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TORGリプレイ

『Samurai Showdown!!』

 

第二幕

 
GM:第二幕から、皆さんはPCやNPCの【秘密】を調べられるようになります。(カードスリーブを並べ)NPCのハンドアウトで、今オープンになっているのは2人。メルキエラさん。『あなたの【使命】は、ユーソリオンを倒したストームナイトの首を取ることである』

マキシム:狙われてるね、うちらがね。

GM:ウー・ハン。『あなたの【使命】は、ナイル帝国の栄光を知らしめることである』

ユウイチ:いつものパターンだね。

闇影:ナイル帝国の名声を、地に落としてるよね。

リリアン:汚名を挽回してる(*15)よね。

ディアン:オレは、謎の暗殺者の【秘密】を抜きたいんだけど。

GM:ハンドアウトが出現しない限り、選択肢に含めることはできません。ただし、謎の人を捜すための行動を取ることはできます。その結果、見つけた、ハンドアウトが出た、ってことはあり得る。

ディアン:解りました。

ユウイチ:さあ、ここでどうやって、場をひっくり返すか。

リリアン:技の一号(ディアン)、力の二号(マキシム)?

マキシム:金の亡者のV3(ユウイチ)。

GM:では、そんなユウイチさんからです。
 

 
シーン1 双つの顔

 
 屋形船の上で負った傷をあっさりと治して復活したディアンと、
 家族の消息が掴めず、いつになく思い詰めた表情のマキシム。
 2人を香港まで運んだユウイチは、ディアンと金輪龍一の距離が近づいたおかげで、
 引き続き、金輪の営業マンから上客待遇を受けることになった。

 ほろ酔い気分で水陸艇の扉を開けたユウイチは、しばし立ち尽くす。
 闇影が、革張りのシートに深々と身を沈め、高いびきで寝ていたのだ。
 

GM:ということで、ユウイチさんどうしますか。闇影さんが来ましたよ。

ユウイチ:一応この中、防音になってると思うから、「どうしたの?」って言ってみよう。

闇影:窓の外を指差すとですね、あっちこっちに黒い影が。

GM:追われてるのは間違いない。

ユウイチ:「えー、トラブルお断り」

GM:ははははは!

闇影:嫌そうな顔しながら、鏡を見せます(笑)。「今の己の姿を見てみるといい」

ユウイチ:じゃあ、横にわざと座ろう。「芭蕉って人、知ってるかい?」

闇影:「芭蕉? ああ、知っている」

ユウイチ:「なんかきみ、そんな風に呼ばれてるらしいじゃないか」

闇影:「らしいな」

ユウイチ:「それ本当?」

闇影:「さあ?」

ユウイチ:「ふーん。ところで、ここには何しに来たんだい?」

闇影:「寝るために」(笑)

ユウイチ:「それもそうだけど、何故に香港に来たの?」

闇影:「決まっているではないか。正義のためだ」

ユウイチ:「あ、そう。ならいっか!」

リリアン:いいんかい!

GM:ここまでテンプレです(笑)。因みに再確認しますけど、【秘密】を自分から教えることはできないから、何を訊いても【秘密】に抵触することは、ぼかしてしか喋れないんです。

ユウイチ:「まあ、誰にも言わないからいいよ。とりあえず寝てな。ただし、飛行機に危害があった場合、責任は取ってもらうけどねー?」

闇影:「金銭的にか? 肉体的にか?」

ユウイチ:「両方! 肉体的に金銭的に精神的に、全てにおいて」

闇影:「ちぃっ! では、そういうことで」

 
 翌朝、闇影は忽然と姿を消す。
 ホテルの自室へ戻る途中、ディアンがユウイチを呼び止める。
 

ディアン:「調べてほしいことがある。リリアンに、連絡を取れないか?」

ユウイチ:リリアンね。プルルルー。プルルルー。

リリアン:出ないでおこ。

マキシム:まだ、静観なんだ。

GM:留守電メッセージを設定してなければ、そのまま留守電にもならず、いくら鳴っても出ない。

ユウイチ:メールにしよう。『ディがお話あり』

リリアン:うーん、ピッと読んで、考えた後で、返信打とう。『なんか気になることがあるからまた今度ねー』

マキシム:ほうー。

ユウイチ:「なんか、自分でも独自で調べてるようだから、今、いっぱいいっぱいなんじゃないかな」

ディアン:「そうか・・・」

GM:だいぶ皆さん、色々考えているようですね。因みにディとマキシムは、7月1日の式典までは、ある程度自由時間があると思っていいです。ぶっちゃけて言うと、2人には、難しい話は何も振られないので(笑)。みんなが写真撮影する時に、出てきてください、みたいな。

闇影:サインをするだけの簡単なお仕事です。

GM:中国側としては、ポシビリティ戦争が起きてしまい、世界が大混乱状態にあったので、それで香港返還が延び延びになってしまった、という事情があります。ニッポンテックの地図を見ていただくと解るのですが、中国もちょっと。

ユウイチ:レルムに食い込んでるのね。

GM:台湾に至っては、ほぼ丸飲みされています。

マキシム:あ、ホントだ。

GM:中国政府はニッポンにハイロードがいるんじゃないかという強い疑いを抱いてはいますけれども、南のオーロシュの方が怖いので、正面切って衝突する気はありません。一方台湾は、株価80%下落、証券マンが凄まじい勢いで首をくくり、経済が崩壊寸前になったところに、ニッポンが救いの手を差し伸べました。失業率は依然として高いままでも、暗黒社会をヤクザに牛耳られても、金輪産業が台湾を繁栄の道に戻してくれると、台湾政府は信じているのです。つまり、台湾は完全に、落ちてます。

マキシム:この流れで香港も、狙われている。

GM:というのは間違いありません。でも香港はまだ、コアアースです。

ユウイチ:まだ、コアアースか。「因みに、何を知りたかったの?」

ディアン:「カナワ殿を、狙った相手。オレは、それが誰かを知りたい。でも、心当たりを訊いたら、カナワ殿は、ありすぎて見当がつかないと言った」

ユウイチ:「確かにそうだろうね。ありすぎるから絞るのは大変だけど、まあ、ちょっと調べてみるか」と言って、違う携帯を取り出して、メールをぴっぴっぴって打って。

ディアン:ん?

ユウイチ:『金輪龍一がらみで、動いているような組織とか、聞いたことあるかな? ちょっと調べてくださいな』で送信。

GM:そうすると、すぐに返事が来ます。

ユウイチ:早いねー。いい仕事してるよ。

 
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