Eternal Smile > Show Must Go On TORGリプレイ 『Show Must Go On』第二幕 ソウジ:積んである物を降ろしちゃうと、気づかれる可能性もあるので、湿気らせちゃうとかで、爆発しないようにする方がいいかな、と思います。 バロン:キンちゃんに頼んで、放り投げて花火にする(笑)。 GM:上に投げたところを、バーン! って撃つと、綺麗ですね。 アン:「曲撃ちで、まず上を撃った後に、本命を撃てるようにしておくから」って言っておけば、上を撃っても違和感はない。 GM:「それでみんなの目が上に向いた隙に、撃つんだな。さすがプロだぜ!」 アン:「そうそう、上に向いた隙に撃つ(誰を撃つとは言っていない)。盛大に花火が上がるだろうぜ」 GM:「さすが姐さん、頼りになるぜ!」 アン:あとは、避難民たち。停車中に降ろしとけば、被害が出たとしても少なくなる。 ディ(睡眠中):うーん、迷うな。安全を期すなら降ろすべきだけど、このまま一緒に連れて行って、サーカスの興行の場で偉業を見せたい気もする。 GM:そう。避難民の人たちはみんな目にやっぱり、元気がないんですよ。だからサーカスを観たい、って言います。 バロン:だったら、俺たちがとっておきのサーカスを見せてやろうぜ! GM:はい。人々に希望を取り戻すには、それが一番だと僕は思っています。 アン:であれば、計画を失敗させるのも、全部サーカスの余興です、で済ませられるようにしないとね。 ディ(睡眠中):怖いのは、暗殺が失敗に終わったのに、成功したような演技をして、アンが捕まえられること。そこまでやって、ストームナイトを炙り出す計画なんじゃないか。 GM:なるほどね。それはマディブと、会って話をしてもいいですよ。 ディ(睡眠中):会って話す? GM:出番の少ない総督だしな!(笑)団長に言えば、アポを取ってくれます。 アン:もしくは、的確に失敗させて丸く収める方法を、“アイデア”で訊いてしまう。 バロン:おおっ! GM:うわー、きたよー。じゃあ、みんながそれでよければ。どういう質問? アン:計画が何段構えなのか。つまり、我々がどこまでやれば、無事に済んで、団長を説得できる場になるのか。少なくとも、物理的な障害だけだったら、クライマックス戦闘で片が付くだろうし。 ディ(睡眠中):そういえば、アサシンをチェックしてなかった。団長がアサシンのことを言ってた。あと、クラウンの中にヤバげな奴がいる。 アン:多分、クラウンが後詰めじゃないかな。 GM:クラウンは、隙あらば狙う、が基本なんだけど、邪魔が入って失敗しても、ファラオが「大義であった、褒美を取らす」って言った時に、誰か寄っていって・・・という計画のようです。そのために、団長は、アイルから魔剣を密輸入しました。 ディ(睡眠中):! アン:ってことは、アイルの闇の勢力とも組んでる? GM:はい。 アン:・・・ここまできたら、ディアンを起こして、話しちゃうことにしよう。 ソウジ:話して大丈夫ですか? アン:多少興奮するとしても、自分が不用意に動けば仲間を危険に晒すということがわかって、不用意に動く人間じゃないだろう。さすがにそれで、飛び出しちゃうようだったら、聖騎士に叙勲されないと思う。
アン:アン:「はい、これ水」 ディ:さっきと寸分違わぬ動作で、ぐっと飲み干します。「はぁ・・・」 アン:「疲れてたから、ちょっと、休んどいてもらったよ」毛布とか色々指す。 ディ:「オレは、ずっと眠って、いたのか?」 アン:「ああ、うん」目を逸らしながら(笑)。 GM:強い酒でしたけど、悪酔いしなかったので、意外に疲れは取れましたね。 アン:「あんたが寝てる間に、色んなことがわかって、それを止めるために、あんたの力も必要なんだ」 ディ:「オレが知っているのは、サーカス団が、メビウスの前で芸をするということ。その他の話、か?」 アン:「ああ。芸も芸、マジでやばい芸だ」と言って、概要を。 ディ:話を聞いて、どんどん、表情が険しくなっていきます。 アン:「彼らに金を出してるのは、総督マディブだ」 ディ:「マディブ? 聞いたことがない名前だが」 アン:「Dr.メビウスの手下だ。あんたは、マッチポンプという言葉を知っているか?」 ディ:「マッチポンプ?」 アン:「あんたの世界にも、放火をする悪い奴はいるだろ。そいつが例えば火事から人を助けたとしよう。そいつは英雄になるだろう。だけど、英雄の名誉が欲しくて、自分で火を着ける奴がいる。それを、マッチポンプって言うんだ。これはちょっと高度なマッチポンプで、要は、我々を一網打尽にするための罠だ」 GM:そうですね。最悪それをアイルのせいにされて、「こんなに尊い犠牲を出したけども、我がナイル帝国は、陰謀を打ち砕き、悪辣なるアイルに鉄槌を下すであろう!」ぐらいの流れになるのかなー。 ディ:・・・・・。
アン:「あたしたち、ストームナイトとしては、より多くの人々を助けなければならない。勿論、変な計画に組み込まれた、その団長もだ。団長は、心の底では奥さんを愛している。奥さんを愛する心を持った人間は、完全な悪ではないと思うんだが。あんたたちの世界観ではどうだい?」 ディ:「サーカスは、夢や希望を、みんなの心に届けるものだ。サーカスの団長なら、話せばきっと、わかってくれる」 ソウジ:・・・・・。 ディ:そして、善への誘惑をしたい、というのが、プレイヤーの意見です。「オレたちがやるべきことは、メビウスが、殺されないようにすること、で合っているか?」 アン:「ああ。正確に言うと、殺されたという光景が見えないようにすることだ」 ディ:「メビウスにとっては、殺されても、いいのかもしれない」 バロン:? ディ:「オレの相棒が、悪い奴を倒した時(*13)、それがゴーレムだったことがある。だから、メビウスも・・・」 アン:「影武者を立てている?」 ディ:「そうだ、それだ。カゲムシャを立てているかもしれない」 GM:うんうん、いいですね。 ディ:「それに、メビウスが、ここで死んだように見えたなら、サーカスの者たちに、罪が被せられる。止めなければ」 アン:「その通りだ。まあ、あたしらとしては、メビウスの手先が、面子を完全に潰されて、逆ギレでこっちに襲いかかってきたところを、英雄らしく、やっちまうのが、一番カッコいい結末になるね」 ディ:さっきの“アイデア”で、「大儀であった、近う寄れ」のことも、想像がつきますか? GM:はい、つきます。みんな台本をもらって、段取りや配置はわかってるので、邪魔することができます。 アン:魔剣を使えそうな者はサーカスにどのくらいいる? GM:逆に言うと、「誰が持っても殺せる魔剣」です。 ソウジ:誰が持つかは当日にならないとわからない、って感じですか。 アン:団長が持つ可能性もあるよね。奥さんを降ろそうとするくらいだから、死ぬ覚悟はあるんじゃないかな。 バロン:奪って掴んだ場合、魔剣に乗っ取られちゃうってことはないですか? ある? ですよねー。 GM:触っちゃダメです。正確に言いましょう。折るか、勝つか、です。 バロン:勝つ! ソウジ:意志で? GM:剣が落ちるのは、相手が手放した時だけなので、単純に、斬り合って勝てばいいんです。
GM:いつかは倒さなければならない敵だとしても、今ではない。少なくとも、こんな形ではないでしょう。 アン:あと、ひどいメタ読みをすると、ここはナイルだから、多分、あらかたの計画が失敗すれば、『おのれストームナイトぉ!』ってなる(笑)。ニッポンテックだったら、『なるほど、今はその時期ではなかったということか』って言って去って行くけど。 GM:ニッポンテックは、ちゃんと損得勘定をして、赤字になるんだったらやめます、っていう計算が働くので。 バロン:クライマックスも、世界によって随分違うんですね。 GM:ここは一番マンガっぽい世界なので、悪役が自分の悪行をペラペラ喋ってくれます。 ソウジ:『おのれ、何故私の企みに気づいた?!』 ディ:『せっかく香港からキングコングを呼び寄せて!』 GM:『こんなに頑張ったのに!』 ソウジ:『ここまで知ったからには生かしておけない!』 GM:お前が喋ったんだろ! アン:じゃあ、喋んなきゃいいじゃん! ディ:ここまでテンプレ(笑)。 バロン:なるほど。それはわかりやすい。 GM:というわけで、方向性は決まりましたね。敢えて強気で、避難民の人たちも全部、降ろさないって選択肢もアリだと思います。これはヒーローとして軽率だ、ってことではなくて、ナイル帝国というエンターテイメント世界においてという意味です。 アン:少なくとも団長には、見せてやらないと。 ディ:勿論。団長は、最後まで見届けると思う。 ソウジ:「何か欲しいものはあるか? 簡単なものなら用意できるが」 ディ:「! あ、いや・・・」ちょっと悩んでから、「連絡を取りたい」 ソウジ:「どこへ?」 ディ:「トルウィン・タンクレッド。オレの上司だ」 "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |