Eternal Smile > MOMO Can Survive 『MOMO Can Survive』第一幕 球太郎:若い女性なので、最初は部下が迎えに来てくれたのだと誤解します。口には出しませんが。「さ、行くか。お迎えが来てくれたみたいだからね」モモの背を優しく押して、はしけまで一緒に向かいます。 GM/メアリィ:「ようこそUSSチャレンジャー号へ。船長のメアリィ・マーシだ」 球太郎:「ええっ! 船長! 若っ! しかもわざわざ出迎えにっ!?」今度は、口に出してしまいます。 GM:メアリィは、アナポリス(海軍士官学校)を卒業したばかりの21歳。海軍幹部の父親に掛け合って、船長となった人物です。球太郎って何歳の設定でしたっけ? 球太郎:うろ覚えというか、さっぱりというか。すみません。デビュー戦の『野生時代』では、オープニングで高校の部活を引退した描写をし、エンディングで金輪のドラフト指名を蹴った描写をしたので、高三だったとは思うんです。 GM:ふむふむ。 球太郎:それからしばらく放浪しての『星辰の王』、それからしばらく放浪しての『Pandora's Box』、それからしばらく放浪しての今回(笑)。 GM:星辰のキャラ紹介では、20歳って言ってますね。 球太郎:だったら、仮に星辰・パンドラ・今時点のシナリオ間時間経過を、少なく見積もって一年ずつとしても、メアリィの年齢は確実に越えてます。 GM:了解です。フランクな口調からすると、あなたのことを年下だと思っているようです。 球太郎:お見込みの通り、球太郎の顔の造作が幼く見えているのでしょう。若さを指摘してしまった言葉には、即座かつ簡潔に謝り、自己紹介に入ります。「いや、失礼した。俺は野原球太郎。本業は野球選手。そちらのマイナーリーグで世話になったこともあるぜ。こっちは、連れ(*10)のモモ」 モモ:(ぺこり、と一礼) GM:「ひとつどうだい?」メアリィが差し出したのは、缶詰の白桃が刺さったフォークです。どうやら、新入りの船員に一切れずつ桃を食べてもらう、というのが彼女の流儀のようです。 球太郎:「こりゃ、ありがてえな。いただくよ」ありがたい、という言葉には、食べ物をもらったことだけでなく、何だか儀式めいた歓迎への嬉しさ、感謝も滲ませています。球太郎、こういうの大好きなんです。 GM/メアリィ:「これで、あたしたちは運命共同体。なーんてね! 人の手の加わった食べ物は、フィラデルフィアに着くまでは、しばらくお預けだ。キュウタロウ、よろしく頼むよ」 球太郎:「運命共同体、か。なかなか熱いこと言ってくれんじゃねえの」 正確には、熱いというより、暖かさを感じます。 球太郎:「こりゃ、楽しくなりそうだ」と、我知らずひとりごちます。そして、何気ない一言の中に、リアリティが変わることをきちんと意識させる、気配りの細やかさにも感嘆します。 GM:お気づきいただけて光栄です。船はこれからリビングランドを縦断します。通常なら、リビングランドでは缶詰の中身は開封した瞬間に腐ってしまいます。なのに食糧を運ぶということは・・・何らかの仕掛けがあります。詳細は後ほど。 球太郎:「ほら、モモもいただきな」何の気なしに、自分の使ったフォークをもう一切れに刺し、モモに差し出します。 モモ:「!」 球太郎:食べ終わるのを待って、モモの肩に軽く手を置き、「二人まとめて、よろしくな、マーシ船長!」 自己紹介が終わり、モモが所在なげに持っているフォークを見て、 間 接 × × ちゅどーん!! と特撮ばりの爆発が、上記の文字の特大字幕スーパーを彩り、 「ごっごめん! モモ! その・・・フォーク、もう一本もらわなきゃ、だったよな・・・」 それにしても、缶詰めの桃を一本のフォークで分け合ったところで、 GM:なお、ストームナイトは、甲板部(荷の積み下ろしのような力仕事要員)、機関部(ボイラー整備、燃料補給のような整備担当)、無線部(通信士を兼任するメアリィの補助)、事務部(料理担当)のいずれかに配置されます。配置先の希望はありますか? 球太郎:事務部! なんかカッコいいです! コックは船内脱出ものの主役ですもんね!(笑)とはいえ、料理上手設定も特にないので、得意な力仕事を活かせる甲板を希望します。 GM:(ま、そうだよねー) 球太郎:ただ、モモをどうするかについて考えあぐねています。ずっと球太郎の側にいさせるのは業務に差し障りそうだし、かといって離れるのは不安だし・・・もう少し判断材料を集めたいところです。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |