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TORGリプレイ

『Show Must Go On』

第二幕

 
シーン7 Show them what hope is

 
ソウジ:上司かー、って顔をしますが、まあ、自分の上司じゃないから、パパパパパーッ、と電話しましょう。「繋がったようだぞ」

ディ:「この箱を、耳に当てて話せばいいのか?」

ソウジ:「そうだ。そのまま話せばいい」

GM:ざっくり説明しておきます。トルウィン・タンクレッド。彼女はアイル最強の聖騎士だったんですけど、闇のハイロードが攻めてきた時に、女王陛下を守れずに殺されちゃったんですね。

バロン:え?!

GM:闇のハイロード、ユーソリオン卿は、『お前はトルウィン・タンクレッドに殺されるだろう』って予言を受けてたので、必死こいてぶち殺したんです。で、守るべき女王陛下は、身体を乗っ取られて、何百年も、悪行をやらされてた。これでは死ねないからと、トルウィンの魂は、地球人の女性に転生しました。

バロン:おおー。

ディ:因みに、その女性は、赤毛のイギリス人(*15)です。

GM:彼女の中に宿って、だんだん記憶を取り戻して、今に至る、っていう、ちょっとウルトラマンみたいな人です(笑)。『ディアンか。どうした?』

ディ:「トルウィン。あなたの指示を、仰ぎたい」
 

 聖騎士に叙任された時、ディアンは聖騎士団長のトルウィンといくつか約束をしている。

 「きみは今から命令系統の下に入ることになる。私の指示には必ず従え」
 「私がいないところでは、きみの判断で、きみが最善と思う行動を必ず取れ」
 「必要があるならば、我々に支援を求めろ」

 現在の状況で、ディアンがトルウィンに是非を問う必然性はないはずだが、
 彼は、己の判断がアイルの聖騎士として正しいものかを、確かめたかったのだ。
 

GM/トルウィン:『では、要点を簡潔に説明せよ』

ディ:「Dr.メビウスを暗殺する計画が、立てられている。オレは、Dr.メビウスを守り、計画を止める」

一同:・・・・・。

GM/トルウィン:『何を迷う必要がある? 過ちを正すのが正しいことだ』

ディ:!

GM/トルウィン:『いかに邪悪であろうとも、名誉なき刃で討つは、正しき行いに非ず。目的が正しいからと言って、手段が正当化されるわけではない』

ディ:小さく頷いて、「この計画には、1本の魔剣が関係しているらしい。持つだけで、周りを災いに巻き込む魔剣だ。オレはこれから、その魔剣の主を、止める。後で、また連絡をするので、手助けを頼みたい」

GM:『ああ、構わない。その場で処理できないようであれば、回収して持ち帰ればいい』一旦言葉を切って、『暗き刃でかの者を倒せるとは思えないが、もし、邪悪を守ることに、きみが葛藤を覚えているのであれば、後日、きみが正しき刃でかの者を倒せ。もしくは、そのために力を尽くせ。それ以外に何ができよう?』

ディ:「・・・そうだな。オレでは、まだ、Dr.メビウスに勝てない」

GM/トルウィン:『そして、勝てたからと言って、それだけで済むものではないということは、話を聞いてわかる』

ディ:「そうだ。多くの人たちが、人質に取られている。まずは、オレたちが、希望を、みんなの心に取り戻させなければ」

GM/トルウィン:『では、それを企てた者の前で、企てを覆し、正しき世界を見せてやれ』

ディ:「・・・はい」

GM/トルウィン:『何がどうあろうとも、私はきみを信頼している。きみが、私にきちんと指示を求めてきたのは正しい行いだ。きみがどういう行動を取ろうとも、きみの行為の結果がどうあろうとも、私とアイル、そして女王陛下、全てがきみを支持し、支えるだろう。きみと共に戦う仲間がいるならば、それも含めてだ。今すぐ尽力できないことに心苦しさを覚えるが、少なくとも、我々がきみたちのことを思っていることを忘れないでほしい』

ディ:「・・・ありがとう」と言った後で、「これは、どうやって話を終わらせればいいんだ?」

ソウジ:「えっと、切っていいのか?」ピッ。
 

 通信を終えたトルウィンは、何を言うでもなく微笑む。
 後ろに立つペラ・アーディネイ女王は、もう少し何かしてあげてもよいのでは? と言いたげな顔をしている。

「彼は、できるパラディンです。
 パラディンは、己の名と、領地と、そして女王陛下の御名と、神の御名、
 そういったものを背負い、戦う存在です。
 それができない者に、私は、叙任などさせはしません。女王陛下もそうでしょう?」
 

ディ:・・・・・。

バロン:「シャイニングヒーローも、ブルっちまうんだな、ハッ!」(笑)

アン:輝けるヒーロー。

ディ:「みんなの生命が、かかっているからな」

バロン:ニヤッと笑って、「そんなに希望が見たいのか。今度見せてやるぜ、俺のマブダチだからな!」

ディ:おおーっ!

GM:いいですね、それは綺麗だ。ではここで幕を切りましょう。次からは第三幕です。

ソウジ:1枚交換します。(カードを受け取って)“警戒”。

ディ:やった、“警戒”来た!

ソウジ:因みに“モノローグ”があるんですけど、誰か“モノローグ”使えそうな人いますか?

バロン:じゃあ、もらいます。“敵方失敗”を渡します。

GM:これを使って、団長と腹を割って話します、か、周りがどうあろうと、「聴けー!」って言って止めるか(笑)。

バロン:あ、それがいいかも!

GM:“警戒”カードは、善への誘惑の時に使ってもいいし、罠とかに気づけたりもします。これがあると、マスターの用意したトラブルの大概が無力化されるという、素敵なカードです。

ソウジ:いぇーい。香川くんっぽいな。

 
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