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TORGリプレイ

『RELIVE』

 

第四幕

 
シーン1 神の恩寵
 

「これから帰還する」
トレードマークのヘリ‘ハインド’の機内から、マッコイがニッポンへ通信を発すると、
程なく、あやめ本人がそれに応じた。
 

GM/あやめ:『姫・・・雪様は、どのようなご様子でしたか?』

マッコイ:「無事だが問題あり。以上」

GM/あやめ:『それはどういうことですか。怪我などしているということですか』

マッコイ:「至極五体満足」

GM:隅っこで儀式をしています(笑)。

シオン:むしろ元気すぎるぐらいだな。

マッコイ:「彼女は、あなたの理解できない世界に行ってしまったかもしれない」

GM/あやめ:『もしや、精神汚染されたとか?』

マッコイ:「・・・まぁ、な」

シオン:精神だけならいいんだけどなー。

大悟:心も身体も変わっちゃったから、ねぇ。

GM/あやめ:『・・・・・。それでは、こちらで医療の手配をすることにいたしましょう』

マッコイ:治るのか? あれ。

大悟:医療じゃ治んないだろ。

GM:治るとか、そーいう問題じゃねぇしなー。では、『引渡し場所は、どこどこにするので、そこまで来てください』という、話になります。

シオン:合流ポイントを指示されるわけだね。

GM:はい。

ディオルド:「大成功だ。期待していてくれ」

GM:えーと、〈手掛かり分析〉を振ってください、マッコイ。

マッコイ:(コロコロ)17。+4の、達成値も17。

GM:それだと解る。彼女は、会話の中に、暗号符丁を混ぜて、「日本海溝の近くに、採掘基地として作ったポートがあるので、そこで待っています」という風に、指定してきました。

ディ:海底に宝がある、と目される場所の近くですね?

ディオルド:「どこどこに来てください」と言いつつ、暗号で、そのポイントを指定した、と。

マッコイ:モロ判ってんじゃん、これ。つまり問題は、正確なポイントが判んない、ってトコかな。

大悟:中に入るキーワードかもしれない。

ディ:コマンドワードか。

GM:では、特にリアクションがなければ、通信はそのまま切れちゃう。

マッコイ:どうすっかなー。

ディオルド:我々も、作戦を練った方がいいね。

GM:ユキが気にするので、そこはひそひそと相談してください。

シオン:そうだな、とりあえず、【ブレス】(*27)が欲しい人はここに一列に並んでくれ(笑)。

マッコイ:ダメだ、俺は〈信教(拝金教)〉の信徒なんだ!(*28

ディ:頼む、《敏捷度》を上げてくれ。オレの〈信教〉を提供する。

シオン:はーい。(コロコロ)ポシビリティ使って、23です。

ディ:ありがとう。《敏捷度》が+5。

大悟:俺は逆に、多少当たっても気にしない方向でいこうかな。変身するとアーマー基本値19だから。

マッコイ:でかいなー、アーマー基本値。

ディオルド:19もあるのか。

大悟:あなただって、通常武器効かない(*29)じゃないッスか!

ディオルド:何言ってるんですか、僕の《耐久力》は10ですよ!(笑)

大悟:みんなの楯になりまーす。っていうか一番目立つから、一番攻撃集中するだろうし。《耐久力》上げてください。ただし、すごい成功は要らない。

シオン:これは私じゃなくて、ディに掛けてもらえば?

ディ:オレの方が〈祈念〉低いから、オレがやろうか。(コロコロ)4。これだと奇跡自体成功しないので、ポシビリティを使います。

大悟:はい。

ディ:(コロコロ)あっ、20。(コロコロ)嘘、また20! あれあれー?(コロコロ)45。

GM:あーあ。

ディ:+12で、27、難易度13だから、すごい成功。

大悟:すいません、〈信教(ケルト・カトリック)〉に改宗します(笑)。

GM:だよなー。

マッコイ:何このムシキング(笑)。

大悟:変身後のアーマー基本値は24。

シオン:マスター、自分にも【ブレス】掛けて、《精神力》が15になりました。

GM:ぐへっ(笑)。ってことで、みんな、準備はオッケーかな?
 

資源採掘のプラットホームに偽装した「金輪興業」のヘリポートの上で、
強風を受けながらたたずむ、あやめ。
彼女は、降りてくるヘリをじっと見つめていた。
表情を隠すバイザーの奥で、その瞳が、すっと細まる。

「お帰りなさい、雪。・・・ここは、墓場よ」
 

GM:マッコイ、〈発見〉振ってくださーい。

マッコイ:はい。(コロコロ・・・低い目)

ディオルド:“警戒”カードが出ています。

GM:“警戒”カードか! では、降りていこうとすると、この場に、多数の敵機が集結しつつあるのが判ります。船とか、航空機とか。

ディオルド:近代兵器が、我先に?

GM:はい。あと、近代兵器じゃないヤツが1体だけいるんですけど。戦闘ヘリが。

マッコイ:ほぅ。

GM:ちょっと、ジャイロの位置が普段より高いヘリが。ヘタクソなのは勘弁してくださいね(手を広げた人間の絵を描く)。この辺に普通だったらジャイロがあって、そこに頭があって。

一同:(爆笑)

GM:二段ジャイロ! 二段プロペラ!

シオン:マスター、“仇敵”まだ有効?

GM:有効。こいつも“仇敵”扱いでいいです。「わははははハハハハha!」と、高速回転しながら、接近してきます。

大悟:バカじゃんそれ、ただの!

マッコイ:もうオーロシュじゃねぇよ!

GM:いえいえ、狂気に取り憑かれたと言い張れば!

マッコイ:要するに、敵の敵がいるわけだな。有効利用させてもらいます。〈間合い〉で混乱させてやる。

ディオルド:あやめに訊きましょう。「き、近代ヘリが近づいてくる! あやめ、どういうことだ!」

GM:あ、今はまだヘりの中だから、降りる人は降りるって言ってね。

シオンディオルドディ:降りる。

大悟:既にもう、ポートの一番高いところにバイクに跨がって、立ってる(笑)。

マッコイ:上のヤツは、何とかする。

ディ:「マッコイ。リビングランドで、オレが、逃がした相手だ。気をつけてくれ」

マッコイ:(“敵方失敗”を受け取って)おぉー。こん中からどれでも持ってってくれ。

 
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