Eternal Smile > Open Mind
 

第三幕

 
シーン１　Body of Lies

 
　両腕で何かを抱きしめるようにしながら、カトリーナは一歩一歩、通路を進んでいく。
　やがて、地上に出る。満天の星空から、祝福されているように感じる。
 

ＧＭ：星明かりの下、暗さに目が慣れるまでには時間が掛かります。そんな中、裕人はいち早く、１台の幌付きトラックが、近くに停まっていることに気づきます。

裕人：「みんな。待ってくれ」と、止めます。

ＧＭ：運転席のドアが開いて、頭に包帯を巻いた男の人が降りてきます。

宗元：「ニコライ？」

ＧＭ：ご名答。カトリーナは、イリスの隣で声を上げます。「ニコライ、ニコライなの？　動いて大丈夫？」「ええ、あなたばかりに無理をさせるわけにいかないですからね」

宗元：様子おかしい感じはしませんか？

ＧＭ：「私を迎えに来てくれたの？」「勿論。さあ、早く帰りましょう。それが、虚心の槌ですか」

イリス：ん？　なんかヤバい気がする。

ジョシュア：「ああ、虚心の槌だ」と言って、ハンマーをスッと出します。

裕人：なるほど！　仕入れたハンマーを。

ジョシュア：俺はハンマーを用意すると言った。

ＧＭ：言った！　そうか、それか！

ジョシュア：道中、楔を打つためだけに買ったと思ったか！（笑）これがやりたかったんだ！

イリス：さすが。

ＧＭ：皆さん、〈手掛かり分析〉難易度１４で、判定してください。ひとり成功すればいいです。

イリス：技能ない場合は《知覚》でしたっけ。（コロコロ）１６。

ジョシュア：〈手掛かり分析〉１４。

裕人：１８って言ってます。

ＧＭ：これはニコライ本人ではない、偽者だ、という確証を持てました。

宗元：何故わざわざここまで来た、って感じやし。

ＧＭ：そして、カトリーナは、ニコライのことを信じ切っているんですけれども、皆さんが、あからさまに怪しいぞ、という反応をしたので、「気持ちのクリア」という判定を行います。（コロコロ）６。微妙な出目だな。

ジョシュア：「心の目で見るんだ。彼は本当に、ニコライか？」

宗元：ああ、“援助”か。

ＧＭ：いいトコ突いてきますねー。マイナス５からマイナス２になって、〈意志力〉１４。クリアだ。

イリス：よし。

ＧＭ：“援助”カードがなかったら、ギリギリ届かなかった。「・・・あなたは、ニコライではありませんね」

宗元：「わざわざここまで来なきゃ、疑われなかったのにのぅ」

ＧＭ：「ちっ。思ったよりも頭が切れるようだな。まあいい。全員始末すれば済むことだ」と言うと、幌の中から、シャッシャッシャッシャッ、と４つの影が。

裕人：ニッポンテックの企業忍者か！　バブル張ってますよね？

ＧＭ：うん。

ジョシュア：「随分景気がいいな。しかし、ニッポンだから、もうじきバブルは弾けるだろう」（＊１１）

イリス：あ、あれ？（笑）

ＧＭ：「それが手に入れば黒字経営だ！」

宗元：「ふははははは！　やはり金輪の手の者だったか」

ジョシュア：「そうか。欲しければ、奪ってみろ」

裕人：そういえば、ハンマーって、全員持ってるんですか？

ジョシュア：全員に持たせてます。出さなくていいですからね。自分は挑発のために出してるだけだから。騙せるかどうかは別問題。

ＧＭ：では、ラストバトルに入らせていただきます。カードの足りない方には補充します。

ジョシュア：あざーす。よし、“ヒーロー”。

裕人：“貫禄”を捨てて、“ドラマ”。

宗元：“だめ押し”１枚捨てて・・・“偉業”。

ＧＭ：おおー！　ダブル偉業狙えますよ。

宗元：出るの？　そんな、出目６０以上が、２回も。

ＧＭ：出ます（きっぱり）。しばらくの間、カードはなるべく温存して、相手のポシビリティが尽きるまで待つ。自分も使う、相手も使う、ということですね。

 
NEXT → カトリーナを守らねばならない４人は、劣勢に立たされる……
 

→PREVIOUS

→back to Replay Library

→back to Eternal Smile