Eternal Smile > Samurai Overdrive 『Samurai Overdrive!』 第二幕
ディアン:「怪我は、ないか?」 GM:彼はちょっと驚きながら、「あ、ありがとうございます」と言って、ぼろを取るんですけど、神官衣というか、ホントに昔の、古代日本的な感じの、動きやすい服を着ています。 ディアン:見た目の年齢は、どのくらいですか? GM:20代前半。で、礼をして、「わたくし、武田と申します」 ディアン:つられて礼をします。 闇影:「ほう。その服、神官、いや、神職だな?」 GM/武田:「は。その通りでございます。不肖ながら、パランの教えを広めるべく、日々精進しております」 闇影:「何故、あのような無茶を?」 GM/武田:「あれが、わたくしたちが伝える、パランの教えだからです。若輩のわたくしには、あのような辻説法しかできませぬが」 闇影:「あれを辻説法と言うのか。かなり無茶だな」と、にやにや笑いながら言います。 ディアン:「オレも、そう思う」 マキシム:辻玉砕だよな。 闇影:「だが汝らの教え、言っていること自体は、半分は正しい」 GM:「ほう。もう半分の正しさというのは、どこにございますか?」そもさん! 闇影:「人間の欲望には、上限が無いのだ。そこで満足しないのだよ」 リリアン:汝の心が赴くままに。 マキシム:ファラリス(*21)か。 GM:そうすると、首を振って、「それが、過ちだったのです」 ディアン:・・・・・。 マキシム:パラン教って何? 神社の宮司? GM:パラン教というのは、ニッポンテックの元世界、マーケットプレイスという世界で発生した宗教で、清貧を説いています。 闇影:利潤の法則がある世界で清貧を説く、という(笑)。
GM:因みに、パラン教の信者は、マーケットプレイス及びニッポンテックで、ほぼ最上位のテロリスト集団、という位置づけです。 マキシム:へぇー。 GM:ものすごい勢いで虐殺とかもされたんですけど、わずかな生き残りが、わずかな可能性に賭けて、地球にやってきました。で、彼らは、清貧は説くんだけども、やはりニッポンテックの世界法則の影響を受けるので、いきなり人を信じたりはしません。 闇影:だって、100人いればひとりは必ず裏切り者の世界で、相手を100%信用するというのは、まずないでしょう。 ディアン:なるほどね。あー、もう、やり辛ぇ! GM:ある意味彼らも、ニッポンテックの社会における裏切り者なので。「・・・ですからわたくしは、まだ若輩の身なれど、あのような辻説法をしながら、人々に清貧を説いているところでございます」 闇影:「あれはどう見ても自殺行為以外の何物でもないが、まぁそれは良かろう」と言ってから、「どうせやるならば、それなりの実力を身につけてからが良いのではないか?」と言って、〈武道〉で、彼がどの程度の腕前か確かめます。 GM:背後を取ろうとするわけですね。どうぞ。 ディアン:オレは、〈武道〉持ちではないので、2人のやり取りに対して、驚きます(笑)。 闇影:(コロコロ)24です。 GM:あー、無理だね。取られた取られた。 闇影:「その程度の力では・・・」かなり不満そうに。 GM:目をつぶって、「力があるからやるのではありません。やらねばならぬことだからです」 ディアン:・・・! 闇影:おおー。 マキシム:さすが宗教家。 闇影:かなり感心した風で、「なるほど。それは確かに真理である」 GM/武田:「千里の道も一歩からと申します。いかに道が遠かれども、歩かなければたどり着くことはかないませぬ」 闇影:「だが、途中で倒れれば意味は無し」 GM/武田:「であれば、わたくしの志を継ぐ者がまた歩き始めるでしょう」 ユウイチ:わー、すごいそもさんとせっぱ(*22)。 GM/武田:「そういった者をひとりでも増やすために、わたくしはこうして、辻説法をしているのです。命が惜しくて、パランの教えは説けません」 闇影:「なるほど。命が惜しければ正義はできぬのと同じか」 リリアン:なんでこの人たち、ニッポンに降りちゃったんだろう。ナイルに降りればよかったのに。 GM:ナイルに降りると、「お金なんてくだらねぇ!」って言ったら、みんなが「そうだね!」って言って話が終わっちゃうからです(笑)。 リリアン:やっぱり? GM:正確に言うと、6割の人が、「そうだね!」で、4割の人が、「なんだと?!」 闇影:で、殴り合いが始まります。 ディアン:殴り合うと、善が勝つ。それがナイルの世界法則です。 GM:というのは置いといて。「見たところ、高潔な魂の持ち主とお見受けいたしました。わたくし、世事に疎いもので、お二方が、尋常ならざる力を持つことしか判りませぬが」 ディアン:名乗ります。「ストームナイト、ディアン・オブロー」 GM:久しぶりに、あなたの名前を聞いて驚かない人に出会った(笑)。「ディアン様と仰せですか」 闇影:「我が名は闇影。正義のために戦い、正義のために死ぬ誓いを立てて、今、ここにいる」 GM/武田:「素晴らしい。ニッポンは悲しい国になってしまいました。正義などと申すと、鼻で笑う者ばかり。何故、正義と口にしただけで、皆、胡散臭い者を見るような眼で見るのか。わたくしには、とんとわかりません」 闇影:「我にもわからぬ!」 ディアン:ねえ、オレが一番の常識人というこの有り様を、どう思う、みんな?(笑) ユウイチ:すいません、一番の常識人は、今回、自分の船でイヤッホウ! って。 GM:今の彼は物欲にまみれている。 リリアン:その前に、異議あり! 元々一番の常識人じゃないだろ。 ユウイチ:ええーっ?! 闇影:一番の常識人は、リリアンの傍で、買い物に明け暮れてます(笑)。 ディアン:可哀想に。ソレイユも、染まっちゃってるんだ。 GM:ソレイユは今、ニッポンのいいトコ、スイーツなトコしか見てないから。 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |