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TORGリプレイ

『Pandora』

 

第二幕

 
シーン1 Manifestation(承前)

 
GM:1ラウンド目。(場札をめくり)ヒーロー先攻、悪役逆転負け。おいふざけんな(笑)。

勇人:よしっ! 相手が何らかのトラブルに見舞われます。

マルセル:ネットワーク周りの一番基本的なトラブルと言ったら、接続不良?

GM:推奨行動は〈間合い〉/〈挑発〉です。神崎さんからどうぞ。因みに、ユーリエルは、ふわっと浮き上がりました。空が飛べるようです。

神崎:ではですね、「空か。ちょっと厄介だな」と言って、近くにあるテーブルか何かに飛び乗って、間合いを取ろうとします。

GM:どうぞ。

神崎:〈武道〉で〈間合い〉を取ります。ただし、妖刀ではなくて、普通に脇差を持った状態で、使います。(コロコロ)4。マイナス8だけど、結構いける気がするんだよね。達成値16(*20)。

GM:え? 16って言いました? どうぞ、成功なのでカードを引いてください。

マキシム:神崎、強いな。

マルセル:そうだね! 僕もそう思う。

神崎:でも、成功しただけだから、あんまりペナルティがなかった感じですかね。

GM:いや、具体的に言うと、とても大変。技能なし入ったもん!

神崎:おおー。いい繋ぎだ。

勇人:Revisedルール(*21)で対人行動結果の順番が変わってることを考えると、結構いったはずです。5差以上はつきました。

マルセル:〈挑発〉します。疑惑の法則で、+3つくんでしたっけ。(コロコロ)19。+6で、〈挑発〉21。

神崎:“援助”カードを使います。「マルセル。徹底的にやってやれ」+3して、達成値24。

GM:なんですって?

マルセル:彼は、いわゆる、対咎人用のネットエンティティですよね。こう言います。「お前は、サイバー教皇の使いとしての役割を違えた。お前は、口上を垂れる前に、まず我々の首を狙うべきだった。繰り返すぞ。お前は役割を忘れたんだ」

GM:逆転負け。ユーリエルは、逆上します。今、クリティカルなワードが入ってたんですよ。

マルセル:うん。多分そこがクリティカルだろうなって、僕思ったの!

GM:「ボクが、あのペテン師の使い、だと?!

マルセル:ほう! 片眉を上げた。

GM:怒りに応えるかのように、彼の両手にぼわっ、と青い炎が上ります。「あいつは、神の意志を捻じ曲げ、奇跡を施し崇拝を集めている。そんな奴、ボクは認めない!」

マルセル:両手を広げて、「いいぞ。告解を続けろ」

勇人:カッコいいー。

マキシム:それじゃ、〈間合い〉で、神崎が構えてくれてるから、挟み撃ちにできるよう、反対側に。(コロコロ)あー、マイナス5だから、ポシ使っとこうかな。

GM:打ち消します。

勇人:これで相手が能力者であることが判る。

マルセル:ポシビリティ持ちか。

マキシム:そうだね。〈間合い〉10。

神崎:10は無理だな。

GM:いや、技能なしで基本値が下がってる! 成功です。ただ、彼の注意はマルセルに向いているので、マキシムが反対側に回ったことに気づいていません。

勇人:〈挑発〉。「さすがマルセル卿。徳の高い方のところには、ちゃんと道に迷える子羊が来るものですね」(コロコロ)12。

GM:成功です。

勇人:下がってれば通るのさー。そして“キャンペーン”が出た。

神崎:俺も出しときます。“個人的利害”。後で自分で演出します。

GM:悪役側ですが・・・逃げていい?(笑)

マルセル:多分、混乱してるっぽいよね。ただ、この地でサイバー教皇をペテン師と呼んだことはでかいので、むしろ、泳がせておきたい。

神崎:うん。そのペテン師って言葉を聞いた瞬間に、俺も、一戦交える気はなくなった。

GM:逆転負けだもんなー。捨て台詞も何も、思いつけない状態。

マルセル:じゃあ、捨て台詞を吐きやすくさせてあげますね。「また、告解すべき内容ができたら、俺のところに来てもらって構わんぞ」

勇人:「そういえば駅に書いてありましたね。ゴッドネットは常に開かれています、でしたっけ」
 

「君たちに開かれているのは、地獄の蓋だけだ・・・!」
 そう言い残し、ユーリエルはホテルの備品であるサイバーデッキのジャックイン端子へ
 吸い込まれるように姿を消す。
 

マルセル:「3人とも。ここはもう、長居はできん」

神崎:「マルセル。俺は思うんだ。あいつ、もしかしたら、ネットで情報を集めている、こちら側の人間かもしれないぞ」と言って、“アイデア”カードを出します。「追えるか?」

マルセル:サイバーデッキで相手に紐つけて、追うってことだよね。ただ、俺の他のサイバーパンクの知識からすると、それはかなりリスキー。逆に言えば、最悪、俺が持ってかれる可能性もゼロじゃない。

GM:ゴッドネットに入れるのはマルセルひとりなので、単独行動になってしまいます。

マルセル:そうそう。そこがすっごい、きつい。

神崎:なるほどね。

マルセル:こう答えましょう。「可能ではあるが、若干、部が悪い。最低でも、俺と同格のハッカーがもうひとりは必要だ。例えば、芹奈のような

GM:ははははは!

マキシム:ええーっ?

勇人:「ああ、芹奈さんは優秀ですからね」空気を読んで。

神崎:「嵐王寺さん。芹奈さんに連絡は取れますか? 彼女の力を借りましょう」

勇人:「携帯の連絡先はいただいていますが」

マルセル:よし! 僕、割と卓の進行を重視するプレイが好きなんですけど、今回、僕は、かき回しにいこうと思います。2人を制して、「駄目だ。今、確か彼女は、夫と休んでいるはずだ(笑)。彼女の平穏を乱すことは、本意ではない。別の方法で何とかしよう」

GM:うわー。面白えー。

マキシム:それ聞いたら、俺、答えちゃうしかないじゃん。

勇人:でしょうね。あなたはそうでしょうね。

マキシム:「いや、芹奈の夫って、俺だぞ?
 

 一同爆笑。
 

勇人:この、全く工夫も何もない、返し。

神崎:「ああ、やっぱりあなただったんですか」

マルセル:一瞬BGMが止まって、頭に、クエスチョンマークが。「あんたがか?」

マキシム:「ああ」

勇人:「そういえば話してなかったですね。それどころではなかったので、すいません。失礼しました」

マルセル:「そうか。あんたが、か」(笑)なるほどな、という顔をして、「だが、ここで無理に彼女まで引っ張り出すのは、あんたも本意ではないだろう。とにかくここを出よう。既に、異端審問官が数名、こちらに向かっている」

勇人:「そうですね。出るとしましょう」

GM:あー楽しい。シーンを切ります。

 
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