Eternal Smile > Samurai Overdrive 『Samurai Overdrive!』 第二幕 ユウイチ:金さえあれば、何でも手に入るんだったら、銃器を購入できるところ、近くにありませんかね? GM:ああー、それでしたら織田航空機は、重火器を取り扱うメーカーですから、もうバッチリ! ユウイチ:「いやー、最近ショットガンひとつだとみんなの足手まといっていうか、巻き込んで撃っちゃうことが多くなっちゃって。みんな堅いから大丈夫なんですけど」(*20) GM:「乱戦になりますと、どうしてもねー。そんなお客様には、こちらのライフルがよろしいかと!」カタログを片手に、店員さんが、「言っていただけば、すぐ現物をお出ししますんで」 ユウイチ:「パイルバンカーはありますかね? あれがあると、ナイフ1本で白兵戦ってことにならなくて楽なんですけどねー」 GM/店員:「・・・正直申しますと、後方支援の方は、前線に出ないのがよろしいかと」(笑) マキシム:その通りだ! その通りだ! リリアン:なんて妥当なご意見。 ユウイチ:「きわめて正論で有り難い話ですがねー。ただ最近、前線に出る率が高くなってきて、危なくてしょうがないんですよ」 GM/店員:「それでパイルバンカーですか。剛毅ですね! さすがお客様! もー、若い子メロメロですよ!」 マキシム:要するに、客の命どうでもいいんだ。金のためなら。 GM:うん、どうでもいい。 リリアン:売れればいい。 GM:でも、お得意様になってほしいから、「カゲヤマ様カゲヤマ様。攻撃は最大の防御と申しますけれど、こちらの防弾ベストと、こちらの、生命保険にも入っていただきますと、より安心です!」(笑) マキシム:そこまでやるか。 GM/店員:「備えあれば憂いなしと申します。カゲヤマ様は特別なお客様ですので・・・今なら、審査を緩めにいたします!」 ユウイチ:「それは有り難いですねー」 ディアン:なんか、ものすごく毒されてる! GM:次から次へと売りつけられるモードになっております。 ユウイチ:いや、買うなら今。何たって、飛行機の整備費がただだったからね! その分、浮いたお金で自分の装備を。今までレザーしか着てなかったのがおかしい。 GM:というわけで、強制的に保険にも入れられちゃいます。もし請求されたら、「ストームナイトの方には払えません」って言うんだけど(笑)。 闇影:あれですね、逆保険金詐欺。 GM:パイルバンカーは、電撃刀と同じ処理にしましょう。相手に負傷レベルが入ると、もう1段階上がる。刺さった後に、どんっ! ユウイチ:ああ、いいねー。 リリアン:ヴァンパイア相手に有効かもね。銀メッキにしといて、「えい!」どんっ! ユウイチ:(電撃刀のデータを見て)技術アクシオム、24になってますね。 リリアン:果たして杭を打つのが、そんなにアクシオムレベル高いものなんだろうか(笑)。 ユウイチ:ダメージ基本値、《筋力》+8って書いてあります。 ディアン:オレの武器より強い。 GM:多分、長い目で見ると必要になると思う。今回はともかくとして。 闇影:要するに、装甲の分厚い相手が出るって言ってる。 リリアン:ワイバーンの口の中に入れて発射! ディアン:あ、それはロマンだ。 GM:ってことで、ユウイチさんは装備を入手してウハウハって感じです。 リリアン:じゃあとりあえず、そろそろ“知人”カードを発動しようか。 GM:どなたを呼びます? もしくは、どういった人を? リリアン:地元の地理に詳しくて、かつ、会場の中の配置や経路に詳しい人。要するに、中で何かあった時に、役に立ちそうな情報を持ってる人。 GM:あー、なるほど。そうすると、御前試合の運営側に、暇な奴がひとりいたらしくて、あなたのところにまわされてきます。 リリアン:男の子? GM:男の子です。20代半ばぐらいの、完全にうだつの上がらないダメ社員って絵面の。「あ、ども。織田航空機営業三課の、宮本です」 リリアン:「どうもー。さてね、ちょっと伺いたいんだけども。今度、うちのマキシムが、御前試合に出るんだけど、その会場って、どういう構造になってるのかしら? 見やすい席で見たいし、あと、怪我したりしたら、駆けつけたいじゃない?」 GM/宮本:「あー、はい、はい、はい、はい! VIP席をご用意してる、って聞いてます」 リリアン:「あとね、この子(ソレイユ)いるから、トイレとか近い方がいいし、怖いって泣き出しちゃったりしたら、外に出てね、慰めてあげないといけないから、どういう風にすればいいのか、と思ってね。ちょっと、中の地図とか見せてもらえる?」 GM:ごそごそと、タブレット端末を取り出して、「えーと、どうやるんだっけ?」明らかに慣れてない(笑)。 リリアン:「じゃ、そのファイルもらえる?」って言って、USBを。 GM/宮本:「全然どうぞ。見取り図も地図も、全部あります!」 リリアン:「ありがとー。あなたは当日どこにいるの?」 GM/宮本:「まだ配置聞いてないんですよね。僕、当日は色々しなきゃいけないんで、ちょっとバタバタしてるかもしれませんが」 リリアン:「ん、解ったー」って言って、携帯の番号を聞き出しとく。 GM/宮本:「え、僕の携帯なんか、いいんですか?」 リリアン:「急に連絡取りたい時とかに、必要でしょ?」 GM/宮本:「ありがとうございます! いや、正直、ほら、世界の英雄さん、ですよね? だから、すごい僕、ドキドキしちゃって、すいません」 リリアン:「大丈夫。こっちはニッポン初めてだからねー。よろしくねー」って言って、〈魅了〉しとこう。 GM:どうぞ。 リリアン:(コロコロ)13が出た。ポシ1点使おう。え、力技だって言うな(笑)。 GM:・・・消します。 マキシム:消せるんかい。こいつ。 ディアン:ってことは、ポシビリティ能力者なんですね。うだつが上がらないというのは、ポーズ? リリアン:〈魅了〉16。好印象を持ってもらう。 GM:そうすると、好印象を持ってくれたのは間違いないけど、リリアンは解っていい。打ち消されたっていうのはあくまでゲーム的な処理ですが、あなたの印象としては、何となく、彼の中に、そういう対象がいるんだな、って。 リリアン:ふむふむ。 GM:ほら、好きな女の子がいる人は、アイドルに微笑まれても、そんなにあっさり、転ぶわけにはいかないじゃないですか。あ、好きな子いるな、ってのが解る。 リリアン:じゃ、それでオッケーとしよう。「お仕事頑張ってねー」 GM/宮本:「はい! が、頑張ります!」 リリアン:「さ、ソレイユ、お買い物行くわよー」って言って、フライパン型メイスを、っていうか、巨大なフライパンを買いに行こう。 GM/宮本:「それでしたら、ぼ、僕の方で、いいお店、紹介しますよ」 リリアン:「あら、そう?」 GM:「ただ、すいません、ちょっと本社に連絡に行ってくるんで」って言って、たったったー、って。しばらくすると、駐車場で、テレビ電話で話してるのが見えるんですけど、明らかに彼より年下の奴が、『宮本お前、ちゃんと仕事してんだろうな? 海外のVIPにお前、ヘマしてみ? お前の首じゃ済まないからな?』みたいな。『俺が忙しいからお前に仕事回してやったんだからな。一生恩に着ろよ』みたいな。 リリアン:おやくそくだ。 GM:ぺこぺこぺこぺこして、「はい、はい、はい。ホントすいません」ってやった後で、戻ってきて、「俺運転しますんで。あ! 俺とか言っちゃって、失礼しました! わたくしが運転しますんで」(笑) リリアン:「はいはい、よろしくー」 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |