Eternal Smile > Hazard from Space
 

 
TORGリプレイ

『天より来りしもの』

 

第三幕

 
シーン2 Hazard from Space

 
石造りの廃墟の間を進むと、会議室らしき場所がある。
様々な国の人間が、様々な言語で会話しつつ、部屋から出てくる。
 

GM:因みに、女の人たちはみんな露出度の高い服(*20)着てます。

リリアン:よく寒くねえな(笑)。高山なのに。
 

使者に促され、ストームナイトは入れ違いに会議室へ入る。
正面に大きなモニター。両脇に、高級幹部と思しき異星人が数人。
そして、モニターの前の壇上には、まるでインカ文明の神官のような、
黄金を張り付けたローブを纏った男性が立っていた。
 

GM:彼こそが、最高評議会議長のロタン・ウルカ。彼は言うわけです。「話をする前に、あなた方に会わせたい人物がいる」

リリアン:おや。

GM:と同時にですね、「ふふふふふふふ。闇影参上!」

マギー:おおーっ! 人影だー!

マキシム:また間違えた(笑)。

GM:いつの間にか、真後ろに黒装束の忍者が腕を組んで立ってるんだけど、しばらくして、「うっ・・・ぐっ、ごほっごほっ!」

ディ:「どうした!?」

GM:するとですね、ウルカが、「見栄を張るのはやめたまえ。致命傷で話すことさえ大変なのに、わざわざ何をやっているんだ、彼は」

ユウイチ:あーあ。

GM:そのツッコミに対して、闇影はこう言います。「これが美学だ!」(笑)

マギー:あー、そうだよな、うんうん。

GM:彼はあなた方に支えられて、ようやく話し始めます。「そう、あれは一週間前。怪しい流れ星が、ブラジルの上に落ちるのを見た。きっと邪悪な何者かの陰謀に違いないと思い、後を追ったが、見失った。二本の足を使ったのが原因かもしれん」

リリアン:走って追いかけたんか、こいつ(笑)。

GM/闇影:「翌々日(今から5日前)、遂に私は何かが不時着した跡を見つけた。しかし、そこには地に潜ったような跡が残っているだけだった。邪悪な者が潜むのは、地下に違いない! と思い、地下を探索した私は、化け物に襲われている男を助けて話を聞いた。どうやら親玉がいるらしい。私ひとりでは、手に負えそうもない、ということで、君たちを呼んだ」

マギー:おおー、なるほどなるほど。

GM/闇影:「そのうちに、怪しい樹が生え、化け物と軍が全面的に戦い始めた。君たちが来る前に、もう一度、偵察だけでもしておこうと思い、地下に潜った。私は隠形で姿を隠していたのだが、何故か連中に簡単に発見されてしまった」

リリアン:「表裏、間違えなかったよね?」(笑)

GM/闇影:「それはない。そして親玉らしき化け物と戦闘になり、不可思議な攻撃を受けて、倒れたところ、大爆発が起こった。幸いなことに、私は生き残ったが」

ディ:地下にいたからか。

ユウイチ:土遁の術。

リリアン:あと、「幸いなことに」って一言が、とっても効いてると思う(笑)。

GM:そこまで話したところで、ロタン・ウルカが口を開きます。「暗黒より流れ落ち、押し潰すもの、レギュオン

ユウイチ:レギュオン?

GM/ウルカ:「我々スタースフィアでは、不可避の災害と呼ばれている。何故なら、奴らに襲われた惑星は、恐ろしい被害に見舞われ、回避する方法も、完全な防御手段も存在しないからだ」

ディ:・・・・・。

GM:ざっと説明しますと、レギュオンは、繁殖と拡散のみが目的の生物です。電磁波で話し、電磁波を見ることができるため、自分たち以外に電磁波を発している者を、敵対種族と見做して、積極的に排除に走ります。

ユウイチ:はあー(溜息)。

GM:ある程度進んだ文明において、電磁波を使用しないことは不可能なため、奴らとの衝突は避けられません。「なお、我々スタースフィアにおいて、バイオテック兵器(*21)が急激に発達したのは、電磁波に過剰反応するレギュオンへの防御策でもある。しかしそれすら、奴らに対しては、足止めにしかならない」

リリアン:うーむ。

 
NEXT → 災厄の名はレギュオン。ウルカが明かすその恐ろしき生態は……
 


PREVIOUS

back to Replay Library

back to Eternal Smile


"Eternal Smile" Since 2002.02.02
Copyright (C) 2002-2020 Charmy. All Rights Reserved.

E-mail:charmy_s@mac.com