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第一幕

 
シーン２　輝きを胸に
（ラウンド進行＝戦闘シーン  1/2）
 

 
１ラウンド目

ＧＭ：スタンダードシーン。ヒーロー先攻、悪役後攻、疲労。推奨行動は〈威圧〉／〈トリック〉です。ということで、ヒーロー側、まずユウイチ、〈発見〉を振ってください。

ユウイチ：はーい。（コロコロ）１４。＋１だから、〈発見〉達成値１３。

ＧＭ：お、素晴らしい。ではあなたが、荒れた空を素晴らしいテクニックで飛んでいくと、遠くの方に、クレーターのようなものが見えます。

ディアン：それが、流星の落ちた跡か。

ＧＭ：はい。その余波で、遺跡は随分と壊れている様子です。そしてその辺で、ショックトルーパーらしき集団が、こう、輪になって、楽しいレクリエーションを（笑）。

ユウイチ：ああー。よく見ると、どっかで見たような、光り加減だよなー。ショックトルーパーはどうせいつものことだから、手助けしてやろうか。

ＧＭ：ショックトルーパーは、１、２、３、いっぱいってことで、２０人います。あとウー・ハンが、奥の方にひとり。どうします？

ユウイチ：急降下して〈トリック〉。海岸線を飛んで、砂を巻き上げてあげよう。重いかもしんないけど、勢いで頑張ろう。

ＧＭ：そうですね、湿気ってるから、数値が高くないとできませんね。

光：あとは、何人狙うか。

ユウイチ：まあ、適当なところで、５、６人狙いで。とお！（コロコロ）１０。

ＧＭ：お、振り足しです。

ユウイチ：（コロコロ）１９。２９、＋９ですから、達成値２１。

ＧＭ：ぎゃふーん！　そうすると、連中は重く湿った砂が飛んできて、「うわっ、ぺっ！　ぶへぶへっ！」とか言いながら、動きを止めます。推奨行動に成功したんで、カード１枚どうぞ。

ユウイチ：で、そのまんま垂直上昇します。

ディアン：「あれは、ユウイチの、ドラゴン？」

ＧＭ：と、マキシムとディの２人は判ります。

光：（ユウイチに）場にカード出さないの？

ＧＭ：あ、因みに僕、スタンダードシーンは、手札から自由に使ってもらって構わないという、ハウスルールを使ってます。だから、出さなくていいですよ。

マキシム：じゃあ、ディアンに目配せしてからダッシュして、５人相手に、斬神刀で、砂を巻き上げます。目潰し。

ＧＭ：解りました。今のでヒントを得たのか。〈トリック〉ですね。

マキシム：（コロコロ）１９。いいね。〈トリック〉達成値１７。

ＧＭ：では、飛行機の砂嵐から逃れた奴らも、同じように、でっかいシャベルみたいので、砂をかぶって。

マキシム：ずばーっ！

ＧＭ：〈トリック〉 こちらも成功。１枚カードをどうぞ。ディ。

ディアン：誰かが縛り付けられていて、それをぐるぐる回して、拷問しているのが見える、と。・・・〈間合い〉で、ショックトルーパーの間を突っ切って、そのままジャンプする。

ＧＭ：どこを狙って。

ディアン：縛られてる人のいる方に。（コロコロ）１９。“ヒーロー”使う。

光：じゃ俺“計画”使って回収ー。

ディアン：（コロコロ）１７だから３６。〈間合い〉達成値２６。

マキシム：すげぇ。

ＧＭ：・・・そら無理だ。えーと、あなたの前に立ち塞がろうとした連中が、まるでいないかのように突っ切っていって、ジャンプして、支柱に乗るくらいまでできますよ（笑）。

光：そしたら俺の行動か。どうすっかな、今、こんだけ（“ヒーロー”２枚と“貫禄”）持ってるからさ、これにポシビリティ足したら、２０人狙えない？

ＧＭ：何をするの？

光：えーと、〈説得〉かな。

マキシム：えー？　何を〈説得〉するんだ。

光：善への誘惑は、〈説得〉使えるんだっけ。

ＧＭ：《魅力》判定。「一幕ごとに、本性を反転させるよう誘惑することができます。相手の《精神力》を難易度にした《魅力》ロールに成功しなければなりません。」ですね。

光：２０人いっぺんだと、きついか。“ヒーロー”“ヒーロー”で、一回振り足せばまわるか。

ユウイチ：そこまでして、一体何をやりたいんだ。

光：ん？　２０人ひれ伏させるんだよ！（笑）こいつは、善人を作るのが仕事なので。

ＧＭ：まぁ、まずはカッコいいセリフがないと。

光：じゃあ、大の字に縛られて、びしょびしょになりながら、鼻水出しながらも言うわけさ。「お前たちは、こんなことをして、何が楽しいんだ？！　こんな、アイルくんだりまで来て、お前たちは本当にそれでいいのか！　よく見てみろ。あのウー・ハンの顔を。この状況を楽しいのは多分ヤツだけだ！」

ＧＭ：ものすごーく楽しんでますよ。ヒャッホウですよ。

光：「お前たちはこんな男に使われていいのか！　そして、お前たちの心の中の光は、どこにいってしまったんだ！」

ディアン：カッコいいな。

光：そう。さりげなく、ウー・ハンをバカにしてはいるんだけど（笑）。 「お前たちの、お前たちの光の心を、目覚めさせるんだ！」ということで、振ります。基本値が９で、サイコロまず１回目振って（コロコロ）３（笑）。“ヒーロー”使って、３足す（コロコロ）２（笑）。

ＧＭ：１０扱い。１３。

光：“ヒーロー”２枚目使って、（コロコロ）１９だから３２。自分のポシビリティも使って、（コロコロ）５０。＋１３＋９で、“貫禄”足して２５。

ＧＭ：２５。・・・うーんと、こっちまだ行動してないから抵抗するな。

マキシム：フラッシュマンに変身する前から、〈説得〉してんのか。変身してから、やればよかったのに。

ユウイチ：普通、変身してからだよな。

光：違うよ？　こいつは、もうバレてるって勘違いしてるので。

ユウイチ：ダメじゃん。

光：おかしいよ。普通気づくじゃん（笑）。ウー・ハンは何で気づかねぇんだよ。

ＧＭ：勿論気づきませんよ？（コロコロ）ん！　足りないかな。

ディアン：オレ、“計画”持ってる。

光：じゃあ、「そこの君もそう思うだろ！」ということで、支柱の上に乗ってる人に話し掛ける。

ＧＭ：ああー、なるほど。それでカード交換をするか。

ディアン：うん、交換しよう。「ストームナイト、ディアン・オブロー。オレには、見える。お前たちの、心の、光の、輝きが」（＊６）

光：うんうんうんうん！

ＧＭ：そうですね、見えますね。っていうか、この人たち光ってんだよな。あと、あんたも光る（＊７）んですよ。

ユウイチ：ゴメン。光らないの私だけ。

光：達成値は、“計画”で“貫禄”を回収して使って、２８。

ＧＭ：２８。因みにルール的にはですね、一般結果表というのがありまして、〈説得〉の成功段階に応じて「ポシビリティを失う」とか「失うか、本性を反転させる」とか決まってるんですけど、「失うだけのポシビリティがない場合、強制的に反転されます」と書いてあって、彼らは雑魚でポシビリティを持っていないので・・・。

光：うははは！　全員目が覚めました！

ＧＭ：ま、まぁいいでしょう。では２０人は、「俺たちは、さっきまで、この世にこんな楽しいことがあるんだろうかと思っていたが・・・」

光：やっぱり、楽しいと思ってたんだ。

ＧＭ：勿論！　悪だもん！（笑）楽しいと思っていたが、疑念が湧いてきたようです。胸に手を当てて「心の、光・・・」とか言いながら、ドキドキしています。ということで、敵側の行動です。ウー・ハンはですね、「な、何だと！ あんな鼻垂れ小僧に！（笑）何てことアル。我ら、ファラオに付き従う、ナイル帝国の精鋭たちが、善に転向するなんて、そんなことあり得ないアル！」

ユウイチ：お前、どこの人間だよ。

ＧＭ：中国！（笑）

光：いい人だな。ウー・ハンすっげぇいい人だな、もう。

ＧＭ：そんなこと言いながら、後ずさったりとかしています。そうすると、「皆さん、僕のこと忘れていませんよね」ってシーサーペントが攻撃（笑）。この位置関係だと、ディを狙うかな。

ディアン：オレ、迎え撃ち体制だから。

ＧＭ：いくぜー。（コロコロ）当たらないっ！

ディアン：幾つ？

ＧＭ：無理無理無理、絶対当たんない。シーサーペントが、鎌首をもたげて一気に襲いかかったところを、あなたは剣でガキーン！　と、片手で、弾き飛ばします。

マキシム：カッコいいー。

ＧＭ：勿論、振り返りもせずに。あなたは振り向くって宣言してないから。

光：しかも、カッコいいセリフを言った後にガキーン！　でしょ。完璧だね。

ＧＭ：ということで、２ラウンド目。

光：因みに俺、やることはやったから、出番終わり。

ディアン：オレも。後は頼む（笑）。

ユウイチ：お、お前ら。

 
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