Eternal Smile > The Sword Brings War
 

 
TORGリプレイ

『剣は誘う』

 

第二幕

 
シーン1 戦慄
 

【エクストラディメンショナル・ゲート】(*7)の魔法で放逐された、
マキシムとユウイチ、そしてユウイチの飛行艇ケティちゃん。
一行が出現したのは――オックスフォード市街。
振り返ると、アーディネイ女王の居城である大学の尖塔が見える。
 

マキシム:あぁ、くそー、あの馬鹿は。

ユウイチ:とりあえず、女王に謁見して、事の次第を説明した方がよくないかい?

マキシム:そうだな。魔剣のことは訊いておきたい。謁見を求めましょう。

GM:では、聖騎士のトルウィン・タンクレッドが応対します。「一体どうしたというのだ? それに・・・ひとり、足りないようだが?」

ユウイチ:「いやー実は、かくかくしかじか」

GM/トルウィン:「なっ・・・」

ユウイチ:「とりあえず、魔剣だよ魔剣。何か知らない?」

マキシム:「全体が黒くて、勝手に鞘に戻る剣なんだ」

ユウイチ:ついでに、さっき剣が喋ってた内容を言う。我はどうのこうのってほざいてたって。「多分こいつが、今回の事件の本当の主犯格だと思うんだけども」

GM/トルウィン:「ディアンは、剣に魅入られた、というわけか」

ユウイチ:「うん。一番厄介な人が、一番厄介な風に魅入られちゃったからねー。っていうか、その剣を何とか始末しないと、同じことの繰り返しが延々と続きそうな気がするんだよねー」ちゃらーん♪ ってギター弾きながら、「もう疲れたよ、頭が。♪あーーーーあーあ、嫌んなっちゃった」(笑)

GM:なんか、ウクレレ漫談になってきたぞ。

マキシム:こ、こいつは・・・。呆気に取られてる。

ユウイチ:じゃあ、「違ーう!」ってひとりツッコミやって、「というわけで、何とかしたいと思うんですよ。まあ、私は今回初めて一緒に仕事をしたわけですけど、やっぱり、身内を始末するような真似は、したくありませんからね」

GM/トルウィン:「了解した。今の話、女王陛下の耳にもすぐに入れよう。少し休むがいい。その格好を見る限り、相当な激戦を戦い抜いたのだろう」

ユウイチ:「ええ、そうさせてもらいます。ついでに、外にある、私のケティちゃんの修復もしたいんですがね。ちょっとあれもボロボロになっちゃってるもんですから」

GM/トルウィン:「ケティちゃん?」

ユウイチ:「ああ、私の飛行機です」

GM/トルウィン:「ヒコウキ、というのは、確か・・・」

ユウイチ:「空を飛ぶ、鉄のドラゴンです」

GM:「では、ドワーフのエンジニアをそちらに行かせよう」多分ね、ドワーフのエンジニア、喜んで「こりゃぁ何だ?」って、必要ないトコまでいじるよ。

ユウイチ:大丈夫、メガホン持って言うから。「おら、そこ、手を出すんじゃねえーっ!(笑)左翼はもう少し、角度、こうだ、こう!」

GM/ドワーフ:「(タバコを吹かしながら)ふむ、今度乗せてくれんかのぅ」

ユウイチ:「駄目だよ、おやっさん、ここはもう少しね、丁寧に仕上げなきゃ」そんなんやってるんで、女王との話は任せた。
 

 
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