Eternal Smile > Reply Reply 『Re:Re』 第一幕
GM:さてディアン。あなたはベルギーでミッションを終えて、一息ついているところです。現在、かつての親しい仲間たちと、連絡が取れなくなっています。あなたが人づてに頼んだりして確認したところによると、リリアン、光、マキシムが、行方不明になっています。 ディ:マキシミリアンと連絡が取れないというのは、余程のことだ。何かあったんだろうか。 GM:あと、ユウイチは最近、リビングランドにおける大きな作戦に従事してたんだけど、みんなを飛行機から降ろして、ミッションコンプリート、やったー、ユウイチも降りてこいよー、という時になっても、帰ってこない。 ディ:ヒコウキというのは確か、ユウイチの飼っていたドラゴンだ。ドラゴンだけが見つかった? GM:それも、見つかっていない。それごといなくなった。「ユウイチさんは腕のいいレルムランナーだったけど、霧に呑まれてしまったのかなぁ」みたいな悲観的な人もいますね。 ディ:オレが、リビングランドまで捜しに行くとしたら、乗せてくれそうなのは、マッコイかシュアだけど、連絡は取れますか? GM:連絡は取れますが、役に立たせるってことなら、“知人”カードで召喚しないとダメです。因みに、このセッション中、“知人”カードを使っても、さっき言った4人は出てきません。 ディ:解りました。
ディ:「デンワというのは、確か、これをもって、声を出すだけでよかったか?」 GM:そうそうそう。周りの人がですね、ちゃんと使い方を教えてくれます。で、ソレイユの声が聞こえるんですが、『ディさん! リリアンおねーさんが、かえってこないんです!』 ディ:「リリアンが?」 GM/ソレイユ:『なんにちかまえに、いつものとおり、おしごとにいって、すぐかえるっていってたんですけど、れんらくがなくて。こんなことはじめてです』 ディ:「ソレイユは、今、どこにいる?」 GM/ソレイユ:『フランスのどこどこの、リリアンおねーさんのかくれがのひとつにいます。ここにいれば、まわりにレジスタンスのひともいるので、ソレイユはだいじょうぶなんですけど、リリアンおねーさんのことがしんぱいです。ディさんだったら、もしかしたら、なにかしってるんじゃないかとおもって・・・』 ディ:「すまない。オレも、リリアンとは、連絡がつかない。リリアンの行き先に、心当たりはないか?」 GM:ソレイユは『わかりません』と言います。 『いつもは、すぐにもどってくるし、なにかあっても、れんらくはちゃんとしてくれるんですけど・・・』と。彼女は、以前お兄ちゃん(*5)がサイバー教皇領にとっ捕まって、利用されそうになったので、心配でしょうがなくて、電話口で、泣かないように必死で我慢している様子が伝わってきます。 ディ:「ソレイユ。リリアンは、必ず、帰ってくる。いや、オレが、リリアンのことを見つけて、連れて帰る」 GM/ソレイユ:「ほんとう?」 ディ:「オレは、嘘はつかない」 GM:ソレイユは、その言葉にちょっと安心したかのように、『すみません、ディさん、おねがいします。リリアンおねーさんにも、そそっかしいところがあったりもするから、なにかあったら、たすけてあげてください』 ディ:(頷く) GM/ソレイユ:『リリアンおねーさんは、みなさんがいなくなったってきいて、しんぱいしてたんです。「ちょっと調べたいことがあってね」といって、でかけたのはおぼえています』 ディ:「リリアンがフランスから出たか、フランスの中にいるのか、それも、判らないか?」 GM/ソレイユ:『うーん、「遠出するかもしれない」とはいっていましたけど、それなられんらくをくれるはずだし、ばあいによっては、ソレイユもいっしょにつれてってくれますから』 ディ:「そうだな。ソレイユを留守番させたということは、戻るつもりだったのだろう。これから、オレは、ソレイユのところに行こうか?」 GM/ソレイユ:『いいえ、ディさんがこちらにくるのは、あぶないです』 ディ:危ない? GM:フランスだからね。『ソレイユはだいじょうぶですから、わかったことがあったら、おしえてください』そう言って、電話は切れました。 ディ:・・・・・。こういう時に、頼れそうな人間が、ことごとくいなくなってるのか。 GM:そう。何かあった時に、動ける人が。 ディ:アンドレのことは、すぐに思い浮かぶんだけども、近場にはいないんだっけ。 アンドレ:うん。俺今オーストラリア。 GM:連絡先を聞いてた、ってことにしてもいいです。どこどこの宿に泊まる予定だから、と。 アンドレ:でも多分俺フランスに入れないよね。 GM:あなたは特に入れないですね(笑)。見つかったらノー裁判ですよ。 ディオルド:裏切り者だからね。 アンドレ:異端審問官、飛んでくるぜ。 ディ:そうか。お尋ね者度が、半端じゃないんだ。 GM:あなたもすごいけど、彼の優先順位は高いッスよ。 ディ:えっ、でもオレ、別にフランスで何もしてないよ。 GM:いや、アイル出身というだけで、もうアウトですよ。異端しかいない世界(*6)の住人ですよ。 ディ:オレ、魔法使えないよ。 GM:そんなの外見からは判りません(笑)。というわけで、アンドレの連絡先は、一応知ってます。あとディオルドのことを思い出してもいいけど、彼は確かリビングランドに行くと言っていた。 ディ:どうしよう。リリアンを捜すと約束した以上、リリアンが行きそうなところを考えなきゃいけないんだけど、思いつかない。“アイデア”カードとかないから。 GM:うん、そうですね。 ディ:そうすると、敢えて火の中に飛び込むしかない。フランスへ向かう手段を考えよう。 GM:ああ、なるほど。今、場所的にはホテルのロビーにいるってことでいいですよね。 ディ:だと思います。取次ぎの人がいたから。 GM:ではあなたが、電話の前を離れようとした瞬間、あなたが立っていたところに、黒い、虚(うろ)のようなものが、ぐわん! と開いて、そこにあったものが、えぐり取られました。 ディ:なっ・・・?! GM:電話機があったところが、綺麗に削られたみたいになってる。物が落ちた時とかの、破壊音は全くなくて、ぶわっと消えました。そしてそこに、ゲートのようなものが、輪郭を取りつつあるのが見えます。 ディ:周りでは、騒ぎになってますか? GM:みんな「は?」って顔になってる。もう数秒後には声が出るんじゃないかな。 ディ:その、ゲートのようなものに、近寄る。 GM:はいはい、解りました。そしたら、その中から、黒い、ゴスポグ(*7)の手が、ぶわっと伸びてきて、あなたの首筋を掴みます。で、引きずり込もうとする。 ディ:振り払う! いや、掴んで引き剥がす。 GM:すごい力です。普通のゴスポグより、はるかに力が強い。そうして引っ張り合っていると、周りの人たちがやっと、何か理解できないことが起きているって判ったらしくて、悲鳴が上がります。 ディ:「大丈夫だ、落ち着いて!」と、声を掛けます。 GM:で、踏ん張ってる足が、ゆっくりズズズズズ・・・って感じですね。 ディ:えーと、ここで“アドレナリン”を2枚使うと言ったら、どうなりますか? GM:あー、全然全然、引き剥がせますけどね。 ディ:使います。 GM:はいはい。では、とりあえず1本を、よし、引き剥がせてきたーと思ったところで、無数の手が、がばーっ!と出てきます。 ディ:うわー!(笑)「何者だ!」って言う前にやられた。 GM:掴みかかられて、「やべぇっ!」って思った次の瞬間、何かよく判らない力が、あなたとその手をばんと引き離します。 ディ:・・・うん。 GM:丁度こう、何かに追い立てられるかのように、あなたに近寄れずに、引き返していきます。 ディ:思わず、自分の十字架に手をやるけど。 GM:別に奇跡が起きたということではないらしいんですが、その、中空の虚が、消えたところに、ゆりかごに乗った、赤ちゃんが、ふわふわふわーと浮いています。 ディ:・・・は? GM:ふわふわふわー。 ディ:この状況を、オレは、正確に判断できるんだろうか。 GM:で、慌ててると、あなたの腕の中にゆりかごごとパッと落っこちて、「びぇーーーん!」 ディ:泣いた?!(笑) GM:可愛らしい、白人の赤ちゃんです。 ディ:う、あ、その、周りに、親らしき人は? GM:周りの人たちはですね、色んな意味でポカーンとしてます。なんじゃこりゃ? っていう。これだから魔法の国の人は違うな、 みたいな感じなんですが。 ディ:オレのせいじゃない!(笑) GM:といったところで、第一幕、個別オープニングは終わりです。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |