TORG・ABCリプレイ
第一幕 GM:リリアンがどんどんポチで進んでいると、さっきの男がですね、散々、ちょっかいをかけてきます(笑)。「終わってから、ちょっとだけでいいからさー」みたいな。 リリアン:じゃあ、ニヤッと笑いながら、「しつこい男って逆にモテないわよ」 GM:「いやいや、逆にそんなこと言ってる人ほどね、オチるもんなんだよ」 リリアン:それをスルーしながら、とにかく、スティリーを探してるぞ。〈リアリティ〉で振るの? GM:はい、そうですね。 リリアン:(コロコロ)達成値13。 GM:そうすると、「あ、あそこだ」っていうのが判ります。戦いの影響なのか、ストームがちょっと起こってますね。で、彼は「なら、これを見ても同じことが言えるかな? 行くぞお前ら」とか言ってフワーッと飛んで行って、後ろの方から、オプションみたいにですね、小坊主みたいな少年が2人飛んで来て、一緒にスティリーのところへ向かって行って、「見せてやる、ストーム・コンバットぉ!」 ディアン:なに? GM:3人がですね、自分の〈リアリティ〉と相手の〈リアリティ〉をスパークさせることによって、ストームを発生させました。実を言うと皆さんにもできるんですけど、これを起こすと、ストームに巻き込まれた者は、ポシビリティ能力者以外、良くて吹き飛ばされる、悪くて消滅する、っていう。スティリーを破壊するのに適した攻撃方法ではあるんですが、一番強引なやり方です。そして、あなたが判ることは、ポチは強力な生き物だけど、能力者じゃないので、あれに巻き込まれたら死にます。 リリアン:とりあえず撤退ー。 GM:では撤退の意思を伝えましょう。〈説得〉で。 リリアン:(コロコロ)10、振り足し(*13)。(コロコロ)26。+9。〈説得〉達成値21で、「こんなのやってられないわよ、あたしゃ下がるよ!」 ディアン:ちょっと待ってくれ。ストーム・コンバットが起きている以上、それを見過ごしてはいけない。オーズ、いわゆる能力者じゃない人が、あの嵐に巻き込まれると死んじゃうんだ。さらに、スティリーが破壊されたら、今まであったリアリティが逆流して、リアリティ・ウォッシュって言って・・・。 GM:そう、さらに激しい嵐が広がる場合があります。 リリアン:え、何? 周り見渡したら一般兵とか・・・。 GM:いっぱいいます。 マキシム:放っとけないよな。 GM:そしてここで、無線が入ります。皆さんにも声が聞こえます。『今、スペシャルズがスティリー破壊に入った。現時点までに我々は、ニューヨーク奪還作戦により保護すべき市民たちには、ポシビリティを行き渡らせており、それ以外の者たちを考慮する必要はない。余計な者を連れずに、順次帰投するように』というようなニュアンスの言葉が流れてきます(*14)。 マキシム:うーん・・・。 リリアン:ポチに何人乗せられるんだろう、と企んでしまう自分。 GM:乗るのは乗れそうですけどね。ただ、この鈍重さが、多分ネックかな。 リリアン:とりあえず、「早く乗んな!」って言って、周りの乗せられそうな奴だけ乗せて、トンズラこくよ。 GM:〈説得〉か〈魅了〉で。高ければ高いほど、数が助けられます。 リリアン:そしたら〈魅了〉だな。(コロコロ)+1しかないや。15と言って〈魅了〉。 GM:そうすると、周囲の15人ばかりが乗り込んできますね。で、最高速度で離脱(笑)。そして、何とかポチが離れたぐらいで、嵐がぶわっと収まって、霧が晴れていき、陽が差し込みます。とりあえず、スティリーのあった辺りは、クレーターみたいになってるんですけど。 蓮翔:おー。 GM:周りを見渡すと、仲間のストームナイトが「大勝利だー!」とか言って湧いています。さらに、『作戦終了、帰投せよ』という無線が流れて、全員に対して、帰還命令が出ます。 リリアン:近くに河あるよね? とりあえず、河までさっさとトンズラこいて、ポチを逃がす。 GM:大事ですね(笑)。そんな状況で、あなたのところへ、ストーム・コンバットを起こした彼がフワーンとやって来て、「スペシャルズのジョゼフだ。よろしくな」と。「じゃあ、また今度」 リリアン:「まぁ、名前ぐらいは覚えといてあげるわ」
蓮翔:女の人は結局どうなるの? GM:「彼女のことは、敵の中でどのような立場にあったのか調べるために、屯所に連れて行って、問い詰める必要がある。また、異世界のウィルス等を持ち込む恐れがあるので、検査しなければいけない。その上で、アメリカ合衆国市民として、保護に値する対象であるかどうかを、判断することになる。そしてそれは私たちの仕事ではない」というようなことを、懇切丁寧に、嫌みったらしく説明してくれます。 マキシム:ふん(面白くない顔)。 GM:彼女は、手錠を掛けられて、皆さんに対して、ありがとうという風に頭を下げて・・・「お願いします」って言うのが聞こえました。で、トラックに乗せられて連れて行かれます。 ディアン:その間、一部始終を見ている。ザルマンが、さっきと同じように、非道な行為をするようだったらば、俺は力ずくでも止める気でいるから。 GM:はい。彼は、これ以上はやる気はないようです。ただ皆さんのことは、後で問題にしよっかなー、どうしよっかなー、ぐらいの考えでいるのかもしれません。一応、隊長とか大佐待遇らしくて、周りの人たちは、そういう風な接し方をしています。 蓮翔:さっき落っことしたヤツを誰か気づいてる? 俺はガン付けてたから気づいてない。 GM:マキシムが拾ってます。ロケットですね。 マキシム:中を一応確認。 GM:はい。開けるとですね、写真が入っています。彼女と、20代くらいの男性が、2人で肩を組んでる、恋人同士みたいな構図なんですけど、微妙に笑みがぎこちないような。何でかなーと思うと、男の方が、サイバー教皇領の十字架を下げてます。 リリアン:おやぁー? GM:あとは〈発見〉でもう一回振ってください。 マキシム:(コロコロ)13。ポシ使います。(コロコロ)13+12=25、+8。達成値20。 GM:そうすると、さらにもう一段、パカッて開けられて、中に、あなたにはよく判らないけどキラキラした何か、板のようなモノが。 マキシム:じゃあ、蓮翔にちょっと見せてみる。 GM:マイクロチップ。 マキシム:マイクロチップ? 蓮翔:「おぉ、これは・・・」って言って、ペンダントを自分のジッポーライターの裏の隠すところにサッと差し込んで、知らん顔ー。 GM:「何か変わった物はないか?」と、周りの人たちが訊いてくるんですけど。 蓮翔:えー、よれよれのおっちゃんが、シケモクつけてぼーっと突っ立ってるだけだから、みんな素通り。 GM:あ、なるほど(笑)。 蓮翔:とりあえずヤサに帰らないことにはどうにもならないなー。 GM:そうですね。形としては、リバティ・フォートレスに宿舎とかがあって、そちらに寝泊まりしてると思ってください。なので一回、流れの上でも帰投することになります。ここで、第一幕終了です。皆さんに1ポシずつ差し上げます。 リリアン:回復するのね。今まで使った分。 GM:はい、そうです。1点だけ回復します。あと、もしショックダメージとか受けてたらそういうのも綺麗に消えてて構いません。 NEXT → 戦勝ムード一色のフォートレス。しかし4人は…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |