Eternal Smile > Samurai Showdown 『Samurai Showdown!!』 第二幕 GM/カトリーナ:「この香港は、7月1日に、『この世界』ではなくなるかも知れません。私は、それを止めるために来ました」 闇影:「やはり、連中が来るのか」 GM/カトリーナ:「はい。サーコルドが、また来ます」 ディアン:・・・! リリアン:サーコルドって? GM:ロシアに降りてこようとした、もうひとつの別の世界です。ホントはポシビリティ戦争の最初の段階で、一緒に来る筈だったんですけど、何故か侵攻に失敗して、撤退しました。外見は、いわゆるデーモンを、サイボーグ化したもの。 ディアン:デーモンと人間の、飽くなき闘争世界です。 GM:映画ターミネーターの、未来世界とどっこいどっこいです。殺戮機械とテクノデーモンがいて、人類は戦い続けてる。メタ的に言うと、みんながキャンペーンを遊んで、マスターが、うわー、みんな超強くなったよ、どんな敵を出してもやられちゃうよ、どうしようー。もっと強い敵ー! っていう(笑)、頭の悪い処理をされた世界です。だから、超強い。 リリアン:よく勝ったな、ロシア。 闇影:勝ったんじゃないです。 ディアン:予知して、降りてくるブリッジを、ぶっ壊した! リリアン:そんな芸当できんの? ディアン:その予知をしたのが、カトリーナです。 GM:彼女はロシア超能力部隊、プロジェクト・オーメンの一員です。何時何分何秒に、ブリッジが降ってくる。それを待ち構えて、時空の門が開いた段階で、ぶっ壊した結果、リアリティ・ストームが逆流して、サーコルド大壊滅。再侵攻は当分無理、ってレベルまで痛めつけられました。 マキシム:へえー。すげぇ。 ディアン:因みに、地球上にひとりだけ、サーコルド出身のデーモンがいます。 GM:それが、オーロシュの現在のトップ、スラッチェンです。彼は、ひとりだけ取り残された、テクノデーモンです。 闇影:侵攻前に、偵察員として来ていた。 GM:本隊が来ない、どうしようー、って時に、オーロシュのリーダーである、最強のハイロード、ゴーントマンが、封印されて、副官だった彼は、「よしみんな、俺はゴーントマンの代理だ!」っていう、綱渡りを始めました。周囲はみんなホラーモンスター。 ディアン:虎の威を借る恐ろしい狐です。 リリアン:そんな連中が来るわけね。 GM:カトリーナは皆さんに尋ねます。「これから、予知とテレパシーを組み合わせて、私に視えているものをお見せします。よろしいですか?」 闇影:「要するに、こういうことが起きるかもしれない、というのを見せてくれるわけだな」 GM/カトリーナ:「皆さんの脳に、直接映像を見せることなので、やはり許可を得た方がいいと思いまして」 ディアン:聞こえますか・・・聞こえますか・・・あなたの心に直接呼びかけています(笑)。 リリアン:「ま、でも、止めなきゃいけないんでしょ?」 マキシム:「真実を知らないとな」 闇影:「一応言っておくが、皆、心を強く持てよ?」 GM:そうすると、頭がクラクラっとしてから、香港の全景が見えてきます。返還式典でわーっと盛り上がってるところに、でっかい竜巻、リアリティ・ストームがひとつ、発生して、世界が変わっていくのと、もうひとつ、それとは違う、もっと狂乱じみた竜巻が起きて、上からは悪魔の群れが押し寄せ、衝突した竜巻のエネルギーが、香港島を吹き飛ばしていきます。 ユウイチ:リアリティ・ストームが、3つ、ぶつかり合いました、ってレベルだね。 マキシム:最悪だ。 GM:その結果、見えるのが、まず、今の通りの未来。次に、金輪が勝って、香港がものすごく繁栄してる未来。もうひとつが、地上に出現した、地獄。最後が、何もない。何もなくなる。 闇影:島から何から、消滅。 ユウイチ:まんま、海になっちゃった。 GM:この4パターンです。 闇影:因みに、金輪が繁栄してる裏では、スラム街が作られているわけですね。 GM:はい。香港全土が、巨大な九龍城になります。そして、皆さんには、街を歩いている青年の姿が見えます。ヴィクトリア調のスーツに身を包み、マフラーとレザーグローブを身に着けた、黒の青年。『あなたは生まれながらのセレブである。あなたの【使命】は、仲間と再会することである』 ディアン:スラッチェン・・・。 GM:彼は、人に化けて香港の街に潜伏し、虎視眈々と機会を伺っています。さらに、もうひとつの不確定要素、芭蕉。『あなたの使命は、ビジネス(ダブルスパイ)を成功させることである』。この人も、どこにいるかは解りませんが、香港にいるのは確かです。 リリアン:「どうでもいいんだけどさ、これを止める手ってのは、何なの?」って、ロシアの姉ちゃんに訊こう。 GM/カトリーナ:「スティリーを破壊することです」 リリアン:うーん、サーコルドから降りてくる先は、一点なんだろうけど、ニッポンテックのスティリーは、いっぱいあるわよねー。 闇影:いや、スティリーを稼動させるには、3本必要だけど、今の時点で、2本しか作ってないから、残り1本を潰せばいい。しかも、スティリーは、3本のうち1本でも、別の世界のスティリーに入れ替えれば、そこは混合エリアになる。つまり、ニッポンテックと、サーコルドの一点は、同じ場所にある筈です。 GM:はい。その通りです。 闇影:その一点を破壊すれば、どちらの世界も、侵略は失敗します。ただし、向こうもそれは解ってるんで、戦力を最大限集約している筈です。裏を返せば、最も警備の厚いところは、そこです。 GM:因みに、サーコルドは、ニッポンテックを不倶戴天の敵としています。何故かと言うと、最初の侵攻の時、ロシアに協力して、超能力部隊を差し向けたのは、金輪の手の者だからです。 マキシム:へぇー。 GM:スラッチェンは、できることならニッポンのハイロードを蹴落としてやろうと思っています。うまくここが獲れれば、ここを橋頭堡にして、ニッポンテックを攻めるもよし、無人の荒野、中国ロシアに攻め登るもよし。 ユウイチ:どんなことをしても、ここは獲りたい、と。 GM:あともうひとつ、重要なことは、7月1日に香港がちゃんと中国に返還されると、アイルと中国が仲良くなってしまうので、再び手を出すのがすごく難しくなります。チャンスは今このタイミングだけです。 リリアン:ふむ。 闇影:ニッポンテックとサーコルドをぶつけさせて、その間にスティリーを壊せれば一番いいんだけど、問題はスラッチェンです。奴が来てるってことは、間違いなく、配下のホラーも来てるわけで。 GM:カトリーナが首を振ります。「私が視ました。いません。何故なら彼は、これに賭けているからです」他の幹部連中にバレると、お前何してんの? うち裏切る気なの? みたいな話になっちゃうんで。 マキシム:あ、そうか。サーコルドを呼び込んで、何すんの? GM:呼び込むってことは、お前、オーロシュのために頑張るって言ったのは嘘なの? 闇影:連中から袋叩きにされますね。 GM/カトリーナ:「私は、スティリーがどこにあるかを視ることができます。ただ、私には、そこに行くこともできませんし、それを破壊する力もありません。ですから、皆さんの力を借りたいのです。まだ眠れる龍の力を」 闇影:「して、その場所は?」 GM/カトリーナ:「金輪系列の、大日本銀行香港支店、大金庫の中です」 一同:! GM:サーコルドのものも、ほぼ同じ位置にあります。下準備は金輪にやらせておいて、起動時にうまいこと入れ替えてしまえばいい。自分は美味しいトコだけもらって、金輪のスティリーはぶっ壊す。バレなければ、スラッチェンが勝つ! リリアン:大金庫の壁って、厚さどれくらい? GM:数メートルの厚みですね。 ディアン:何を考えている? まさか、レールガン? ユウイチ:レールガンでも通らないと思う。向こうもそれは知ってるわけだから。 GM:うん。レールガンでも貫通できない。ただ、銀行は大破壊されて。 ユウイチ:我々が犯罪者になるだけ。 ディアン:「手出しができないように思う。方法は何か、ないのか?」 GM/カトリーナ:「解りません。私にできるのは、いつも、知ることだけなんです!」 闇影:じゃあ、ゆっくり首を振りながら言いましょう。「知らなければ、何の手も打てんではないか」 GM:「今まで私は、この力に怯えて生きていました。けれども、別のストームナイトの方々と出会って(*22)、この力と向き合う覚悟ができました。だから私は、ロシアを離れています」正確に言うと、まだロシアに籍はあるんだけど、ストームギルドという組織の力を借りて、今、彼女はこの場にいないことになっています。生きた国家機密だから。 ユウイチ:はい。 リリアン:スティリーはどうやったら動くわけ? 一体、動力源は何なの? GM:よく解らない。不思議な力で動いているとしか言えない。 闇影:ハイロードの意思で稼働できるんです。 GM:つまり、 金輪龍一ことNo.3327と、ゴーントマン代理であるスラッチェン。この2人が、起動キーを持っている状態です。 ディアン:金輪龍一を止めるか、スラッチェンを止めるか。 闇影:金輪龍一は、周囲に自分の正体がバレるとまずい。スラッチェンは、オーロシュにバレるとまずい。だから、両方とも、スティリーを破壊すれば、そこで一旦退くはずです。 GM:はい。退かざるを得ません。 ディアン:でも、どうやって・・・。 闇影:すいません、ここでマキシムの【秘密】抜いていい? 影分身をしながら、〈説得〉で。 マキシム:どんな〈説得〉だ!(笑) 闇影:「というわけで」「というわけで」「というわけで!」 GM:うぜぇ、うぜぇ! ねえねえ、今どんな気分? どんな気分? 闇影:(コロコロ)1っ!(笑) ディアン:1振った! 闇影:1じゃしょうがない。失敗しました。 GM:おおー、これは面白い! では、方向性は決まった、後はどうしよう、ってなった段階で、カメラが、マキシムに寄っていきます。 マキシム:・・・・・。 GM:あなたの【秘密】だけは、明かされていません。第二幕終了です! "Eternal Smile" Since 2002.02.02 E-mail:charmy_s@mac.com |