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TORGリプレイ

『RESCUE』

 

第三幕

 
シーン3 Shift Possibility

 
シュア:もう1回手紙を見せてください。・・・うん、島に来い、だけだ。中に入れとは書いてない。ヘリごと近づこう。

GM:ヘリで飛んでいって、気付いてくれるまで待つ、ということですか?

シュア:はい。ヘリが近づいてくる段階で、向こうから何らかのリアクションはあるでしょう。約束通りの時間に来てるわけですから。わずかなりとも時間を稼いで、その間に、闇影さんに潜入してもらわなきゃいけないんで。

闇影:では私は、飛び降りる前に、隠行します。ポシビリティ2点消費。

シュア:あれは奥義コストと言って、使う度にポシビリティが必要なんです。

セバス:ほうー。

闇影:(コロコロ)19か。+6で、奥義で+5されて、〈隠れ身〉基本値29です。あなた方の目の前で、私が、朧のように、まるで光学迷彩のごとく消えていくわけですね。

マキシム:すげー。見つからねぇー。

闇影:ついでに、この時点から、私は、リアリティ・バブル(*19)を張ります。基本どこへ行っても、ナイル拳法は矛盾なんで。

 
1ラウンド目

GM:ではラウンド進行に移ります! スタンダードシーン。ヒーロー先攻、悪役萎縮。推奨行動は〈攻撃〉/〈防御〉。

シュア:『約定を果たしに来た!』と、スピーカーで呼び掛ける。

GM:そうすると、ヴァイキングが3人駆け寄ってくるよ。「ん? 女王はどうした?」

セバス:女王って書いてあんの?

マキシム:書いてない書いてない。ドラカヌスを持って来いってだけだから。

シュア:『別に女王に来いとは言ってなかった筈だ』

GM:「何だと? 女王が来てないんじゃ、話にならねぇなぁ」

闇影:その間に、私は反対側の扉をガチャッと開いて、バタバタバタバタうるさい中で、下に降ります。

GM:解りました。教会の入口まで着いちゃって構わないです。

闇影:とりあえず、“モノローグ”をプロット。

GM:闇影。《知覚》もしくは〈発見〉。

闇影:(コロコロ)低いな。〈発見〉12。

GM:12だと気付かないですね。

闇影:別に気付かなくてもいいや。どうせ向こうも私のこと見えてねえし。

GM:確かにその通りです。ストームナイト先攻なので、行動どうぞ。

シュア:ここで押し問答をすれば、時間は稼げるよね。『お前たちじゃ話にならん。上を出せ!』

GM:それは対人行動にしますか?

シュア:いや、特にカードが稼げるわけじゃないので、あくまで時間稼ぎに徹します。

セバス:お爺ちゃんもとりあえず、何かやられたら嫌だし、守っとこうかしら。

マキシム:そうだね。

GM:悪役側でいいかな。萎縮だから、スピーカーのでかい声にビビりながら、ヴァイキングは「降りてこねぇのか、腰ぬけめ。てめえらなんざ、族長なんかに会わせるわけにはいかねぇなぁ」と言って、後ろをちらっと向きました。

セバス:ふーん。

GM:通りたきゃ通ってみな、って感じの顔です。

シュア:じゃあ上を(笑)。

 
2ラウンド目

GM:悪役先攻、疲労。ヒーロー後攻。推奨行動〈威圧〉/〈威嚇〉。

セバス:やったー!(笑)制圧しようっと。

GM:ヴァイキングは、「おら、降りてきやがれ!」と、全員を〈挑発〉してきます。シュアからいくよー。(コロコロ)13。

シュア:それだと抵抗しないとまずいのよね。積極防御。(コロコロ)あ、大丈夫だ。14。

GM:マキシム。(コロコロ)失敗。(コロコロ)セバスも失敗。ヒーロー側どうぞ。

闇影:では私は、地下の方へ向かってがーっと移動していきます。

GM:〈隠れ身〉29でしたよね。無理無理。気付くわけがない。

セバス:はーい、〈威圧〉いきまーす。(コロコロ)あ、普通だ。プラマイゼロだから、〈威圧〉25。

シュア:(噴き出す)プラマイゼロだから25。は?!

セバス:3人狙いで達成値が6下がったって19なんだよね。3人狙うよ。『話にならんのは貴様等じゃー!』

GM:逆転負け、萎縮、萎縮(笑)。

セバス:やったー!

マキシム:一喝で終了かよ。

GM:いや、まだ終了してない。ひえー! って感じ。奴等本当に、格が違う!〈威圧〉成功だからカードどうぞ。

セバス:(受け取って)うん、いいの来たね。

シュア:よしよし、ちゃんと順調に時間稼ぎしてるぞ。あとカードも。

マキシム:〈威嚇〉で、怒鳴ります。『さっさと親玉を連れて来やがれ!』(コロコロ)18、高いね。+5で17。

GM:当然効いております。ちょっと、後ずさりを始めてたりしますね。カードどうぞ。

シュア:ほらね、素直に退いとけばいいのに。

 
3ラウンド目

GM:カウンターを食らっちまった! ヒーロー先攻、悪役疾風。

セバス:ほう。

闇影:じゃあ、地下に潜っていきまーす。

GM:あ、ちょっと待って。(コロコロ)闇影、35を、回避してください。

セバス:おおっと、こっちが当たりか?

闇影:それは〈白兵戦〉なんでしょうか、それとも・・・。

GM:魔法です。こっちの魔法命中達成値が35です。〈回避〉達成値36以上で回避できます。

マキシム:きついね。

闇影:私の〈回避〉基本値は25ですから、+11?(コロコロ)無理ですね。

GM:そうすると、金属のバンドが、あなたの手足に絡みついて、拘束します。

闇影:「むっ?!」

シュア:通った人間に対して自動的に発動する魔法のトラップか。

闇影:姿が見えなくても発動はするよね。うん。

マキシム:うわー、人質増えちゃった。

シュア:問題はこの後ですかね。リカバーできるかどうか。

GM:《知覚》、もしくは〈知識(アイル伝承)〉か〈知識(魔法)〉。

闇影:《知覚》ですね。(コロコロ)14です。

GM:この縛めは、幻覚なので、不信(*20)に成功すれば取れます。

闇影:はいはいはい。

GM:不信の難易度は15。

闇影:〈意志力〉は10だから、+5出せばいいのか。

シュア:それはちょっと目がありますね。ごめんなさい、こっちはそんなピンチは知らないので、普通に行動します。僕は、「通れるものなら通ってみろ」「じゃあ上を通るね」っていう(笑)、馬鹿にするっていう意味での〈トリック〉。

GM:どうぞ。とんちが効いてていいと思いますよ。

シュア:3人相手で。(コロコロ)27。

GM:〈トリック〉3人狙い、27? 全員逆転負け入りました。ひとりぐらい頭を打ってひっくり返っていそうだよ。2ラウンド連続で逆転負けの人はそうしましょう。残る2人も、目ぐるぐるしてます。

セバス:よし。

シュア:ここで一気にやっつける、というわけにもいかないので、カードだけいただきます。

セバス:奥の様子が判んねぇからなー。かと言ってここで降りてもしょうがないしなー。

シュア:敵はピヨってるんで、推奨行動の〈トリック〉を仕掛けてカードを貯めるか、もしくは悪役側が疾風で2回行動してくるから、何かされたら防御しまーす、っていうのもアリ。

マキシム:ヘリに乗ってるしな。ゴメン、俺、口先〈トリック〉はできないです。

セバス:結局さ、ディアン助けるまで、何もできないじゃん。わしも防御かにゃー。

GM:では悪役側。疾風の1回目の行動で、チュートン・ドラゴンが来ます。

シュア:あー、はいはい。このラウンドから参戦ですね。

GM:2回目の行動で、〈威嚇〉ブレス。

シュア:〈威嚇〉でブレスですか。鬼ですね。

闇影:いや、いいじゃない。1回わざわざブレスを外してくれるんだよ!

GM:(コロコロ)出目が悪いので流します。さっきの、首がひん曲がっちゃったのを無理に戻したような、生気のない目のドラゴンです。

マキシム:またか。

シュア:ああ、キャレドン、お疲れっ。

GM:ヴァイキング2人は、俺らじゃ無理だ、族長どこ? ってあたふたしてるんだけど、そうすると、奥からもうひとり、族長と違うヴァイキングが出てきます。「何の騒ぎだ!」

セバス:え、違う奴?

シュア:あれは誰だ? 警戒の視線を向けます。

GM:皆さんを見て、ああ、という顔をして、「何しに来たんだ? 貴様ら」

シュア:『そちらの手紙を受け取ってきた』

GM:「ならば判っているだろう。早く差し出すがいい」

シュア:『それはこちらも、見せてもらってからだな。無条件で渡すという話にはなっていないはずだ』

GM:「ほう?」

シュア:『ディの無事な姿とかを、見せてもらえないですかね?』冷静な口調で。

GM:「ふん。敵をわざわざ生かしてなどおくものか。奴はとっくに死んだ!

マキシム:!!

 
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