Eternal Smile > Open Mind 『Open Mind』第二幕
ジョシュア:私は、単刀直入に、「解った。後は任せろ」って言いますよ。 裕人:「あれ? キミはそれでいいのかい?」 GM:痛いところを突かれた、という顔を、カトリーナが初めて見せます。 裕人:「キミがそうしたいなら、止めないけど、この際、国家のためとか、そういうのは、一回置いといたらどうかな?」 ジョシュア:いや、恐らくエタニティ・シャードを手にした時点で、彼女の寿命が尽きる、ということなんだろう。 GM:あ、えーと、そうとも限らないです。 イリス:私は、カトリーナの袖をぎゅっと引っ張って、首をフルフルします。「ダメだよそんなの! だって、死んじゃったらもう、誰の役にも立てないんだよ?」 ジョシュア:こういう人がいるから安心して非情なセリフが言える(笑)。 イリス:「国家のためだって、言ってるけど、カトリーナが守りたいのは、国、だけじゃないよね? 私は、カトリーナに生きててほしいよ。カトリーナの見た未来を、外しに行くよ、私は」 裕人:イリスの頭を撫でながら、「そこに関しては俺も賛成だなー」 GM:〈意志力〉で振ってもらえますか。 裕人:(コロコロ)2。マイナス10。 GM:夜で高揚してるから振り足していいよ。 裕人:確か、この〈意志力〉は振り足せないって、言われたんです。 GM:あ、そういうレギュレーション(*9)なんですね。では、振り足しなしで。 裕人:大丈夫です。“やり直し”します。うぉぉぉー! (コロコロ)16。14って言ってます。 GM:14なら大丈夫。 イリス:アイル的には、どう反応すればいいんでしょう。 裕人:多分、真の姿は見えないんじゃないッスかね。 GM:アイル的に言うと、ヴァンパイアは、ある種の霊的生物。裕人がアイルへ行くと、どよんと曇った感じに見えるかもしれませんが、幸いここはナイルなので、ストームナイトの皆さんは全員、光ってます。本性・善ですから。 ジョシュア:カトリーナに質問をしましょう。「きみは死ぬのが怖い人間か? それとも任務に失敗するのが怖い人間か? どっちだ?」 GM:・・・・・。 ジョシュア:「死ぬのが怖いと思うんだったら、全力で生きるようにすればいい。もし、何かのため、国家のために、任務に失敗するのが怖いんだとしたら、命を賭けても成し遂げろ。それは命よりも価値があるものだ。決めるのは、きみ自身だ」・・・私は任務に失敗する方が怖いけどねー(笑)。最終的には自分でどうしたいかですよ。 宗元:「もし、やりたいことが、ひとりじゃ難しいんなら、誰かに言ってもいいんやで?」 GM:・・・・・。 宗元:「できるかどうかは、したいかどうかの次でええ。大丈夫や。ここにストームナイトが4人もおる!」 裕人:うん。 GM/カトリーナ:「ひとり足りませんよ。5人です」 宗元:「・・・よう言うた!」 GM/カトリーナ:「ジョシュアさん。あなたには軽蔑されるかもしれませんけど、死ぬのは、本当は嫌です」 ジョシュア:「だったら、生き抜けばいい」軽蔑はしない。だって彼女は超能力者であって、工作員じゃないですから。同僚が死ぬのが怖いって言ったらすごい軽蔑するけど(笑)。そこは大丈夫ですよ。 裕人:「おーっし、決まった決まったー」 GM:と、言っていると、部屋の奥の壁が、光り始めて、皆さんに声が聞こえます。
裕人:ずん・・・ずん・・・。「でっけー!」 宗元:「この前の実験体並みにでかいな」 イリス:「じっけんたい?」 GM:今、でっち上げましたか? 宗元:まあ、うん。歌舞伎町なんとか事件みたいな。 GM:解りました。今度過去編として、歌舞伎町で、でっかいゴスポグや、ミュータントと戦う話(*10)をやりましょう。それは置いといて。
裕人:つまりカトリーナは、盗人っていうことになるのか。 イリス:ま、現状そうよな。 GM:と、見做されます。このままうまくしないと。 ジョシュア:さあ、どうしようか。 裕人:えーと、何を頼めばいいんだ。何て言えばいいんだ? GM:そこはもう、皆さん次第です。 宗元:・・・願い事、ねぇな、ワシ。 裕人:うん。別に自分も、願い事ないッスね。 ジョシュア:虚心の槌、エタニティ・シャードを使って、何をやりたいか。自分はこう答えます。「地球を侵略してくる侵略者から、地球を守る。そして全ての地球に平和を取り戻す」 GM:(おおっ!) イリス:そこに続けて、「みんなを助けるための、力を、貸してください!」 GM:なるほど。これは、戦闘回避の可能性があります。どちらかがリーダー、どちらかがサポーターで、〈説得〉を振ってください。 ジョシュア:〈説得〉いくつですか? 私は14。 イリス:〈説得〉技能はない。《魅力》は9です。 ジョシュア:私がリーダーで振った方がいいですね。ポシビリティ使うのも辞さない構えでいこう。1が出たら笑うしかない。(コロコロ)1。やったー! GM:嘘ぉ!(笑) ジョシュア:ポシビリティ使います。(コロコロ)20。(コロコロ)24。 宗元:差が激しいな!(笑) ジョシュア:〈説得〉22です。ちょっと楽しかった。今の出目は。 イリス:荒ぶってる。こっちも振りまーす。(コロコロ)6。ポシビリティで振り足した方がいいかな。(コロコロ)2。あれ? GM:ポシビリティでの振り足しは、最低でも10とみなしていいです。 イリス:ってことは、16、+3。《魅力》と足して12。 GM:成功。リーダーの達成値に+2されて、24。あと一声。“貫禄”か“アクション”を持ってる人はいませんか。 ジョシュア:“アクション”を使って、+3、27ですね。 GM:では、再び声がします。『ラーの魂を持つ者よ。御代のために、己の為すべきことを為せ』こちらに歩み寄っていた石像が、役目を終えたかのように、さらさらと崩れていきます。そして、赤と青のダンダラ模様の槌が、ドスンと落ちてきます。 ジョシュア:「子どもの頃に見た漫画で、これを持ち上げられる者が、真に心が高潔な者だとかいうのがあったな」 宗元:マイティ・ソーじゃねーか(笑)。 イリス:カトリーナの方を気にしますよ。どんな様子? GM:ぺたんと座り込んで、放心しています。 イリス:ガシッと手を取って、「大丈夫、大丈夫だから!」と、励まし続けます。 ジョシュア:生命力を吸い取られるのかもしれない。持つのがしんどいんだったら、俺が持つ。自分の命? 任務? 迷わなーい(笑)。 GM:大丈夫、別に何も起こりませんよ。むしろコアアースのリアリティのあなたが持ったら、よく解ります。 ■虚心の槌(Hummer of Open Mind)
ジョシュア:はい。 GM:グループパワーというのは、ストームナイトのグループが使える特別なパワーですが、今回は、直接的には関係ないかな。【スティリー・センス】は、侵略者の陣地(レルム)を作っている杭(スティリー)を引き抜くために、杭の在り処を探すパワーです。 裕人:へー。 GM:だから、今回偉業をやって、将来、杭を抜こうと思う時には、カトリーナから依頼が来るかもね、という布石のつもり。 ジョシュア:解りました。 GM:制約として、引き出したポシビリティは、嘘を伴う行動には使用できません。 宗元:そういや、今までワシ、ニッポンテックやのに嘘ついとらんのう。 ジョシュア:この道具を使って、嘘を言っちゃいけない、ってことですね。 裕人:あれー。サクッと終わったなー。 宗元:一応後ろを警戒します。ショックトルーパーの車、奪ってきてるし。 GM:うん。バタバタとショックトルーパーが来てるね。「奴らを逃すなアル!」 裕人:アル?! GM:アルとか言ってる声が、何故か聞こえてくるんだな。でも、到着するまでにはまだ時間がありそう。 ジョシュア:「じゃ、さっさとずらかるか」 GM:どのように? ここ、遺跡の一番奥です。 宗元:隠れて、いないふりをするとか。ワシ、陰謀の法則で〈隠れ身〉に+3なんですよね。 裕人:自分、霧になれるんですよね。 イリス:【パスファインダー】。抜け道を見つける魔法を使います。 宗元:ああー。はいはいはい。 ジョシュア:お願いします。 イリス:(コロコロ)10、振り足し。(コロコロ)成功。難易度を5超えました。 GM:さすがですなー。では、道が見つかったよ。 イリス:「あっち!」思いっきり壁の方を指差します。 宗元:「なんや、壁が薄いとでも言うんか?」ドン。 GM:ズーン! ガラガラガラ! ここナイルですから。 宗元:「あ。やってもうたわ」 ジョシュア:「もうちょっと綺麗にやってもらえば、現状修復できたんだがな」 宗元:「ああ、すまんのう」 GM:大丈夫。ナイル帝国には〈エンジニアリング魔法〉という魔法があって、魔法の力で建築物が元通りになります。 イリス:おおう。 裕人:「じゃあ、ずらかりますか!」 GM:抜け道を通って地上へ出たところで、第二幕終了です。皆さんに2ポシビリティずつ差し上げます。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |