Eternal Smile > Pandora 『Pandora』 第二幕 勇人:ニッポンテックをサイバー教皇領が警戒している関係で、東洋人は排斥されがちなので、僕の外見は、東洋人っぽく見えないようにします。あと、マキシムさんは、どうしても顔が有名で、顔を見ただけで追われる可能性があるので、フードのひとつも被ってくれませんか、って頼みたいけど、顔を隠すのは不正な行動に若干該当(*17)するので、うまく言いくるめないとな、って思ってるとこです。 GM:正体を偽っちゃダメなんだよね。名前も、若干怪しいけど、それは通り名ってことで。 マルセル:マキシミリアンという名前が広まってるから、その名前は名前で、価値のあるものになる。 神崎:二つ名というやつですよ。 GM:あれ? 結びついたんだっけ。牧野さんとマキシムは。 マルセル:まだ結びついてない!(笑) 神崎:ただ、バーバリアンをやってることは聞いてるから。 マルセル:夫が戦士で、バーバリアンまでは、情報は確か得ているんですよ。それが目の前のマキシムである、という事実に関しては、彼自身は、脳内で結びつけようとはしていない。 神崎:今度芹奈さんに会ったら確認するか、ぐらいかな。 勇人:とりあえず、新しいマントを羽織ってもらう。「あ、お似合いですねー」 マキシム:「そうか、似合うか!」 勇人:「ちょっとこう、こういう感じが格好いいですよ」って言って、フードを目深に被らせて。 マキシム:「これが流行ってるのか」 勇人:「これが流行りですよ。ほら格好いい。奥さんに今度見せてあげたい!」 マルセル:そのやりとり、聞いたんだったら、口に出しちゃうな。「あなたには妻がいるのか」 マキシム:「ああ」 勇人:「新婚さんなんですよ」 マルセル:「だろうな。そこまでの男であるなら、よき伴侶がいることは必然だろう」までで、敢えて止めておいて、視聴者に、うっ! っていう顔をさせてみる(笑)。 神崎:さて、ここから先は、ステーションホテルか何か取ってから、話をしよう。観光地なら、大抵ステーションホテルがあるはずだ。 勇人:了解。偽造IDを使って、疑惑の法則の影響を、マイナス1にとどめて(*18)、「私たちは、サイバー教皇領で、巡礼の旅をしている者です。今回、私たちの信仰心を、確認しようと思い、ベルギー国境の地獄の光景を見るために、やって参りました。ああはなるまい、と!」 GM:よくもまぁ、それっぽい言葉が出てくるね。 マキシム:すごいなー。 勇人:ちょっと寄進ということでお金を出させていただいて、これで+6。(コロコロ)はい、振り足しー。いぇーい。〈説得〉24。 GM:何の疑いも持たれずに、部屋へ通されます。備え付けのサイバーデッキなんかもあるよ。 勇人:ふー、よかった。これでゆっくり話ができそうですね。ただ、信用はおけないので、〈発見〉でセキュリティチェックをしておきます。「マルセル卿、ご協力いただいてもよろしいですか?」 マルセル:「任せろ。こちらが専門だ」と言って、サイバーデッキ使用。ネットワーク周りに、変な糸がついていないかどうか、調べます。(コロコロ)19。+6。〈サイバーデッキ操作〉19。 GM:えーとですね、大変申し訳ない。サイバーデッキを使うことがフラグで、イベントが発生します。 マルセル:ですよね! GM:黒い服で、銀髪に紫色の瞳をした、中性的な人間が、デッキから〈顕現〉してきます。 勇人:ちっ、〈顕現〉か。 GM:「ようやく見つけたよ。地獄の蓋を開けた咎人たち。君たちは、罪を犯した者たちの魂を連れ去った。地獄行きに値する重罪だ」 マルセル:舌打ちをして、ふうっ、とため息。 GM:勇人のことも視界に入れています。「カンザキ・リュウシン。マルセル・バルボー。そして、マキノだな」 勇人:あ、なるほど。“人物誤認”発動! GM:牧野の性別は、どうやら、勘違いされている模様です。 神崎:「牧野? まあいい。何者だ、お前?」と言って、腰の刀に手をかけます。 GM:「我が名はユーリエル。咎人たちよ、永久(とこしえ)の業火で焼かれるがいい」 マキシム:ユーリエル。 マルセル:それは、アストラル的な、幽霊的な存在ですか? それとも、サイバー教皇領側の、ハッカー? GM:サイバー教皇領の、ネットエンティティが、〈顕現〉してきました。解りやすく言うと、ベヒモスと一緒です。 マルセル:なるほど。 勇人:サイバー教皇領における、デーモンとか、霊体とかが、コンピュータに適応した結果、電脳世界と現実世界を行き来できるようになりました。基本的に、ジャックイン端子などのインターフェイスから実体化してきます。 神崎:こいつらは、単純に倒せるものなの? 勇人:実体化していれば、物理的に倒せます。ただ、〈顕現〉のし直しで、結局、電脳世界に逃げられる可能性が高いです。 マルセル:では言いましょう。「誰に物を言っているか、解っているのか、お前?」 GM:すごく冷たい眼をして、「咎人の言葉に耳を貸す必要はないよ」 マルセル:「そうだな。それがお前たちのやり方だったな」 神崎:隣に向かって、「マキシミリアン殿。すごくシンプルだ。敵だ」 マキシム:「ああ、そうだな」 マルセル:「マキシミリアン殿。サイバー教皇領は初めてか?」 マキシム:「まあ、何度か。色々と(*19)」 マルセル:「残念ながら、いつも通りのサイバー教皇領だ。諦めてくれ」 GM:ということで、スタンダード戦闘です。 マルセル:ジャックアウトして逃げてくれれば、今日のところはいいよ。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |