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TORG往復書簡リプレイ

『MOMO Can Survive』

第三幕

 
シーン1

 
 ジープが船を離れた瞬間、辺りの空気が一変する。
 高温多湿、すぐそこの船さえも見失わせてしまうほど深い霧。
 球太郎は思い出す。これが、これこそがリビングランドだと。
 

GM:「球太郎さん」モモの声が、聞こえた気がします。

球太郎:「! まさか、な。俺もどんだけ甘えん坊だ」自嘲ぎみに呟きながら、隣の布を見るともなしに見やると、何かモゾモゾしてるんですよね、きっと(笑)。

GM:後部座席に、モモが、身を小さくして隠れています。

球太郎:「!!・・・ばっ・・・なんっ・・・」口をぱくぱくさせ、言葉になりません。

モモ:「言いつけを破ってごめんなさい。でも、どうしても伝えたいことがあって」

球太郎:「ばっ・・・かみたいに濃い霧だなーしかし!」前座席の二人に誤魔化すように話し掛けながら、サイレントにしてる携帯で、メールを打ちます。
 

 『あんだけ言ったのに何で、というのは後にする。
  何か教えてくれるために来たんだろ。ありがとう。助かる』

 

球太郎:メール画面を見せます。モモは何のリアリティか今もって謎ですが、大変頭がいいので携帯は問題なく使えると仮定して、以下、メール画面で会話してくれると助かります。

GM:モモのリアリティはナイル帝国(*14)ですので、携帯のメールは使えず、小声での会話になります。

モモ:「球太郎さん、私、船長室で、船長さんの帽子を見たんです

球太郎:『な、なんだって!? おかしい、あの船長が帽子を置いてどっか行くはずない。どういうことだろう。拉致されて落としたか? 気を失って落としたか? 悪い想像しか出てこない上にワンパターンな自分が嫌になるぜ(/ _ ; )』

モモ:「私も同じ想像をしました。ですので、機関長さんたちは、船長さんを捜すという名目で、全く別の『特殊任務』を果たそうとしているのではないでしょうか」

球太郎:『あいつら、一体何企んでやがんだ』モモの推理に同意しつつ、肝心の任務とやらの内容について、さっぱり想像がつきません。

GM:ジープは道なき道を川沿いに少し進み、幹線道路の標識が見えると、何故か、川から離れるような進路を取り始めます。

球太郎:「川からどんどん離れていきやがる・・・」船長の身を案じて不安になります。

モモ:「球太郎さん・・・」

球太郎:ですが、置いてかれた帽子のことを考えると、川を探して船長が見つかるかどうか怪しいもんだ、と思い直します。大体、ろくな準備もなくリビングランドに飛び込んでしまった以上、車から離れるのは自殺行為。モモもいるんだから尚更です。
 

 「ここは敢えて、こいつらに『乗せられて』みるか」
 モモが被ってる布ごしに、肩に手を置きます。大丈夫、と言うように。

 

GM:急ブレーキ。ランが後部座席のドアを荒々しく開け、あなたの首根っこを掴みます!「ほら降りろ、タマキチ!

球太郎:「おまっ・・・! やっぱヴォルフか! こりゃ一体どうなってんだ!?」突然の展開に、そう返すのが精一杯です。

モモ:「球太郎さん!」

球太郎:あちゃー、と頭を抱える間もなく、車に残しとくわけにもいかないので、手を引いて一緒に降ります。ジゼルをじろりと睨み付けて、「俺の『アレ』だから連れてきたんだ! 文句あっか!」

GM/ジゼル:「人質に取って屈服させる手が使えなくなっちゃったけど、まぁ、いいわ」

GM:運転席のジゼルは、余裕たっぷりです。その瞳には、隠しようがない邪悪な光が満ちています。

GM/ジゼル:「アタシたちは合衆国政府から、独自の行動を認可された特殊部隊、スペシャルズ(*15)! これからアタシたち、レジスタンス村に行かなくちゃならないの。つ・ま・り、邪魔者には死んでもらわないと困るのよ」

球太郎:「なん・・・だと?」

GM/ジゼル:「ラン、しっかり頼むわね」

GM:ジゼルはあなた方を残し、車で立ち去ってしまいます。

球太郎:「おい、待てっ!」

GM:あなたの前に立ち塞がるは、凶悪な殺気を放つ、改造人間がひとり。

モモ:「!」

GM/ラン:「貴様のことは、おぼろげに記憶にあるぞ。我らに楯突く目障りなストーマー(*16)のひとりだろう」

GM:言うなり、ランは隻眼の狼の姿に【チェンジ】します。

GM/ラン:「さぁ、ここから先は殺し合いだ。楽しくやろう」

球太郎:「ヴォルフ・・・てめえ・・・」瞳に炎を灯します。
 

 今までそれなりに事件を経験してきた球太郎にとって、
 洗脳などによる変心はありうることで、今はそれを念頭に置いています。
 よって・・・

 「ドジ踏みやがって・・・!」
 という反応になります。
 「目を覚ましてやるぜ、寝ぼけ狼!」

 

GM:ひとつお教えしますと、スペシャルズの実態は、スパルタンと呼ばれる特殊傭兵部隊です。その代表的な任務は、「合衆国政府に不利益となる者を皆殺しにする」ことです。

球太郎:バットを構え、リアリティ・バブルを張ります。「モモ、今度は本当に・・・動くんじゃないぞ。俺の後ろにいるんだ」

モモ:「球太郎さん・・・」

GM:ここでシーンチェンジ。カードを調整して、ドラマチック戦闘に入ります。3枚まで補充どうぞ。

球太郎:“警戒”、“ドラマ”、“敵方失敗”をください! “ヒーロー失敗”の隣に“警戒”を出して、戦いの最中、モモに危害が加わらないようにします!

 
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