Eternal Smile > Samurai Overdrive 『Samurai Overdrive!』 第一幕
GM/織田:「ところで、わたくし実は・・・あの、刀剣ですとか、そういったものに目がありませんで」 ユウイチ:「それはまた。動物愛護が叫ばれるご時世に、すごい趣味を持っていらっしゃいますね」 GM/織田:「このようなことを言いますと、不謹慎と思われるかもしれませんが、刀剣や戦いといったものには、ある種の美があると思うのです」 リリアン:「そういうことでしたら、この2人ですわね」 GM/織田:「ということで、わたくし、チャリティを兼ねて、御前試合を、計画しておりまして!」 ディアン:ん?! マキシム:お?! GM/織田:「できることなら、ご参加願いたい!」 ディアン:「ちゃり、てぃ、とは何だ?」 GM:「寄附あるいは、お布施ですかね。集めたお金を、貧しい者たちに分け与えるために、行うのです」えーと、今のニッポンテックの日本語では、節税って言います(笑)。 ディアン:「そうか。オレたちが、寄附を、呼び掛ければ、いいのか」 GM/織田:「その通りでございます! 高名な騎士様たちを招いて、御前試合を開けるとなれば!」 マキシム:それを言った時に、ディアンの背中を突っつく。何かこいつおかしいぞ、って。 GM:他のみんなも、もっかい〈発見〉していいです。さっきより目標値下がってます。 リリアン:うん。敢えてやらない。 ディアン:オレもやらなくていいや。 闇影:(コロコロ)〈発見〉17。 ユウイチ:ポシ使う。(コロコロ)〈発見〉18。 GM:15を超えた人は、こいつおかしいぞって解ります。明らかに、血に飢えている感じ。 闇影:では、姿を隠したまま、マキシムに小さな声で、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」 ディアン:カッコいい! マキシム:うん、それは俺も思ってる。 リリアン:はい、GM。〈心理学〉で振らせてもらいます。 一同:おおーっ! リリアン:(コロコロ)〈心理学〉21。いわゆるマトモな人かしら、どうかしら、って。 GM:えーとですね、ルール的には、〈心理学〉はあくまで対象を治療する技能であって、読心術ではないんですけど、受けた感じからして、この人は、カウンセリングを受ける必要があると思いました(笑)。ただ、ものすごくストレスが掛かって錯乱しているのか、それともそういう資質があるのかは、よく解りません。 リリアン:うん。 GM:放っとくとまずいんじゃない? お仕事休んだ方がいいよ? というレベル。で、目をぐるぐるさせながら、「皆さんの戦う姿を見せることによって、人々に、戦う心を取り戻させることが、このポシビリティ戦争を一日でも早く終わらせる手段だと、私は考えています」 ディアン:「? 戦う必要はない。オレたちが寄附を呼び掛ければ、先ほどのカナワ殿のように、寄附をしてもらえるのではないか?」 GM/織田:「ああ、騎士様は世の中がお解りになっておられない!」(笑) リリアン:と、説教されるんだな。 GM/織田:「世の中には、パンとサーカスが必要なのですよ。でなければ人々は財布のひもなど緩めはしません。悲しいことながら。しかし、そうして集まったお金が、浄財として、人々の幸せのためになるのであれば、(顔を近づけて)よろしいではありませんか!」 闇影:目をぐるぐるさせながら。 GM:完全に、ヤバい感じ。これは振らなくとも解るレベルです。ただディは、気付いたのが遅かった。もう、話がいい感じで盛り上がってる。 リリアン:そしたら、ディの肩にポンと手を置いて、「ま、戦う相手にもよると思うけど、少しはストームナイトの力を見せてあげてもいいんでなくて?」と言って振り向いて、「で、一体何をやらせるつもりなの? 場合によっては、やはり引き受けてはならないものもありますからね」
ディアン:てんらん・・・みかど・・・(ぐるぐる)。 GM:ディだったら、女王の前での馬上槍試合とかを、イメージしてもらえばいいんじゃないかな。 ディアン:なるほど、トーナメントね。「一対一の、正々堂々の勝負だな」 闇影:そうですね。だって、武道家には決闘ルールがありますから。 GM/織田:「可能な限り、多くのサムライたちに参加していただきたい。そうすれば、人々の財布のひもは緩むでしょう。というわけで、どうか、はいと言っていただきたい!」 ユウイチ:それは、騎士方2人がメインでしょうね。わたしはあまり戦闘向きじゃないので。 リリアン:大丈夫でしょ。騎士様ってずっと言ってるんだから。そもそもリリアンが人前で、罵るところを見たいわけ? マキシム:いいな、それ。戦わずして勝つんだ。 ディアン:試合なの、それ? GM:一部の人には、我々の業界ではご褒美です、になると思うんですけど(笑)。 闇影:すごいニッチじゃないですか! GM:そんな感じで彼は、このまま参加の承諾を取り付ける気満々です。すげぇ身体を乗り出して、詰め寄ってる感じ。 リリアン:「社長さん。ちょっと訊きたいんだけど、誰と戦わせるつもりなの? お互いにやりあえって言うの?」 GM/織田:「私が集めた、予選を勝ち抜いた戦士たちと戦っていただきます。そして、当代一のつわものを決めるのです!」 リリアン:「天下一武道会、ってことね」 GM:「よくご存知で! 勿論、正当なファイトマネーもお支払いいたします」で、うんと頷いてくれそうな流れになったので、契約書を出してきます。 リリアン:「ま、この2人はやってくれるでしょ」と言いながら、さらさらサインする。 マキシム:待て、待て! ユウイチ:いやいやいや! 中身読め中身読め。 闇影:駄目だよ。ファイトマネーの金額をそっと見てから、後ろにゼロ1個つけなくちゃ(笑)。 GM:確かにこれがもらえれば、でかいね、という金額ではある。でも、一大会で出すには常軌を逸した金額です。とりあえず50億って書いてあります。 ユウイチ:どう思う、リリアン? リリアン:基本的には、お引き受けしてもいいんでなくて? ユウイチ:(マキシムとディアンに)頑張ってねー。だっておれら2人は、頭脳労働担当だから。 闇影:私、情報収集担当。で、最後の最後に、「忍者キター!」(笑) GM:持っていく気満々だー! リリアン:汚い、さすが忍者、きたない!(笑) GM:今の選択肢は、「契約書を読んでサインする/契約書を読まずにサインする」。あ、断ってもいいよ。断る場合は、それなりの理由を持って断ってくださいね。 リリアン:とりあえずざっと見るけど、普通の契約書でしょ? GM:普通の契約書なんだけど、最後に、これで死んでも責任取らないからね、って書いてある。真剣使うから、殺し殺されになるけど、罪に問われたりしないから、好きに殺し殺されてね、って書いてある。 リリアン:それはしょうがないわよねー。 闇影:っていうか、こいつらそう簡単に死なねぇだろ。 ディアン:・・・ちょっと待て。 ユウイチ:それが書いてあるんだったら、2人に確認する。「こういう条件のもとだが、どうする?」 マキシム:織田に訊きます。「ルールはどうするつもりなんだ? お前の好きなようにやりたいんだろ?」 GM/織田:「御前の舞台で、真剣を持ち合って、文字通り真剣勝負ですよ。命のやり取りです。でなければ、真の戦いとは言えませんからな! まぁ別に、剣でなくてもよろしいわけですが」 ディアン:・・・・・。 GM/織田:「ああ、お2人は高名な騎士様ですから、手加減なさるのでしたら、どうぞご自由に。ただし相手は殺す気で向かってきますがね」 マキシム:「随分と血生臭い御前試合だな」 GM/織田:「今のニッポンには刺激が足りません。みな平和に飽いているのです」 マキシム:「ルールは合法の範囲なのか?」 GM/織田:「ええ勿論、合法ですよ。この契約書にサインした者同士で戦うわけですから、殺人罪が適用されることはございません!」 リリアン:インフォームド・コンセントかい!(笑) GM:因みにマキシム、御前試合には、金輪龍一も来ます。もう一度、近づけるチャンスです。 マキシム:じゃあ、みんなが何か言う前に、契約書をひったくって、「俺は参加するぜ」 ディアン:信じられないという顔でマキシミリアンを見ます(笑)。 ユウイチ:うん。本人がやる気なら、こっちは、マネージャーですから。 GM:そうすると彼は、「サインしていただけるのでしたら!」って、もうマキシムしか眼中になくなってる(笑)。で、この人の気が変わらないうちに、早く帰ろう、みたいな感じになって、「では準備もありますので」と言い出して、そそくさと茶室を出た瞬間、携帯電話で、「あ、ジェイクPを」 ディアン:今、ジェイクって言った! GM:公式NPCに、ジェイク・ノリ(*12)っていう、たちの悪いプロデューサーがいるんですけど、織田社長はそいつに、テレビ中継含めたイベントのプロデュースを依頼するようです。「御前試合の件だが、成立するから、早速準備を。ああ、金なんかいくらかかっても構わない!」声がだんだん、遠ざかっていきます。 ユウイチ:悪徳プロデューサーだってのは、名前聞けば思い出すよね? GM:思い出します。一応契約は守るんだけど、ギリギリ。「放送コード? モザイク入れりゃいいんでしょ」みたいな。 マキシム:ひでぇ。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |