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TORGリプレイ

『Samurai Overdrive!』

 

Epilogue

 
「では、偉大な勝利にアフターケアでも」
『いやに上機嫌だな。まあ、理解できんでもないが。
 あれだけの影響力を持つストームナイトに、貸しを作ったわけだからな』

 御前試合は、停電に乗じてテロリストの襲撃があったことにされ、二回戦以降は中止となった。
 裏でどのような力が働いたのかは知れないが、事後処理は、滞りなく進められていった。
 一方、会社の資産を私物化した罪で、近い将来、織田が商安局の厳しい追求を受けることは確実だった。

 そして、数日後。
 

GM:エンディングです。やりたいことが決まった人から、どうぞ!

リリアン:じゃあ、ジェイクと、あたしと、ソレイユが、3人並んでエステでもみもみされながら(笑)、「やっぱり、練習なしでレポーターなんてできないわねー」

GM/ジェイク:「いや、充分イケたわよ」

リリアン:「いくらハプニングって言っても、あれは微妙だったわ。もっとイケメンっぷりを、アピールしなきゃダメよね」

GM/ジェイク:「でもほら、あのイケメンは、とっさの機転が利かないから。ああいう、エンターテイメント方向には」

リリアン:「そうなのよねー。いっつもそうなのよ。土壇場で口が出ないんだから」

ディアン:・・・・・。

リリアン:「ま、いっか。とりあえず次の機会があったらよろしく、姉さん」

GM/ジェイク:「あ! あんたにいいものあげるわ。ナイショよ?・・・未編集のDVD!」

リリアン:「ありがとうー!」

GM:あの試合は全国放送だけど、検閲入って、ヤバいとこは、ぶちぶちぶちぶち切られてたから。「頑張んなさいよ?」

ユウイチ:わー、いい意味でも悪い意味でも、いい友達になったね。

GM/ジェイク:「もっと、こう、泣けるメロドラマとか、血生臭い話とかあったら、よろしく頼むわね♪」

マキシム:懲りてねぇー!

リリアン:「そうねー。こちらこそよろしくだわ」

GM:「ニッポンの人にとってお金が正義なら、アタシは視聴率が正義よ!」横でソレイユちゃんが、これでいいのかにゃー? って顔を(笑)。

ユウイチ:ま、そんなもんさね。
 

【CAST】リリアン・シュール
---私立探偵
 

ディアン:さっき引いた“知人”を使って、テンプル騎士のシオン(*40)に、宮本たちの心のケアを頼みます。

GM:あ、はい、わかりました。

ディアン:「アイルで、シオンという、オレの仲間が待っている。宮本たちの力に、なってくれるはずだ」

GM:そうすると、場所はニッポンの空港ですかね。宮本くんは、車椅子に乗った奥方様を押しながら、すっかり覇気を失って、力なく、頷きます。「これが分相応ということなのでしょう。やはり、夢を見るものではないですね」

ディアン:「それは違う。自分の価値を決めるのは、自分の心だ」

GM/宮本:「リリアンさんが言ったように、何か僕の中にも、小さく灯ったものがある気がします。彼女にもそれが届くことを願って、僕は、今まで彼女にできなかったことをしたいと思います。それをできる可能性を、いただいたのですから」

マキシム:・・・・・。

GM/宮本:「ご助力感謝いたします。甚だ失礼な言動を働きましたこと、心よりお詫び申し上げます」

ディアン:「仕方が、ないことだ。宮本と、オレたちとでは、考え方が、違うのだから」

GM:「いつか、あなた方の志が、果たされんことを、遠い空の下から願っています。ありがとうございました」と言って、彼は頭を下げます。

ディアン:十字を切って、「神の加護の、あらんことを」
 

【CAST】ディアン・オブロー
---バーバリアン戦士
 

マキシム:俺は、ディアンと一緒に、宮本たちを見送るんだけども。

ディアン:「何か、言わなくてよかったのか?」

マキシム:「お前が全部言ってくれたからな」

ディアン:・・・・・。

マキシム:「あいつは、あいつの愛し方で、彼女を幸せにしていくだろう。あいつにとっても、試練ってやつかな」自分と重ねながら、ちょっと苦笑いします。そして遠い目をして、「俺はこれからも、あいつらみたいな人間を救って、いつか、この国を、この国にいる家族を、そしてこの国のみんなを、救ってみせる」
 

【CAST】マキシミリアン
---バーバリアン戦士
 

闇影:そうするとですね、私は、いつものパターンなんですが、いつの間にかいなくなって、池袋でも原宿でも新宿でも、かのパラン教司祭、武田くんが、無謀な辻説法をしているところに、2つの竜巻が、ぐわーっ!

GM:忍者キター!

闇影:竜巻が収まると、「見たか。あれが、たとえ己の命を犠牲にしたとしても、行動する正義だ」と言って、彼に歩み寄って、「さあ。貴公に、剣と盾を与えよう」と言って、肩をぽんと叩いて、「これからは、正々堂々、布教とやらができるはずだ!」

GM/ブランシェット:「それは拙者に、彼を護れ、ということだな! よかろう! 引き受けた!」

闇影:「では、さらばだ!」

GM:え、何してんの、この人たち。彼のこと、完全に無視して話進めたけど(笑)。

闇影:彼が危険な目に遭うと、どっからともなく、影の中からすーっと出てきて、蹴散らしてから、またすーっと、影の中に消えていくという。

GM:おかしいなー、怪現象以外の何物でもないよ。

ディアン:ニッポンテックに、また都市伝説がひとつ。
 

【CAST】闇影
---ザ・ニンジャ
 

GM:最後、ユウイチさんです。

ユウイチ:では、飛行機でアイルへ帰るところからいきましょうか。

GM:はい、わかりました。闇影さん以外、全員登場しています。で、乗り込んで。

ユウイチ:乗り込んだら、「ああ、まだ、最後のお客さん2人が来てないんで、ちょっと待ってもらえるかな」

GM:あ、なるほど。そうすると、別便だったはずの宮本くんと奥方様が、処理されて、こちらにやってきます。「この飛行機でいいんですか?」みたいな感じで。

ユウイチ:そうすると、「あっ!」っていう顔と、気まずい顔はするよね? うん、それが見たかっただけ!(笑)

リリアン:そしたら、後ろから、ハイヒールでガツンと蹴りを入れて、「さっさと飛びなさいよ」ってやってあげよう。

ユウイチ:「イエッサー!」

GM:その時、ふっと奥方様が、微笑みました。「何か、いいことがあったの?」と宮本くんが聞くと、奥方様はもう一度、彼の顔を見て、微笑みます。

一同:・・・・・。

リリアン:めでたしめでたし。
 

【CAST】ユウイチ・カゲヤマ
---レルムランナー
 

 宮本は奥方に温かな微笑みを返すと、覚悟を決めたように話し出す。
「皆さんに伝えなければ。僕の本当の名前は、No.0634」
 

マキシム:は?

リリアン:武蔵。

GM:そうです。宮本武蔵くんでした。ということで、皆さんは、ニッポンテックの手掛かりを得て、次からはより深く、真実に迫っていくことになります。『Samurai Overdrive』、終了です!

一同:お疲れさまでしたー!(拍手)
 

 限りなく今に近い未来………
 今夜、あるいは明朝、さもなければ来週……ほんの少しだけ未来の物語
 

 TORG Replay『Samurai Overdrive!』Fin.

---Thanx a lot for your reading! You are witnesses to the Possibility Wars.
 

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