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TORGリプレイ

『Re:Re』

 

第三幕


シーン3 忘れえぬ存在
 

ディオルド:コリンに言いましょう。「キミが使っているその身体だけどな、それはキミのじゃないんだろ?」

GM/コリン:「昔のおれだから、おれのだ」

ディオルド:「でも、こちらの世界には、この子の父親も母親もいる。キミの中の大人の精神は、世界のために犠牲になるのも厭わないと思っているかもしれないけれど」頬をつねって、「こいつはそうは思っていない」

GM:そうするとですね、コリンは赤ん坊の本能で、泣きます。「ひーん!」

ディオルド:「ほら、生きたい、と言っているじゃないか」

ディ:「ディオルド・・・」

ディオルド:「いいのか、道連れにして?」

GM/コリン:「くっ・・・泣くな、おれ! お、おれは男のおとなだから、泣かない、泣かないー!」

闇影:「大人は泣かないのかー、よしよし」とか言いながら、どこからともなく赤ちゃんせんべいを出して、「ほれほれほれ」

GM/コリン:「ぱくっ。うまい(笑)。やっぱり、この身体、自由に動けねぇ。っていうか、どんどん、幼児退行してる気がして、超こえぇ」

闇影:「安心しろ。あと数ヶ月もすれば、立派な赤ん坊に戻る」

GM/コリン:「こわいこと言うなー!」(笑)

ディオルド:「ところでアンドレ。気になっているんだが、今、ヴェルムとロレーヌはどうしているか判るか?」

アンドレ:「いや、判らん」

ディオルド:「では、きみに連絡をした人物に、至急頼みたいことがあるので、連絡を取ってもらえないか?」ということで、ぶっちゃけトークすると、まず、あやめはアメリカにいるから、彼女経由で最新の情報を知りたい。ヴェルヌとロレーヌがどこにいるか。

GM:ロレーヌは、アメリカのレジスタンス村に匿われてるけど、ヴェルヌは飛び出していった。

ディオルド:あと、このガキの両親も、このガキの身体を心配してるっていうのを、解らせる為に、フランスで暴れてる親父の姿を見せておきたいのよ。

アンドレ:ああー、はいはいはい。そしたら、ネットに潜ります。
 

アンドレは、こめかみのジャックイン端子をPCへ繋ぎ、
手近なネットワーク内に己の移し身(VRセルフ)を作り出す。
 

GM:サイバー教皇領出身のあなたから見ると、コアアースのネットは、ローテクなので、田舎のあぜ道を、バイクで飛ばしてるようなイメージ。

ディ:遅ぇー。このバイクスピード出ねぇー。

アンドレ:でも、あっちの高速道路(*14)乗ると、捕まるんだよねー(笑)。

GM:ということで、あやめさんには、アドレス判ってるし、すぐ連絡がつきます。

アンドレ:「こんなワケだから、よろしく」とメールを。

GM/あやめ:『了解。ロレーヌに事情を簡単に話すのでしたら、映像を送りましょうか?』

アンドレ:「そうだな、頼む。(コリンへ向き直り)とりあえず、そこのガキちょっと用意しとけ」

GM:しばらくすると、ロレーヌの映像がまわってきます。コリンはですね、こう、不思議そうな顔をして、見ています。

アンドレ:ふーん。

GM:あとは、ヴェルムを探すんですね。ロレーヌが言うには、『あの人は、普段は冷静だけど、いざとなると熱くなる人だから、古巣のフランスに殴りこみをかけているのではないか』と。身に覚えがあるので、うちのガキをどうするつもりだ、てめぇら、と。

ディオルド:ビバ勘違い。

アンドレ:そしたら、フランス方面を探してみますかね。

GM:はいはい、そしたらですね、ヴェルムが現在進行形で暴れてる映像が見られます。ストリートパンクたちが、「生中継ー!」って言いながら撮ってる映像です。

闇影:元聖堂騎士が大暴れしてれば、ネットは大騒ぎでしょう。

GM:祭りですよ。サイバーパーツはちょっと旧式らしいんですけど、「すっげぇな、気力で補えるもんだ」と、パンクの人たちは大喜びです。

ディオルド:『あのテンプルナイト、ロックだぜ!』

GM:要するに、「俺のガキ返せー!」ってつもりで暴れてるヴェルムと、「来やがったなこの裏切り者ー!」っていうサイバー教会が、いい感じで噛みあってしまっている(笑)。

アンドレ:あんまりいい状況じゃないなー。

闇影:映像を見て、「彼の実力なら、少々のことでは倒れんだろう」

GM:倒れないけど、ひとりで吶喊してたらさすがにそのうち力尽きます。

ディオルド:ヴェルムに、お前の息子は無事だよと、知らせてやることはできないのか? 見ていて哀れだ。

闇影:彼に対して、こう言わなければならんな。「君の息子は我々が預かっている」・・・あれ?

GM:無事に返してほしければ以下略。

ディ:それは違う!(笑)

アンドレ:でも戦闘中でしょ。直接話すことなんかできる?

闇影:いや、直接である必要性はあるまい。例えば、自由パリ解放軍辺りから、間接的に連絡するか、もしくはあそこで一緒に騒いでる、頭の少し弱い連中に、伝えさせればよかろう。

ディオルド:それぐらいだったら、ソレイユに頼めばいいんじゃないの?

アンドレ:あ、そっか。

ディオルド:ディアン辺りが、事情を話してやれば、伝わると思う。

GM:そしたらですね、えーと、ちょっと省略しますけど、ソレイユが、「あ、そういうことなんですか。わかりました」って言って、「パンクのおにーさんたち、つたえてください」って優しく頼んで、お兄さんたちも、「あ、リリアンさんのお友達ですか、解りました」(笑)って言って、ヴェルムが「こうなったら枢機卿の首取ったるー!」って覚悟を決めたところで、「待ってくださーい!」

ディオルド:『あなたの子どもはそこにはいませんよー!』

GM:「・・・ええええーっ!?」(笑)っていう顔になって、全速で引き返してきます。当然ものすっごい追撃をかけられるんですけど、パンクの人たちがですね、「あんたの男気、見せてもらったぜ! ここは俺たちに任せな!」とか言いながら、ヴェルムを逃がしてくれます。

闇影:でも、サイバーエンジェルやサイゴイルが2、3体出てくれば、あっという間にやられちゃう。

GM:大丈夫です。引き際は心得てますから。

 
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