事件に、軍は関与しないのだ」 ユウイチ:ま、そりゃそうだ。 リリアン:「本来関与しないからこそ、非常時でしょ? 同じような、工業原材料の大量紛失事件が、どこかで起こってないかしら?」 GM/グレン:「・・・すぐに調べさせよう」
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