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TORGリプレイ

『REWRITE』

 

第三幕

 
シーン4 友のために
(ラウンド進行=戦闘シーン  1/2
 

 
1ラウンド目

GM:ドラマチックシーン。悪役先攻、ヒーロー後攻、推奨行動は〈攻撃〉/〈挑発〉。今回、暫定的な悪役であるロン・ウーくんは、とりあえず、防御姿勢ですね。もうひとりの、立場的には悪役になっている、アーサーは、急いで、シャトルに乗り込みます。では、ヒーロー側どうぞ。ここから先、カードは場に置かないと使えません。

リリアン:そうだGM、煙が見えてて、一戦交えそうだなと思ってるから、マインド・ブースター入れてるよ。

GM:はい。戦闘に入る前に、矛盾チェックだけしといてください。1振ったらリンクが切れます。

リリアン:(コロコロ)うん、平気。

:じゃ、いきますわー。ロン・ウーに対して〈挑発〉。「確かに、友を信じて行かせるのは、男としての役目かもしれない。しかし僕は、仲間として、あいつを助けてやりたいんだ。お前にそんなことを言われる筋合いはない!」

GM:どうぞ。

:(コロコロ)1?

マキシム:おいおい!

:あー、悔しいな、これ。

GM:そうすると、彼は、お前の言うことも解るけどなって目で、「悪りぃけど、俺も、譲れねぇのよ」

マキシム:どうしよう。ディアンは、アーサーを追っかけたいんだよね。

ディアン:(頷く)

マキシム:それだったら〈挑発〉とかじゃなくて、〈攻撃〉を仕掛けるのも手だよな。多分向こうはそれで、隙ができるから。〈間合い〉か何かで、行ってくれればいいからさ。

リリアン:うん、確かに。押し込んで、道を作っちゃうわけだね。

マキシム:じゃあ〈攻撃〉で。一応、手加減はしますよ。

GM:スタンダメージで、殴る、という宣言ですね。では、殴ろうとしましたが、既に、奥義・龍飛翔によって、あなたは不敗の位置を相手にキープされているので、攻撃することはできません。

マキシム:ええっ! キャンセルで何、もう俺行動終わり?

GM:はい。

マキシム:嘘ぉ!

GM:そして、TORGのルールでは、〈武道〉を知らない相手に対して、〈武道〉持ちは、+1のアドバンテージを常に得ます。つまり、知られていないことによって、彼はあなたたちと、この人数差をやりあっているわけです。

マキシム:〈武道〉強ぇ・・・。

:ってことは、攻撃できんの俺だけ?

GM:はい、そうです。

:じゃあもう役割は決まったな。俺が赤いのを無力化するから、3人で、アーサーを何とかしてくれ。

マキシム:そうだね。ここは光に任せて、〈間合い〉ですり抜けちゃおう。

ユウイチ:おれはロン・ウーの〈説得〉にまわろうかな。知り合いなのは、おれだけじゃん、多分。

ディアン:うん。

リリアン:だな。

:あ、そうか。であれば、友情を深めといてもらおう。

ユウイチ:というか、訊きたいことは山のようにあるんだけど。

:じゃあ、それを訊いてもらって。

ユウイチ:では、「ロンの旦那! 一体どういう了見で、ここに来てるんだい?」

GM/ロン・ウー:「そりゃあ、だって、傭兵が雇われたら、仕事すんのが当たり前だろ?

ユウイチ:「誰に? まあ、何となーく、考えられるのはもう、おれらを追いかけてる奴らくらいだけどな」

GM/ロン・ウー:「いや、俺はあいつに雇われた」

ユウイチ:「あいつ?」

:アーサーに雇われたんだ。

GM/ロン・ウー:「貰った以上、仕事はしなきゃなんねぇ。俺はあいつを助けるっていう風に、仕事を請け負ったんでな」

ユウイチ:「その結果、自分の人生全てがなくなったとしても、手伝うってことかい?」

GM/ロン・ウー:「それはあんたに、飛行機捨ててもいいのか、って訊いてるのと同じじゃねぇの?」

ユウイチ:「違う。あいつを行かせることによって、お前さんの人生もなくなるかもしれないんだぞ」

GM:首を振って、「細かい話は、わからねぇけど、それでも、雇われた以上は、やるもんだ」と。

ディアン:「事情も知らずに、金だけで、動いているのか」と〈挑発〉します。

マキシム:あ、うまいな。

ディアン:(コロコロ)4か・・・。流す。

GM:ではそうすると、「金だけじゃ動けねぇよ。あいつのやろうとしていることが、果たしていいか悪いかはわからねぇが、あいつが巧くいく方に、俺は乗っただけのことだ」

ユウイチ:「なら、何故あいつは、おれたちに対して、『そんなことやりたくない!』と2つの心を持って言ってるのかな?」

GM/ロン・ウー:「あいつは、お前たちと別れなければならないことに関しては、気にしていたようだな。ただ、お前たちを裏切ったワケじゃねぇんだろうよ」

ディアン:「アーサーを、助けたいのは、オレたちも一緒だ! 何故、オレたちを止める?」

GM/ロン・ウー:「あいつのやろうとしていることのためにならないからだ」

ディアン:「だが、お前は、アーサーが、やろうとしていることを、知らないのだろう? 何故、オレたちが、アーサーを、止めようとするのが、間違いだと、言い切れる?」

GM:そうすると、彼はふっと笑って、「悪りぃが、ここで正当論議をする気は毛頭ねぇ」

:だな。そして俺もロン・ウーの意見の尻馬に乗って、「確かに、彼も僕も、正義の心を持っているのは一緒だ」と、納得してしまう。「けど、僕は僕の信じた道を行きたい。だから君は・・・、君は・・・っ!」とか言って、さっきの5台の車を思い出しながら、「僕は、進まなきゃならない!」って、殴り掛かろうとするんだよ(笑)。

リリアン:いい加減、変身しろよ。

GM:うん、そろそろ変身した方がいいと思うな。

ユウイチ:「進まなきゃならない!」で、光ってみようか。

:とりあえず次のラウンドに変身する方向で。はっきり言って、今俺たちは、ロン・ウーに対して、言葉では勝てないんだよ。

GM:では、一通り終わったところで、ユウイチは判定として〈説得〉をやるんだったら、振ってください。もしやらないんだったら、今のやり取りで、終了になります。

ユウイチ:一応、判定をやってみましょう。技能ないけどね。(コロコロ)7だから、ま、普通ですね。流します。

GM:リリアン。

リリアン:はい。下ではそんな風にどんちゃかやってるわけですね。

GM:どんちゃかやってるのが判ります。

リリアン:そしたらね、「ふぅ」って思いながら、さっきの、マル秘って書いてあった資料を、胸のところに入れて、シャトルの根元に円盤が突っ込むように、最後のコース調整をしながら、脱出ボタンをぴっと押す。

GM:はい。そうすると、他の皆さんは、UFOみたいなものがばーっと加速して突っ込んできて、2つ目のパラシュートが開いた、というのが判ります。

リリアン:そのまんま、パラシュートをギリギリで切り離して着地して、ロン・ウーの目の前にすっくと立ってあげたいんだけどな。

マキシム:カッコいいー。

GM:あー、それは〈軽業〉で。複数回行動だから、さらに難易度上げます。

リリアン:〈軽業〉ねぇぞ。《敏捷度》8からスタート。(コロコロ)15。ポシビリティ使います。(コロコロ)31。えーとね、18と言ってとりあえず、立ってみる。

GM:では、ギリギリまで減速して、切り離して、ドスッって降りて、ぐるぐるぐる、ゴロゴロゴロっていう風に、衝撃を逃がして。UFOがぶつかるのは、次のラウンドということでいいですか?

リリアン:それでいいよ。すっくと立って、「お久しぶりね、ロン・ウー」って言って、そこで手番を終了させよう。

ディアン:「リ・・・リリアン?!」

GM:なるほど。

ユウイチ:リリアン来襲(笑)。

:オイシいなー。

GM:というところで、2ラウンド目いきますよ。皆さんカード出しましたね。

 
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