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TORG往復書簡リプレイ

『MOMO Can Survive』

第二幕

 
 船のどこからも良く見える場所に、星条旗がはためいている。
 アメリカ合衆国大統領デニス・クォーターメインは、黒い噂が絶えない、
 ストームナイトの味方とは言い難い(*11)人物だ。
 しかし、フィラデルフィアが陥落すれば、多くの尊い生命が失われる。
 それを防ぐため、合衆国に力を貸すのは、ストームナイトとして名誉ある行為である。

 
シーン1

 
球太郎:モモのところに戻ったら、マーベリックのことは伝えず、船内でのモモの行動について、相談したいです。
 

 選択肢は2つあります。

 1 甲板部の球太郎にくっついている
 メリット
 ・常に球太郎の目が届く
 デメリット
 ・ただの女の子が力仕事もせんと甲板をうろついてるのは怪しい
 ・甲板には荒くれがいっぱいいて、モモにとっていい環境ではない

 2 通信士の補助員としてモモを推薦する
 メリット
 ・モモの能力を活かし、本人のやりがいに繋がる
 ・球太郎が単独行動できる
 デメリット
 ・メアリィの安全性について未知数(プレイヤー視点ですよ)
 ・モモが寂しいかもしれない(←馬鹿)

 以上を踏まえて、モモの希望を最大限に汲んで、これからの互いの行動を決めたいです。
 

モモ:「私は、球太郎さんの近くで、球太郎さんを見ていられれば、どこでも構いません」
 

 いつも通りのモモの言葉に、赤面する球太郎。
 だが、裏を返せば、モモには主体性がないということでもある。
 

GM:メアリィの近くにいさせる方が安心という考え方も充分ありです。シナリオ的には1と2のどちらでもオッケー。

球太郎:ありがとうございます。では、メアリィ船長と色々話して、彼女の人となりや、船のことを分かってから、甲板か通信担当のどっちかに、推薦したいです。勿論、“警戒”カードを持たないので、善悪が分からないのは承知です。

GM:ふむふむ。

球太郎:「急に色々言ってごめんな。とりあえず、船を見て回りながら、一緒に考えようや」できるだけ優しい目をして、頭ポムします。

GM:モモは頬を染め、小さくうなずきます。そして、船室へ続く階段の方に向き直ります。

モモ:「あの方が・・・」

球太郎:「えっ?」

モモ:「お父様だということ、それだけしかわかりません。何も思い出せないのに、会ってどんな話をすればいいのか、怖くて・・・」

球太郎:「確かに・・・。俺も何年も親に会ってねえけど、もし急に出くわしたりしたら、やっぱり、どうしていいかわかんねえもん」

モモ:「・・・・・」

球太郎:勿論、球太郎には記憶はあるし、わからなさの要因は、家を飛び出して以来、音沙汰をしてない決まり悪さからくるので、中身は全然違うわけですが。
 

 「もし、何か思い出した時や、聞きたいことができた時は、まず、俺に言ってくれ」
  そして、モモの肩に、力強く手を置いて、

 「大丈夫、どんな時も、何が起こっても、俺はモモと一緒だ」
 

球太郎:実はこれ、旅の始まりに、そして、何かの手掛かりが見つかりそうになる度に、繰り返してきた言葉です。耳にタコかな、と思いつつ、それでも言わずにはいられません。

GM:いいですねー。さて、この後、球太郎とモモはメアリィに船内を案内してもらいます。ランかジゼルでも可。

球太郎:メアリィ希望です! ジゼルはあれだし、ランがちゃんと案内してくれるとは思えない(笑)。

GM:各場所の描写の後に、カッコでアルファベットを書きます。そこには「ポシビリティを使って高い達成値を出さないと気づけない」追加情報があります。出揃った段階で、どれか2つ、追加情報が欲しいところを教えてください。

球太郎:おお! 今回はポシビリティを使えるわけですね! 嬉しい、しかし悩ましい仕掛けです。

 
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