TORG・ABCリプレイ
第二幕 「僕は、祖国を捨てた身だ。君を幸せにはできないと思う」 A Few Months Ago... ニューヨーク、リバティ島。 2人はまだ知らない。
GM:皆さんのところには、アイルのペラ・アーディネイ女王から、伝言の書簡が届いています。『今回のストームナイトの皆さんの働きには、心より感謝いたします』と。『怪我をした人はいませんでしたか。泣いている子供たちを助けることはできましたか』『もし傷ついた方がいるならば、それが早く治ることを、もし天に召された方がいるならば、デュナド様(*15)に導かれたその方の幸福を、私は心から祈ります』 ディアン:(十字を切る) GM:その一方で、テレビでは、デニス・クォーターメイン大統領という、いぇーい、俺タカ派、力が正義、ジャスティス! みたいな超判り易いオッサンがですね、国威高揚の演説を早くもおっ始めています。 リリアン:荷物まとめて国に帰ろうかなぁ。 GM:とりあえず、いっぱい御託を並べてるけど、大体要約するとアメリカ万歳、俺偉い、次の選挙もよろしく、みたいな感じ(笑)。『この勢いで一気にトカゲ共をアメリカから殲滅しようじゃないか。我々アメリカが、ストームナイト諸君を、「ストームナイト登録法」により、支援するので』と。 ディアン:「ストームナイト、登録法?」その言葉にちょっと反応して、顔を上げる。 GM:周りの人たちもざわめくんですけど、「あれか? アイルとかサイバー教皇領とかからやって来た、移民だかチンピラだか判んないようなストームナイトを選別して、エージェントとして給料も出して、ちゃんとした待遇を与える、ていう」 マキシム:はぁ。 GM:「確かに、ストームナイトだと騙って暴れ回る、ろくでもない連中もいるからな。気持ちは解らんでもない」「でもなー、首に縄つけられて、押さえつけられて働くのもちょっとなー」というのが、結構その場の雰囲気としてありますね。 蓮翔:ふむふむ。 GM:「ま、騎士さんのいる場で言うもんじゃないな、ガハハハハ!」てな感じで、戦いの後の弛緩した空気が流れてます。あとテレビからは、『今回の作戦でセントラルパークを取り返して、ニューヨークを解放したので、世界政府の要人を招待して、記念式典を開きます。皆さん来てください』とか言うのが聞こえます。 NEXT → マイクロチップの中に隠されていた情報は…… "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |