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TORGリプレイ

『RELIVE』

 

第二幕

 
シーン5 勇者の責任
 

GM:とりあえず、騒ぎが一段落して、怪我人が収容されて、平穏を取り戻しつつある、ぐらいの状況ですね。ユキさんは族長として、「かれらは勇者だから、もてなしするように」と周りに言います。

ディ:「いや、オレたちは、食べ物は、いいから、子どもたちに、分けてやってくれ」

GM/ユキ:「おお、そうか。つつしみ深いな」

ディオルド:えーと、戻ってきたのは、捕虜をゲットして、話を聞くためだったので、いいかな? ディに、「第三勢力の手先を確保したので、こちらで調べておく。ユキのことは、頼んだぞ」

ディ:「わかった」

ディオルド:「・・・大悟」と言って目配せ(笑)。

大悟:あ、じゃあ、喜んでついて行く。

GM:それは、こっそりやってる?

ディオルド:ディに言う時はこっそりじゃないけれど、大悟を呼ぶ時はこっそり。

GM:では、ディに言いに来た時点でユキさんが、「ほりょを捕まえたのか。ほりょを捕まえたのであれば、そいつにせんたくのきかいをあたえてやろう」

ディオルド:「選択の機会、というのは?」

GM/ユキ:「わたしはそいつに、よりよく生きるための道をしめしてやらなければならない」

シオン:族長としてな。

ディ:「何を、する気だ?」

GM:「ラナーラ様をしんじるかどうか、せんたくしをあたえてやる」えー、世間一般にはですね、拷問にしか見えないようなことをやらされて、それで、『生きること楽しいー!』って突き抜けると、ラナーラ様の信者になって、『もうこんなのは無理!』って思ったら死ぬ。

大悟:拷問以外の何モンでもない。

GM:一応彼女は元文明圏の人ですので、そんなに過激なことはしないと思うけど、優しくもねぇだろうなー、っていうのは判ります。

ディオルド:ユキに言いましょう。「標的は、私が捕らえた。まず、第一に話をする権利は、私にある。私の用が済んだならば、確かに、族長の指示に従おう」

GM/ユキ:「なるほど。そうだな。ディオルドのいうとおりだ。詮無いことをした。ゆるしてくれ」

ディオルド:「いや、族長として当然のことだろう」

GM/ユキ:「わたしは、バラク・カーのような、尊大なだけの王にはなりたくないのだ」

ディオルド:目指してるんだ、王(笑)。

マッコイ:(危うく噴き出しそうになる)

ディ:大丈夫か、マッコイ?

マッコイ:すっげぇギリギリだった。

GM:大事なのは、マスターに今、笑わす気はなかったことです(笑)。

シオン:まあ、ユキは至って真面目だからな。

GM:「むこうの天幕をつかっていいぞ。なにかあれば、わが部族のものも好きにつかってかまわないからな」と言って、彼女は外に出て行きます。外の方が好きなので。

シオン:そうねー。死せるもの(*16)の中にはいたくないよねー。とりあえず、私もユキの説得工作に入るので、ユキの傍にいよう。

大悟:俺たちは、向こうへ行きますね。そうすると、スタンドがガチャッと外れて、ユキさんの前を、バイクが勝手にがーっとついて来る。

マッコイ:素晴らしい。

GM:それを見ると、「おお。あれは死んでいるのかとおもったが、生きているのか。ならいいや」(笑)

大悟:ずどーん! と猛ダッシュ。

GM:「愛い(うい)やつ。むかし見た、バイクという死せるものによくにているな」あの、放っとくと、乗ろうとするので、注意してください。触角とかもあるし。

ディ:出て行く前に、大悟へ一言。「大悟。オレは、お前を信じる。だが、戦う意志のない者に、力を、振るうことは、オレが、許さない」

大悟:「俺の力は、悪と戦うため、正義のための力。そして今、あの姿形が、俺のプライドだ」

GM:おー、織り込んできますねー。

大悟:ニッと笑ってから、親指立てて、ディオルドと一緒に。

シオン:あ、じゃあ小声で、「殺すなよ」って言う(笑)。

GM:大丈夫です。プレイヤー的に言うと、あの2人は鉄板だから。大悟はナイルヒーローで、絶対拷問とかやっちゃいけない人だし、ディオルドは、それやると、堕落しちゃうから。一番、判断しやすいんですよ。「○○します、マスター」「振り足していいよ」「ならやめます」(笑)。

ディ:高揚するというのは、邪悪な行為ってことか。

大悟:あともうひとつ。“アイデア”カード使うので、あの黒服に対するヒントをください。

GM:あ、はい。えーとね、あなたが実際に戦った感じからすると、オーロシュの気配がしました。ただ、完全な魔物だったら、速攻でもっと、シャレにならない攻撃を仕掛けてきた筈なので、多分、堕ちきっていないぐらいの人なのかな? という風に感じる。

大悟:ああー。東南アジアで堕落ポイント(*17)稼いできた奴か。

GM:といったところで、第二幕終了です。カードの補充と調整を行ってください。

ディ:マッコイ、これから追跡モードに入るんだよね。

マッコイ:イエース、オフコース。(カードを受け取って)あ、サンキュー。

ディ:1枚もらいます。あっ、“正体”。

ディオルド:難しいなー。根が真っ直ぐだからねー。とりあえず場に出しといて、いいアイデアが浮かばなかったら、流すというのは?

ディ:うーん・・・(考えこむ)。

シオン:(嬉しそうに)マスター、“仇敵”が来ました!

GM:“仇敵”ですか。指定する相手がいれば出しますけど。

シオン:何となくね、サイバー教皇領は今回絡みづらそうなんで、宗教敵かなって。でもマスターに任せます。“仇敵”なんて、どんな相手か自分で決めたら面白くないじゃないですか。

マッコイ:まあ、確かに。

GM:常に相手が決まってる、ヴァンパイアハンターとかもいますけどね(笑)。引いた瞬間、シナリオの難易度がグッと上がるっていう。

 
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