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TORGリプレイ

『Samurai Overdrive!』

 

第二幕

 
シーン5 己が信念を杖に(承前)

 
GM/武田:「ディアン様。闇影様。お救いくださったことに、改めてお礼を申し上げます。しかしわたくしは、見ての通り、テロリストとして追われる身。これ以上は関わり合いにならない方がよろしいかと」

闇影:「なるほど。では、ここで別れるのが良かろう。だが、汝が正義を行いし時、力が足らぬなら呼んでくれればよい。そう、一言、夜空に向かって我が名を!」

マキシム:はは!

ディアン:オイシすぎる!

GM:「あと、もうひとつ。近々、御前試合という、陰惨な催しが行われると聞きます」ちょっと言葉を濁しながら、「同志たちが、不穏な動きをしています。東京ドームには近寄らない方がよろしいかと」

闇影:ゆっくり首を振りながら、「それは無理だ。我が仲間があれに出る。この国の、真の姿を見極めるために。そして、己が力を試すために。我にはそれを、見捨てることはできない。でなければ、我が義が立たぬ!」

ユウイチ:ヤバい、今日は主人公だ。

GM:いや、みんなボール持ったら主役だからね、言っとくけど。脇役面なんか許さないよ?

リリアン:え、ごっつあんゴールだけで充分です(笑)。

闇影:「だが、できれば我は、汝の仲間と、角突き合わせたくはない。互いに正義を名乗る者がために」

GM/武田:「同志たちの、やろうとしていることは、もしかしたら愚行かもしれません。しかしわたくしにはそれを、愚行だと切って捨てることもできません」

闇影:「愚行? それを決めるのは我ではない。それを決めるのは、我らの心の奥底と、はるか未来の人々のみ」

GM/武田:「そうでしょうね。全ての行いは、歴史という証人によってのみ裁かれるものなのでしょう」

ディアン:カッコいい・・・。

マキシム:カッコいいな。

GM:彼は目を伏せながら、「パランの御名において、お二方に祝福があらんことを」

闇影:「我が武道の開祖の名において、汝らの武運長久を祈らん」

GM:と言って、【ブレス】。

ディアン:あ! オレ、〈信教〉が違うから、かけないで?(笑)

GM:ディは聖印下げてて、見ればわかるから、ディには言うだけ。気持ち的なエール。闇影には、具体的に効果。(コロコロ)+4を、好きな能力値に放りこんでいいです。

闇影:《敏捷度》ですね。〈武道〉基本値が27になりました。

マキシム:すげー。

GM:とはいえ、今日中ぐらいですけどね。そんなに長く続くわけじゃないから。

ディアン:「タケダ殿」

GM/武田:「は」

ディアン:「あなたのおかげで、オレの、迷いは晴れた」

GM/武田:「わたくしなどの言葉が、あなたの迷いを取り除けたならば、それは、重畳なることです。何かあるなら、おっしゃってください。答えられることであれば、お答えいたしましょう」

闇影:すいません。ここまで彼と話したんで、私は、気持ちのクリアをしようと思います。

GM:はい。いいタイミングだと思います。

ディアン:オレも、迷いが晴れたって、早まってセリフ言っちゃいましたけど、判定していいですか?

GM:いいですよ。気持ちのクリアは、《知覚》判定で、難易度は自分自身の《知力》です。成功度がさっきの成功度以上ならリセットされます。

マキシム:さっきの〈魅了〉は、36だっけ。

ディアン:36を、闇影の〈意志力〉と比較すると、26差(成功度26)です。だから、《知覚》で、《知力》を26上回ればいい。

闇影:《知覚》10、《知力》9だから、+25出せばいいわけか。

マキシム:+25、出せるか?

GM:闇影がやるのは、かなりきつい。ディアンがやるなら、勝ち目はありますよ。さっきすっげぇ抑えたから。

ディアン:オレは、さっき〈意志力〉31まで持っていったので、5差です。《知覚》9で、《知力》8を、5上回ればいいから、達成値13でクリア。(コロコロ)ポシビリティを使います。(コロコロ)20出た!

一同:おおー。

ディアン:達成値18です。

GM:超えましたね。では、金輪龍一に会ってから、あなたの中にずっとあった違和感が、払拭されました。もし、ニッポンの裏街の様子を見なかったり、武田と話していなかったら、恐らくこのまま、いい面ばかり見続けて、もしかすると金輪龍一に心酔していたかもしれない、っていうのも自覚しました。

ディアン:・・・・・・。

マキシム:他の3人は心酔しきっちゃってるね。

GM:はい。

ユウイチ:いやー、有り難い有り難い!(笑)

ディアン:こうなったら闇影にもクリアしてほしいな。ちょっとばかりきついけど。

闇影:+25だからね。

ディアン:オレは、名誉の法則で全員に活力を与えることができます。カードが1枚増えます。

闇影:ちょっと頑張ってみっか。まず自分に対して、心を鎮めて、奥義・超練気。しゅうぅぅぅー。(コロコロ)〈武道〉ロール成功。というわけで、高揚しました。

リリアン:武闘派2人が目覚めようとしている。ドキドキ。そしてこんだけ筋肉馬鹿が目覚めてると、やっぱり腹黒リリちゃんでいなきゃいけないのね。

GM:こんなに物欲にまみれてて、今更「おれはしょうきにもどった!(*23)」とか言われても(笑)。もらうモンだけもらっといて、あんた!

闇影:(コロコロ)まず16。超練気の分、(コロコロ)28。ポシビリティ使う。(コロコロ)“ドラマ”2枚。(コロコロ)75。これでストップかな。

ディアン:マスター。“リーダーシップ”で、闇影にカードを2枚渡して、4枚まで補充します。

GM:はい。ではリーダーシップ的な言動をお願いします。

ディアン:闇影の目を見て、「闇影。オレは、闇影と、タケダ殿の言葉で目が覚めた」“ヒーロー”来た!

闇影:交換してもらって振ります。(コロコロ)90。

GM:90ですか。すさまじいですね。

闇影:90ってことは、ボーナス+21。“アクション”で+3して24。1足りない。

ディアン:1足りないのか! あ、名誉の法則の活力で全員1枚!

GM:この場合の全員ってのは、その場にいる2人、になると思います。1枚ずつひいてください。

闇影:“貫禄”が来た。“ひらめき”が欲しかったな。

ディアン:“緊急行動”。うー、残念。

GM:惜しい! やはりそれだけハイロードの呪縛は強いということです。

ユウイチ:ま、この次だね。

闇影:ああー、しまった! さっきの【ブレス】!

ディアン:気持ちのクリアする前に、《知覚》にもらっとけばよかったですね。

闇影:《知覚》にもらってれば成功だった。

GM:ま、しょうがない。ということで、シーンは戻ります。闇影は一瞬、あれ? って思ったけど、金輪様、いえーい! っていう状態のままです。ディは、金輪龍一が闇影たちを〈魅了〉したことに気づくんだけど、闇影からすると、「何で俺はこんな目で見られなきゃいけないんだ」です。そんな2人の様子を見ていた武田くんは、「どうされましたか?」と、ディに訊きます。

ディアン:「ニッポンにおいて、正義とは何だ?」

GM/武田:「それは、今のニッポンということでよろしいか」

ディアン:「あなたの知るニッポンが、他にあるのなら」

GM/武田:「私が知る、ニッポンという国はひとつ。私が知っているニッポンという国は、利潤こそが正義です。私が来た時からそうでしたから」

ディアン:「来た時から」は、言いました?

GM:「来た時から」は・・・おおー!

マキシム:あー、言っちゃった。

ディアン:プレイヤーはこれを狙ってたんで。さっきから。

GM:うん! 僕がプレイヤーでも、こういうプレイは大好きなので、しょうがないな! よし! 口を滑らしたんだと思います!(笑)

ディアン:「来た、時?」

GM/武田:「!」

闇影:ぎくうっ!

GM:(コロコロ)貝になります。「喋りすぎてしまったようです。これ以上一緒にいると、間違いなくお二方もテロリストとして追われる身となります。ですからわたくしは、そろそろ去らねばなりません」

ディアン:「それは、タケダ殿が、外から来たことと、関係があるのか?」

GM/武田:「あると言えばあり、なしと言えばなしでございます。これ以上は申せません」

リリアン:おさらばで御座います。

ディアン:それ言ったら死んじゃう(*24)じゃん!

GM:「では、お二方の道が、善き道であらんことを」そう言って、彼は、静かに去っていきます。

ディアン:武田の背中を見ながら、「彼は、アーディネイ女王陛下と同じく、地球の外から来た人間だ」

GM:ようやくあなた方を見つけたSPが、えっちらおっちら近づいて来ていると思いねえ。

闇影:「それがどうかしたか? もしかすると、我も、外の世界から来た人間かもしれんぞ」

ディアン:・・・・・。

GM:といったところで、色んな暗雲が立ち込めつつ、第二幕終了になります。

 
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