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TORGリプレイ

『RESCUE』

 

Epilogue

 
 マキシムはディアンに肩を貸し、一緒にシュアのヘリコプターへ乗り込む。
 そしてヘリはリッダルホルメン島から飛び立つ。
 5日前とはまるで違って、堂々と、誇らしげに。
 

GM:それでは、順番に、エピローグをやっていきましょう。

闇影:では私から。闇影はですね、ヘリコプターがバタバタバタバタって行くのを見送りながら・・・。

マキシム:え? いないんだ。

闇影:そのままくるっと振り向いて、今、闇のエリアで困ってる人たちのために、駆け出します!

一同:おおー。

闇影:だって私、ダメージ、2ショックしか受けてないんだもん。

GM:余裕勝ちでしたね。みんな強すぎるよー。

シュア:違います。場の風です。僕たちが呼びこんだ幸運の力(*25)です。これがポシビリティの力だ!(笑)
 

【CAST】闇影
---ザ・ニンジャ
 

GM:エマニエルはセバスの顔を見て、おいおいと泣きます。「無事に帰ってきてくれて、良かった、本当に良かった!」

セバス:「顔をお上げください。あなたはそんな方ではないでしょう!」

シュア:「これで坊っちゃまも、待つ方の辛さが判ったでしょう。いっつもセバスはこんな想いをしてたんですよ?」

セバス:「まだまだ、私がついていないといけないですかのう。で、坊っちゃまは今度はどこに行かれるのですか?」

GM/エマニエル:「来てくれるのかい、セバスチャン?」

セバス:「場所によりますなぁ」

GM/エマニエル:「そうか。僕は久々に父上に挨拶に行こうかと思ったんだが」(←オーロシュ)

シュア:行くな!(笑)まだいい! 全部解決した後でいい! そんなことは!

セバス:「まあ、私は別に構わないのですがねえ」

GM/エマニエル:「いや、待てよ。僕にはやるべきことがあった。リッダルホルメン砦の立て直しに、手を貸さなくては!」

セバス:「承知いたしました。では、行きますかのう」とか言いながら、2人でスタスタ歩き出すかな。

シュア:スタスタスタスタ、ばひゅーん。

一同:あ(笑)。

GM:歩いていく方向が、セバスは廊下なんだけど、坊っちゃまは窓の方で、ばひゅーん! あれ?

シュア:「セバスチャンもようやく解ってくれた!」とか、胸に希望を燃やして、延々飛んだ後で、「・・・あれっ?!」(笑)一緒に行こうとか言ってたのは、何だったんだ。お前の執事、飛べるわけねーだろ!

セバス:「坊っちゃま・・・。やはり逃げたか」(笑)
 

【CAST】サー・ガストン・セバスチャン
---ヴィクトリア人執事
 

マキシム:ディアンと一緒に、アーディネイ女王に謁見します。ディアンは何か言う?

GM:「女王陛下。オレのせいで、迷惑を掛けました」って言うだろうな。

マキシム:「まぁ、お前は向こう見ずな奴だから、俺がついていてやらないとな。相棒だし」

シュア:いや、どう考えてもお前ら、先に突っ走った方を、突っ走り損ねた方がフォローしてるだけだからな!(笑)

マキシム:俺も後からキレて飛び降りたりしてるしね。

闇影:結局あれだよね、似た者同士。

セバス:さすがバーバリアン。

GM/アーディネイ:「迷惑だなんてとんでもありません。皆さんは、わたくしの誇りです」

闇影:既にそのうちのひとりはどっか行っちゃってる。

GM/アーディネイ:「彼にも、わたくしが礼を言っていたと伝えてください。何か困ったことがあれば、すぐにわたくしのところに来るように、と」

マキシム:「女王。これで、やっと闇の勢力との決着がついたな」

GM/アーディネイ:「そうだとよいのですが。ユーソリオンは確かに倒されました。しかし、ユーソリオンに率いられていたヴァイキングが、停戦に応じてくれるとは限りません」

マキシム:・・・・・。

GM/アーディネイ:「闇の軍勢も一枚岩ではないでしょう。新たな盟主になろうとする者が現れるかもしれません。それに、闇のエリアには、いまだ数多くの魔物たちが残されています。引き続き、皆さんの力をお借りしてもよろしいでしょうか?」

マキシム:「マキシム、ディアン両名共に、今後も、アーディネイ女王に忠誠を尽くします」一礼して、謁見の場から立ち去って、今度はすいません、“ロマンス”やりたいんですけど、いいッスか?(笑)

GM:えっ、“ロマンス”持ってたの?!

マキシム:さっき来た。来たからには、やるでしょ。

シュア:はい。完全に、そのカードは「フラグ立てたでしょ。ほら、回収してね!」ってことだと思いますよ。

セバス:いいんじゃないでしょうか。

マキシム:じゃあ、家に帰ります。「ただいま」

GM:彼女はあなたの声を聞いて振り返ると、その瞳がみるみる潤んでいきます。

マキシム:芹奈を抱きしめて、「必ず帰ってくるって、約束したろ?」
 

【CAST】マキシミリアン
---バーバリアン戦士
 

シュア:僕は、ディと絡んどこうかな。「ディ、お疲れ! おかげで勝ったよ! ということで、いいニュースがあるんだ。ノーベル平和賞だぜ!」(笑)

GM/ディアン:「ノーベル、プライズ?」

シュア:「そう。ユーソリオンやっつけたからね、その功績によりノーベル平和賞授与だよ。もう間違いないよ」

GM/ディアン:「強いな、シュアたちは」

シュア:「何言ってんだよ。ディのおかげじゃん!」

GM:「オレは・・・」言葉を詰まらせる。「何も、できなかった」

シュア:「んなわけないじゃん。ディがいなかったら、こんなことになってねーよ。マキシムは何も言ってなかったけど、ユーソリオンにとどめ刺す時、ロザリオ、腕に巻いてたでしょ。いわゆる、『これはディの分!』ってやつだよ。魂は乗ってたよ」

セバス:さすがスールは違うなー(笑)。

GM/ディアン:・・・・・。

シュア:「もしかして、悪いとか思ってる? わ、やっちゃったな、とか思ってる?」

GM/ディアン:「オレは、あの時、残ることしか思いつかなかった。けれども、そのために、女王陛下や、シュアや、みんなに迷惑を掛けた」

シュア:「迷惑だとは思ってないけど、残るんだったら、一言言ってくれ。仲間なんだから。ま、ディらしくて、僕は好きだけどね。ははは。ただ、置いてっちゃったのは結構後悔したんだぜ? さすがに、仲間を置いてって、死なれちゃったら、後味悪いじゃん」

GM/ディアン:「シュアは、ノーベルプライズのレルムランナーだからな」

シュア:「あれは、チーム賞(笑)。でも、悪いと思ってるんだったら、ちょっと罰ゲームでもやるか!」

GM/ディアン:「罰、ゲーム?」

シュア:「ほら、怪我したでしょ。女王陛下に言っておいたからさ。休暇取るといいよ」

GM/ディアン:「休暇?」

シュア:「乗って乗って。もう行くから。罰ゲーム罰ゲーム」

GM/ディアン:「な、何だ? どこへ、行く?」

シュア:えー、問答無用でシャロンのトコ送り届けますよ(笑)。傷だらけのディを降ろして、ディが困ってるところを、置き去りにする。

セバス:後のことは、知らねえ。

闇影:よくあることですね。はい。

シュア:僕、馬に蹴られて死ぬのは嫌なんで(笑)。あ、あと、残った“モノローグ”カードを使って、みんなに冒険の話をして、希望を与えて、闇のエリアを取り戻しに行くよ!
 

【CAST】シュア・スカイウォーカー
---レルムランナー
 

「ディ?!」
 シュアに促されるままにディアンがヘリから降りると、シャロンが駆け寄ってきた。

「こんなに傷だらけになって、一体何があったの?」
 怒りと、安堵と、抑えきれない寂しさと。
 シャロンの声に込められた様々な思いを感じ取り、ディアンは思わず片膝をついた。

「心配を掛けてすまない、シャロン。オレは、敵に捕まっていた。だが・・・」
 貴婦人に愛を誓う騎士のように、彼は右手を差し出した。
 真っ直ぐにシャロンの瞳を見つめ、そして、掌をゆっくりと開いた。

They rescued me.
「オレの仲間と、シャロンのくれた、このロザリオが、オレを救ってくれた」

 
【CAST】ディアン・オブロー
---バーバリアン戦士
 

GM:本日のセッション『RESCUE』、これにて終了です。お付き合いいただき、ありがとうございました!

一同:お疲れさまでしたー!(拍手)
 

 限りなく今に近い未来………
 今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

 TORG Replay『RESCUE』 Fin.

---Thanx a lot for your reading, AND FOR RESCUING HIM!
 

(→postscript
 


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