Eternal Smile > MOMO Can Survive 『MOMO Can Survive』第一幕
球太郎:ほうほう、つまり、デスホークというすごいヒーロー(*4)の号令一下、カイロ中のヒーローが動いていて、球太郎たちもその一部、という理解でいいですね? GM:はい。適宜、演出を挟んでください。詳細はお好きに決めちゃっていいです。 球太郎:なら、お言葉に甘えて。(以下、球太郎プレイヤーによる演出はこの色で表記) ナイル帝国を恐怖のズンドコに陥れた「ドグラマグラ大作戦」の実行犯である怪人、 仮想プレイヤーA:「どおりゃああ! おい、しゃくだがよ、怪人(ヤツ)の相手はお前に譲るぜ、タマキチ!」 怪人と同じ改造をされながら、 球太郎:「球太郎だっつーの!」 いつものツッコミを入れながら、球太郎はアイコンタクトで了解の旨を伝える。 仮想プレイヤーA:いやー、改造人間どうしの一騎打ち、燃えるシチュだったが・・・。 球太郎:すみませんー。 仮想プレイヤーA:何を謝る(笑)。戦闘の流れでそういうことって、あるよね。 GM:なんかすごい演出キター! しかも、他のプレイヤーさんまでいる!(笑) 仮想プレイヤーB:「野原、私が威圧する」 やはりアイコンタクトで伝えてきたのは、恋人を改造人間にされ、 「復讐の鬼女」は、目の前の怪人を見据える。 仮想プレイヤーB:(コロコロ)うわ! リンク切れ! 球太郎:ぎゃああ! Bさん、ここはもはや、あの展開しかないのでは? 仮想プレイヤーB:そうね・・・あれしかないわね。しかしまさかここで出るとはね・・・。 GM:ちょっと待って。Bさんはナイルのリアリティ持ちですよね。リンク切れは、「本人」または「現在地」のアクシオムレベルを超えていて支え切れない時に発生します。言い換えると、自分と同じリアリティの場所にいる時には、1を振ってもリンクは切れません。単に達成値が低くて失敗になります。 球太郎:なるほどー。ご指摘ありがとうございます。Bさんはナイルで合ってます。「復讐の鬼」っていうアーキタイプがいると記憶してますが、それです。訂正案としてはこうなります。 球太郎:ぎゃああ! リンク切れ! 仮想プレイヤーB:いや、切れない。私ナイル(笑)。でもひどい出目ね・・・。 球太郎:Bさん、ここはもはや、あの展開しかないのでは? しかし、彼女の武器である凄みは、何故かその瞳に宿らず、代わりに・・・一筋の、涙。 彼女の〈威圧〉は効を奏することなく、怪人は必殺の構えで球太郎を迎え撃つ! 球太郎:「惚れた女を・・・泣かしてんじゃねえよ! バカヤロウ!!」 仮想プレイヤーA:いったれータマキチ! “アドレナリン”をやろう! 仮想プレイヤーB:キャラ的に口には出さないけど、彼への気持ちを代弁してくれたという意味で、野原は“ヒーロー”といったところね。 球太郎:ありがとうございます! 見せ場宣言! “アドレナリン”、“ヒーロー”、“ドラマ”そして・・・“偉業”カード切ります!! 球太郎は、構えていたバットを左手に持ち替え、右手の拳を限界まで握る。 怪人が人間に戻り、「復讐の鬼女」・・・もっとも、今はそうではないが・・・ 球太郎:ナイルなので、悪から正義になるかな、と思い、こういう物語にしてみました。 GM:では、そこからシナリオを開始しましょう。元怪人の後方で、ガタン! と、大きな物音がします。 球太郎:すぐに警戒体制に入ります。「狼獣鬼」にその場を任せ、部屋の奥へと進みます。 GM:部屋の奥に鎮座している、ブリキ缶を思わせる人間大のケースが、ゆっくりと2つに割れます。プシューッ、という音がし、蒸気と共に中から現れたのは、肩までの黒いウェーブヘアーに、 選択肢A。白いノースリーブのワンピースを着た女性。 球太郎:早速の、ある意味究極の選択ありがとうございます(笑)。 「うわわわっ! ちょっ、おまっ、何て格好っ!!」 球太郎:初めはAにしようかと思ってましたが、気が変わって、Bに、挑戦してみようかと。 鼻血の海に溺れそうになるのを必死で堪えながら、 球太郎:「ストームナイト、野原球太郎。君を助けに来た。怪我はないか? その・・・何はともあれ、まずはこれを着てくれ、頼む・・・」 GM:描写を微修正します。背中まで伸びた髪。この長さなら、カメラに映るとまずい箇所を隠せます。 球太郎:ご配慮ありがとうございます。映像的に放送できるか否かに関わり非常に重要ですし、私の好みはロングです(笑)。 GM:「のはら、きゅうたろう、さま?」 球太郎:恐らく囚われていたのだろうと直感し「助けに来た」と口走ったが、それすらも定かでないことに気付きます。「さま、なんて柄じゃない。球太郎でいい。あと、服を着てくれ。身体が冷えたらいけないから」 怪人との戦闘で必要とするそれとは比較にならないほどの勇気を振り絞り、 GM:「わたしは・・・わたし、は・・・?」 もしかして、記憶がないのか? GM:ところどころ掠れていたり、解らない文字列だったりを無視して斜め読みすると、『MOMO』と読めます。 球太郎:「モモ?」そのまんま口に出し、そして初めて、彼女と目を合わせます。 GM:「モモ・・・。わたしは、モモというのですね、きゅうたろう」 仮想プレイヤーA:いやそこは、球太郎さんでいいだろう。 球太郎:えぇ? よくないですか? 記憶がないんですから、聞いたままオウム返ししそうですし。それに、敬語+呼び捨てって萌えません? 仮想プレイヤーB:若干特殊な嗜好ね、引くわー(笑)。記憶喪失といっても赤ちゃんじゃないから、初対面には普通にさん付けしてもおかしくないと思うけど。 GM:実は、オウム返ししている、が正解です。でも、さん付けの方が自然だと思うので、ここから先はそうしますね。 球太郎:わたしはモモ? と問われ、一瞬どうすべきか迷います。そして、ありのままを正直に話すことにします。「君は、どうやら自分のことを覚えてないみたいだ。だから・・・モモ、って呼んでいいかな?」 モモ:「わかりました。たすけてくれて、ありがとうございます。きゅうたろうさん」 GM:彼女は、周りをほんわかさせるような、柔らかい微笑みを、あなたに向けます。 球太郎:返ってきた笑顔に、少なくとも嫌ではないようだ、と思い、ホッとします。殺那の間、その笑顔に見とれます。目の前の彼女、モモが、ブルゾンに裸なのも忘れて。 GM:(笑) 不意に、耳障りなほどにカン高い口笛がひとつ聞こえる。 仮想プレイヤーA:「やるじゃねえの、タマキチぃー」 球太郎:「球太郎だっ! そしてこれには訳がっ」 仮想プレイヤーA:「ああーん、しかもそのブルゾンはお前のか? 着せたことである意味、よりエロくなっていることに気付いてるか?」 球太郎:「バッ・・・! 違っ、そんなつもりじゃっ・・・」 さらに言い募ろうとする「狼獣鬼」だが、不意に強烈な殺気を感じ、口をつぐむ。 仮想プレイヤーB:「・・・最っ低」 「復讐の鬼女」の〈威圧〉。 仮想プレイヤーA:「おっと、外に組織の残党がいるかもしんねえ、ちょっくら蹴散らしてくるか!」 「狼獣鬼」は風のように外へ飛び出して行ってしまう。 球太郎も「復讐の鬼女」も解っている。 悪態はつきながらも、「復讐の鬼女」は、一息ついて気分を切り替えたようだ。 仮想プレイヤーB:「野原、ロッカーに女子戦闘員の制服と思われるものがあったぞ」 球太郎:「ありがたい! すまないが、彼女に着せてあげてくれないか? 俺はあっちに」 あくまでエチケットとして、その場から駆け出そうとした刹那、再び目が合う。 球太郎:そう思い、立ち止まって、目をまっすぐ合わせ、声を掛けます。「大丈夫、俺はここにいる。このお姉さんは味方だ。俺の仲間。俺があっち向いてる間に、服を着せてもらってくれ」 「大丈夫?」と気遣う声、気遣いに応える声が背中越しに聞こえる。 GM:シーン終了。ここでカードを配ります。4枚のうち1枚を選んでください。“警戒”、“アイデア”、“逃走”、“モノローグ”。 球太郎:うおっ、得意の敵方失敗がないっ!?(笑)“警戒”をいただきます。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |