TORGリプレイ

『HEAVEN』

 
 

第四幕

シーン2 静かの海にて(承前)
(ラウンド進行=戦闘シーン  1/2/3

 
 
 

1ラウンド目

 

GM:ドラマチックシーン。悪役先攻、トリック/威圧、ヒーロー後攻、推奨行動〈間合い〉〈威圧〉になります。では悪役側、そちらに対して、ケルビムの楯を向けながら、「我が炎の剣に焼かれるがいい!」と言うと、剣が炎に包まれます。(コロコロ)えー、18で〈威圧〉。

マキシム:がっ! ・・・うわ、まずいなぁ。9差だなぁ。

GM:どうする? 9差なら萎縮、要するに次の行動で技能なし扱いになって、振り足しができなくなります。あと、カードをGMが持っていきます。

ディアン:あれ、場札しか取られないんじゃないですか?

GM:手札も持っていきます、僕は。

マキシム:しゃーねぇ。受けとこ。ポシは消されるだろうから。

GM:えー、そうすると手札から2枚没収ですね。これと、これ。“アドレナリン”と“アドレナリン”。

マキシム:嘘ぉー!(笑)一番痛いじゃん!

GM:はい。基礎能力を下げてみましたー。

マキシム:ブースターがなくなっちゃったよ。

GM:ということで敵ターンはお終い。で、ヒーロー側。

セバス:最初のラウンドか。ひゅーっと上がって終わりなんだよな。

GM:はい。他の皆さんは移動だけなんで、どの順番でカードを場に出しとくかだけ、考えてください。とりあえずマキシム、行動、何かあれば。

マキシム:じゃ、こっちも〈威圧〉でいこう。剣を構えて、闘気を迸らせましょう。「うぉぉー!」

GM:それはアリです。どうぞ。

マキシム:行きましょう。(コロコロ)6?

GM:じゃあ、相手もあなたを圧するばかりの闘気を(笑)。

マキシム:くそぉっ。何とかしなきゃ。

 
 
 

2ラウンド目

 

GM:悪役先攻、高揚。

マッコイ:うわお。

GM:ヒーロー後攻、疾風、すごい殴り合いですね(笑)。推奨行動は〈間合い〉と〈威嚇〉。敵が振り足してくるけど、それをしのげば2回連続攻撃。

マキシム:2回斬りに行けるんだな(楽観的)。

ディアン:1回、全力で防御をして、それで「生きていれば」、行動できる。但し、すごく厳しいと思う。イニシ掌握は、しなくて平気?

マキシム:・・・いや、してもらっていいかな。さっきの経験だと、1回食らってから、反撃ってのは無理だ。

ディアン:わかった。GM、“イニシアティブ掌握”使います。引き直しで、お願いします。

GM:(頷いて)えーっと、ヒーロー先攻、悪役後攻、活力、推奨行動は〈トリック〉〈威嚇〉です。

マキシム:じゃあ〈威嚇〉。剣を大きく振り回しましょう。

GM:それはアリです。本能に訴える行動ですね。どうぞ。

マキシム:(コロコロ)12で。

GM:流します。普通に、抵抗するでもなく。えー、こちらは活力を受けて気分良くなりながらアタックぅ!(コロコロ)振り足し。

ディアン:・・・ちょっと待て。

GM:ポシビリティを使います。

マキシム:消しとこう。

GM:消した方がいいです。これ使わせると死ぬよ? っていう。〈白兵戦〉30で殴る。

マキシム:30?!

ディアン:もう行動していて防御する手段がないから、ダメージをそのまま教えてください。

GM:はい、ダメージ行きまーす。32点。

マキシム:18差、4レベル負傷KO5・・・ポシで消せるよね。

ディアン:消しても2レベル負傷5ショック入るなぁ。重傷で、次のラウンド行動不能で、5ショック。

GM:になるので、カードを使って、更に減らせるのであれば、減らすしか。ないなら、これはもう直撃コースです。

マキシム:しゃーねぇな。

GM:では、あなたの腹に、深々と剣が突き刺さって、一瞬動けなくなります。

和歌:うわぁー・・・。
 

 
 
 

3ラウンド目

 

GM:はい。皆さんが辿り着きます。(カードをめくる)悪役先攻、ヒーロー後攻、推奨行動〈トリック〉〈威嚇〉。これで、いいですか。

マッコイ:希望の法則ー。前の状態を維持。

ディアン:そうか、こっち先攻だとみんなが何か行動できるんだ。

GM:はい、わかりました。ヒーロー先攻、悪役後攻、活力、推奨行動は〈トリック〉〈威嚇〉ですね。みんなが着いたところで、丁度マキシムが。

マキシム:「ぐぁぁっ!!」

GM:真っ二つにされんかという勢いで剣を食らいました。

セバス:「あー・・・」

和歌:じゃあGM、「マキシムー!」言うてこう、刀を抜いて攻撃。

GM:あ、和歌ちゃん和歌ちゃん、貴女が走り出そうとするとですね、身体が軽い!

和歌:何てこったい!

GM:6分の1の重力だ。一跳びで届く。

和歌:いやっほぅ。

ディアン:ぴょん、ぴょん、ぴょん、バシッ! って。八艘跳びだな、まるで。

GM:で、マッコイの上に小箱が降ってきて、『はいヘリ』

マッコイ:「は、これ?」

GM(アッシュ):『アーカイブしてあるから。ダブルクリックして開けて』(笑)

セバス:自動解凍式か。どこダブルクリックするの?

GM:扉を。

マキシム:コンコンってやるんだ。

セバス:カチッ、ヒューーーン(笑)。

ディアン:○イポイカプセルか?

和歌:ホイポ○カプセル、なんか同じこと思ったー。はははー。

マッコイ:「おー、出てきた出てきたー」って感動していよう。

GM:一応、空気が薄いながらあるので、ヘリが飛ぶんですよこんなところで。

マッコイ:「出力あんまり期待できねぇなぁ、これ」とか何とか言いながら。

和歌:じゃ、GM、“緊急行動”使います。行動2回できんだよね。攻撃して、マキシム回収ってのは?

GM:できますよ。

マッコイ:っちゅーかね、今ね、真っ二つにされかかってるマキシムを後ろに引っ張ってくれれば、もれなく〈応急手当て〉できんだけどな。

マキシム:あ! ホントに?

和歌:じゃ、まず、アタックかけます。(コロコロ)んー、目が悪いなぁ。

GM:では1発目は、カキーンって剣で防がれて、2人の間に無理矢理入り込む形になります。

和歌:もっかい攻撃しちゃっていいのかな。

セバス:やってくれ。

和歌:9・・・だな。ポシ、使います。

GM:ポシ、消します。

マッコイ:ごめーん、見せ場宣言。ちょっとここで“リーダーシップ”発動させて。和歌に“ドラマ”を渡す。

和歌:じゃあ、有り難く使わせていただきます。“ドラマ”を使って振り足し。

GM:はい、どうぞ。

和歌:9足す(コロコロ)15だから・・・。〈白兵戦〉28。

GM:うー、当たります、ダメージをください。

和歌:えぇと、27。

GM:そうすると、1発目を止めて、彼は地球の重力の感覚で2発目予測したら、フワッ、と入ってきた(笑)。

和歌:ニヤっと笑って、突きましょう。

GM:肩を押さえて、何だ今の、みたいな顔してますけどね。今ので丁度、剣がマキシムの腹から抜けて、大量の血を流しながら、下がります。

マキシム:「ぐぉ・・・」

和歌:「大丈夫かマキシム、って、大丈夫じゃないか」

マキシム:「ちきしょう・・・」

マッコイ:〈応急手当て〉。“ひらめき”使用。そうすると《知覚》が14になるので、〈応急手当て〉基本値16。(コロコロ)+5で21。

GM:ちゃんとした手当てをするには分単位の作業になるんだけど、ホントに血止めだけの〈応急手当て〉です。ショックは全部消えます。あと、このラウンドの後、怪我の段階が一時的に軽傷まで戻ります。でも大きな衝撃を受けると、開きます。

マキシム:・・・はぁ(安堵の溜息)。

マッコイ:「動くなあんた!」(笑)

セバス:はーいはーい、撃ちまーす。(コロコロ)13。

GM:13だと、オートガード。ダメージください。

セバス:あー、20。

GM:ギンギンギンギン、と止めてます。明らかに別の生きモンの動きをしてますが。ということで、えー、ヒーロー側は終わり。

ディアン:俺は、いつ頃着くの?

GM:ごめんなさい、ディは、神殿らしきところの入口まで来ました。入口に門があって、ちょっと奥に見える庭園には、緑の木々が生えています。その奥に、一応階段があって、神殿が見えます。で・・・そうですね。ローゼンクロイツが、姿を見せます。

マッコイ:お前何でここにいるー。
 

「ようこそ、真のエデンへ」慇懃無礼に微笑み、一礼するローゼンクロイツ。
「あいさつはいい。俺は、ジェシカを返してもらいに来た」
ディアンの言葉に対し、彼は再びにこやかに微笑んだ後、
邪悪な本性を剥き出しにして言い放つ。
「断る!」
 

GM:遠くを見て、「あぁ、あれだけ、誓いだの何だの言っていた割には不甲斐ないですねぇ」

ディアン:「アークを・・・ケルビムを焚きつけたのは、お前か、ローゼンクロイツ」

GM(ローゼンクロイツ):「私は、ジェシカ殿を失い、悲嘆にくれていた彼に、彼女はまだ生きている可能性があると指し示したに過ぎません。あなた達の大好きな言葉ですよ。何か、私が悪いことをしましたか?」

ディアン:「その、可能性というのは、世界を滅茶苦茶にするということか?」

GM:「可能性は全ての者に平等ではありません。力持つ者のみに、可能性は道を開いているのです。力ある者のみが、可能性を扱うことができます。それはあなた達が一番よくご存知でしょう?」と言ってまた微笑みます。

マッコイ:言い返したいことはいくらでもあるんだが、その場所にいないのが問題だ。

セバス:それどころじゃないんだよねー。目の前にいる変な化け物何とかしないといけないんですよねー。

GM(ローゼンクロイツ):「そして、私、ローゼンクロイツは、その全てを手にする権利を有しています。守護獣ケルビムよ! 塵芥より産まれし人間共を屠りなさい。私は、かの月の女王を手にし、TORGと成らん!

ディアン:(冷ややかに)本音が出たね?

GM:ぐっと拳を握りしめて、「開け次元の扉!」

マッコイ:やっべぇー。

GM:「かの巫女はこの地にありて、地球より集めしポシビリティはこの地に流れて。今一度、ハイロード・ジェシカ、再誕せん!」と、彼が言うとですね。後ろの方にメールシュトローム・ブリッジが降り立ちます。どうやら繋ぎ直しに掛かったようです。すごく俗な表現を使うと、メールシュトロームの中に釣り針を投げて、ジェシカをルアーにして、ダークネスデバイスを捕まえて、釣り上げようということのようですね。

ディアン:GM、ここで、ジェシカを助けるために、できる行動はありますか?

GM:そうですね、一つは、まず、儀式の仕組みは判らないけども、彼を倒す。二つ目、メールシュトローム・ブリッジを破壊する。三つ目に、ジェシカをその場から連れ出す。実現性が高いのはこの辺。

ディアン:でも、ジェシカがいるのは何処ですか? ここから遠いんでしょ。

GM:少し離れてます。えー、あなたの足では届かないかもしれませんが、あなたの足より速い物があれば。あなたが6分の1の重力だったら跳んで行けたんですけどね(笑)。

ディアン:マスターの意地悪、判ったよー。もうー。

セバス:え、じゃあ俺が行こっか、じじい跳びで(笑)。

GM:うん、跳べるよ。今なら。

セバス:ジャンピングじじい。

マッコイ:なーにか間違ってるような気がするんだが(笑)。

GM:そして、ローゼンクロイツの宣言があった後、アークの楯ん中から、彼の右腕をへし折りながら、ケルビムが出てきます!

一同:うわっ!

GM:大きさ的に言うと、縦幅25mぐらい? 4枚の翼、獅子の顔、牛の顔、鷲の顔、人の顔を持ち、足元の車輪が回っています。

セバス:すいません、あの、私、耐えられるんでしょうか、それ?

GM:そうですね、あなたの知識からすると、明らかにホラーモンスター(笑)。〈オカルト〉で振ってみよう。達成値は高い方がいい。

セバス:(コロコロ)・・・2?

一同:え?

GM:本物かも!(笑)

セバス:ポシ。(コロコロ)達成値15。

GM:(瞳を輝かせて)あれはホラーモンスターじゃないかもしれない。こんな所にいるワケがない! オーロシュじゃないんだし。

セバス:やっほぅ。でーもどう見ても天使だよなー。

GM:ということで、それがぴゅーっとエデンの門の上まで飛んで来ます。

ディアン:つーまーりー、俺が一対二、ってことですか?

GM:いや、後ろの人たちも合流できます。多分、普通に追っかけるだけで、届くので。

マキシム:「おい、待てよお前ら! 軽やかそうに行くな!」

セバス:あ、じゃあ両脇持って跳んで行こうか?

マキシム:「・・・ヘリ乗せて・・・」

マッコイ:「他にどうすればいいのさ?」(笑)

マキシム:まさかじじいに抱えられて行くのはねぇ。

GM:あとは、右腕へし折れたアークが、こう、信じられないといった眼で、ケルビムを見上げています。

マッコイ:んじゃ去り際に一言だけ言っていきましょう。「あれがお前の求めた未来か?」

GM(アーク):「奴め・・・裏切ったか!」

マッコイ:ついでに“緊急行動”使おうか。一気に飛び立ってもう上空。

マキシム:俺も一言。「奴を倒したら次は貴様だ!」

セバス:じゃ、最後にじじいがささっと。「これが現実じゃよ」(笑)

GM:そうすると、その声が全て聞こえてでもいるかのように、ローゼンクロイツは遠くの方を見て、「裏切ってなどいない。初めから仲間ではないからな」

一同:ふぅーん。

和歌:それはひどいなぁ。

GM:ディに「かの、守護獣を倒すことは不可能だ」とだけ言って、奥へ姿を消します。

ディアン:「待て!」

マッコイ:(門に到着)「ならば力の根源を絶ってしまえばいい」

GM:はーいラストバトルー。

セバス:先生、戦闘参加はちょっと遅らせて、その間に〈手掛かり分析〉やら何かで考えたいんですけど。

GM:素晴らしい。

セバス:っていうか、相手がマトモじゃないんで。

GM:あなたに期待される役割ってヤツです。何を調べるかだけ教えてください。

セバス:そりゃあもう、追っ払う方法でしょ。

GM:じゃ、〈オカルト〉でまず振ってください。手掛かりをちょっとずつ出します。

セバス:(コロコロ)16。

GM:あの存在が本質的に何なのかっていうのは、霊体だったりエネルギーの塊だったり色々だろうけど、基本的にはオカルト儀式の一種、要するにこう、聖書の記述に似せたシチュエーションを用意することによって存在しているもの、なので・・・。

セバス:! そうか、門自体か。

GM:そう。あれは、エデンの門を守護する者っていう、約束事の上で成立してるもの。だから、あれは、人間より遙かに強い力を持っています。神殿のトコで釣りやってる間、邪魔が入らないようにしてるわけ。

ディアン:エデンの門の番人だったら・・・。

セバス:エデンの門を、ぶっ壊せ。

GM:そうですね。門が無くなれば、あれは、成立する意味がなくなるんで。

セバス:とりあえず、天使は消しとかないと、通れないから。

GM:ただ、こっからは全部判ることだから言っとくけど、時間が来てハイロードが誕生すると、この世界が全部「本当」になるから、多分、倒して中に入ることは不可能になりますね。

和歌:いやっほぅ。

ディアン:門を壊せるのはマッコイだけだろうか。やっぱり、ガトリングで撃つしか駄目?

GM:それがいいとは思う。ただ、一番ガードを固めてくる相手だけどなー。けっけっけ。

マッコイ:はーぁ(溜息)。

マキシム:じゃあ、俺らが気を引いて、ガトリングガンでぶっ壊させるってのが。

和歌:うん、そうだね。

セバス:爺さんも一緒にヘリ乗るかな。ショットガンで門壊してみせるよ(笑)。

ディアン:漢(おとこ)だ!

マキシム:それこそ偉業だよな。

GM:では3人と、1機。という状態で、ラストバトルです!

 


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