Eternal Smile > REWRITE 『REWRITE』 第三幕 GM:止まった時間の中で、あなたたちはアーサーの剣に刺し貫かれ、致命傷を負い、地に倒れ伏します。そして血がだーっと流れて、よく死の寸前に走馬灯的なものが見えたりすると言われてるけど、時間が止まってるんで、それもなく。 光:あれだね、身体はもうダメージ受けて死にかけてるんだけれども、時間が動いてないからエネルギーが働いてない。 GM:そうです。ああ、痛くも痒くもないけど、死ぬんだな、というのが解ります。 光:このまま多分時間が動いたら、死ぬんだろうなと。 GM:はい。そして、全員が倒れ伏したところで、彼は、謝ろうとするんですけど、「謝って許されることじゃない。でも、僕がうまくいけば、みんなは死なない筈だから」と言って、あなたたちのことを振り返らずに、再び、階段を上っていきます。 ディアン:・・・・・。 GM:いくんですが、彼の姿が見えなくなった途端に、みんなの視界の片隅で、ひょこっと、ジョシュが起き上がります。 ユウイチ:あれ? GM/????:「ほぉー、こうなったか!」 光:・・・えぇーっ? マキシム:ワケわかんねぇ。 GM:という声がして、身体がガクガクガクって動いたと思ったら、着ている白衣の前を開くと、お腹にドアがあります。鉄腕アトムのお腹みたいなヤツ。パカッと開けます。 光:うんうんうん。 GM:そうすると、中から、こんな人が出てきます(ナイル帝国ソースブックの表紙を指差す)。 ユウイチ:誰? GM:Dr.メビウスです! マキシム:えぇぇぇーっ!? ユウイチ:信じられねえ。 光:俺、メビウスと抱き合ってたのかよー!(笑)最悪だよ。まあ、確かに怪しいところは何回かあったんだよね。
GM:「では、アーサーではないが、お前達に選択肢をひとつ増やしてやろう。この世界を、リライトしたいか?」とメビウスは、問い掛けます。 ユウイチ:ひとりひとり返事をした方がいいのかね。 リリアン:えっ、喋っていいの? GM:そうですね、あなたたちは、前より自由がきくようになっています。 ユウイチ:では、おれは一言、「いやだ」 GM/メビウス:「ああ、解っていると思うが、お前達は皆、致命傷だ。時が動き出せば死ぬ。私は助けるつもりなどない。当然だな、お前達は私の敵だからな。そして、もし命乞いをするのであれば、私を面白がらせるぐらいのことは、してくれるよな?」 光:・・・しまった、キャラ的に詰んだ! リリアン:そしたら、埃をパンパンと払いながら、立ち上がってあげましょう。「誰があんたなんかに降伏するって言った? いや、正しくは、俺を屈服させることなど誰にもできん」と言って、“正体”カード切ってあげよう。 光:お! GM:(興味津々で)どうします? ディアン:い、今、リリアンが俺と言った。 GM:ああ、判りますよ。 リリアン:「あの坊やが斬ったのは、俺のダミーの姿に過ぎない」と言って、ガバッと(胸パッドを外す)。 一同:うわーーーっ!!(笑) GM:ブラが、ブラが、ブラがー! ユウイチ:そう来たか! GM:ま、まぁいいかー、“正体”カードだから。では、あなただけ、即死ではない、というくらいにしといてください。あなたもやっぱり放っとくと死ぬ。 リリアン:「生憎とストームナイトは、あんたなんかに屈服するほど、弱い存在じゃないんだぜ?」 ディアン:マスター。名誉の法則で、全員に活力を与えます。出血が止まるから、死ぬことはなくなる。 GM:なるほど。では、そう思った瞬間、メビウスがあなたを睨みつけて、「私がそれをお前に許すと思うか?」 ディアン:「許されなくても、やるまでだ」 GM:「ならば死ね」って言うんですけど、みんな判りますよ。本気です。 リリアン:うん。ここで冗談言われた方が、余計腹立つわ。 ディアン:(睨み返す) ユウイチ:「リリアンもディアンも、まあ待て」と言って止めるしかないでしょう。 リリアン:命が惜しくてストームナイトはやってられないんでねー。 ユウイチ:ま、そうだけどね。ただ、面白い取引ではある、と思ったんだ。 リリアン:マジで? 光:「問題はリライトの結果なんだ。書き換えた後の世界が見えてこないと、返事ができない」 GM:であれば、メビウスは言います。「知りたいことは、どうなるか、ということだな。私の計算が確かならば、いや、これ以外ありえないのだが、アーサーは、ポシビリティ戦争が起こる、その瞬間まで戻って、何か妨害工作をするのだろう。つまり、全てが起こらなかったことにする、というのが、彼の狙いだ」 ディアン:「お前にとって、何の得になる?」 GM/メビウス:「私に得があるわけはない。お前達が死んだら、私は彼を殺して、装置を奪い返すだけのことだ。何か問題でもあるか?」 光:今回リライトされたとしても、Dr.メビウスには得にならないわけね。・・・ポシビリティ戦争の始まりって、何なの? GM:正確に言うと、インドネシアに、まずオーロシュのブリッジが降りてきたことから始まるんですけど、既に起きてしまった現象なので、調べる能力さえあれば、どこにブリッジが降りてきて戦争のきっかけになったかは、特定できるんですね。一箇所だけってことはないんですが、準備段階で、全部のブリッジを潰してしまえば、侵攻自体ができなくなるので、そうそう、手が出せなくなります。 一同:・・・・・。 GM/メビウス:「そうすると、この地球は、我々、ポシビリティ略奪者に襲われることもなく、平和な・・・まあ、平和かどうかは知らないが、お前達地球人同士の争いに終始するのだろうな」 光:うんうんうん。タイムパラドックス難しいよー! GM/メビウス:「そして、我々それぞれの世界の人間は、侵攻する手段を失い、しばしの間、遠くからこの宝石のような星を眺めるだけに留まるわけだ」 マキシム:変身キャラクター(*20)たちにとってはさ、元の世界に戻れるってわけだから、すごいオイシい相談だよね。 光:え、俺元々テラ出身。 GM/メビウス:「(光へ)だからお前達は、地球に来なかったことになる。ひとり残らず。(マキシムへ)どうだ? 地球人。お前の星が救われるぞ。こんな奴らは元々いなかったのだ。地球人として、平和に生きていけるだろう」 ユウイチ:「確かにな・・・」 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |