Eternal Smile > The Sword Brings War
 

 
TORGリプレイ

『剣は誘う』

 

第二幕

 
シーン3 再動
 

マキシム:とりあえず、城へ向かおう。

ユウイチ:じゃ、エンジンをふかして、ぶーーーん、と飛んじゃっていいのかな、普通に。

GM:一応〈航空機操縦〉振ってみて。ま、大丈夫だと思いますけど。

ユウイチ:(コロコロ)おおーっ?! おおーっ! 1。

GM:それは、リンクが切れて、飛ばないし、しかも考えがアイルになっちゃったわよ。

ユウイチ:あら。ポシ、使っていい?

GM:えーと、リンクを切った切らないは、最初の1回のダイスで決まるんで、ポシを使っても無効にはできないんですよ。切れちゃったー。

ユウイチ:ここでオイシくなっちゃったよ、どうしよう(笑)。どうにかするしかないぞ。思い出せ、おれは何なんだっけ!

マキシム:「おい、このドラゴン、餌食わないから飛べないのか?」

ユウイチ:「違う、そんなんじゃなかったと思う」でも、どうすればいいんでしょう。

GM:リンク回復難易度は、出身がコアアース、現在地がアイルなので、〈リアリティ〉で難易度11です。

ユウイチ:ポシ使ってもいいよね、これ。

マキシム:勿論勿論。

ユウイチ:(コロコロ)ぴったり戻った。ああー! こないだのリリアン(*9)の気持ちが何となく解った。とってもご機嫌斜めだわ、本当に(笑)。はーっ、はーっ、はーっ! ちょっと嫌ーな汗を大量にかきながら。

マキシム:「ユウイチ、どうした?」

ユウイチ:「いや、大丈夫だ、もう一回いくぞ!」

GM:そんな風にあたふたやっていると、アーディネイ女王がやって来ます。

ユウイチ:はい、何でしょう。

GM/アーディネイ:「剣の魔力に打ち克つ方法について、私も考えてみました。可能性は、まだ残されています。ディアンが、彼自身の意志で、剣を手放すことを選択し、剣の強制力に負けないだけの心の強さを持つこと、或いは、剣を物理的に破壊することができれば・・・」

マキシム:(頷く)

GM/アーディネイ:「ですが、気をつけてください。剣に刻まれていたコルバアルの紋様。そして、あなた方が、ここオックスフォードまで、ゲートで飛ばされたことを考えると、コルバアルを信仰する魔法使いが、向こうに付いている可能性があります」

ユウイチ:魔導師付きかよ。確かにその通りだね。あの魔剣がゲートを開いたということはなさそうだもんね。
 

アーディネイ女王に見送られつつ、ユウイチの飛行艇は今度こそ無事に離陸し、
バンバラ城を目指して北上を開始する。
 

ユウイチ:さて、城に着くまでに、飛行機の中で相談しておこう。「おれ自身、ディアンという男がどれくらいの能力を持っているかよく判らんが、とりあえず、接近戦は強そうだね」

マキシム:「あの馬鹿、剣だけは強いからな。ただ今まで、人を斬るようなことはしてこなかった。あいつは庇ってばっかりいる奴だったからな。まぁ、今回は本気になって斬ってくるだろうから、俺にも想像がつかない」

ユウイチ:「お前との関わりで何とか説得できれば一番いいが、最悪、このケティちゃんで体当たりかますしかないか?」

マキシム:「おい、殺す気かー。いや、それはやめろ」

ユウイチ:「最終的にはあの魔剣をどうにかして処分するしかないよな。マグマの中に突っ込んでやるのが一つの手だが」

GM:指輪物語のようですな。

マキシム:「まぁ、あの馬鹿を連れ戻さないことにはな。なぁに、あんな棒ッ切れ、俺がへし折ってやる」

ユウイチ:「それは、任せるわ。一応、木箱は持ってきたから、何かあったら魔剣をそれに入れて、どっかの火山島に投下してやるからいいとして」

マキシム:「うん」

ユウイチ:「問題は半人たちだよね。手を出すと後々面倒なことになりそうだし」

マキシム:「出てきた奴は斬っちまえばいいだろ」

ユウイチ:「でも戦力的にはおれとお前しかいないじゃん? たった2人で、沢山の雑魚相手に体力が保たないと思う」

マキシム:「駄目か?」

ユウイチ:「全部ズンバラリンしてたら、魔法使いが出てきても対応しきれないだろ。(ニヤリとして)逆に半人たちをこっち側に付けるというのはどうだね? 何とか扇動できないかな」

マキシム:「扇動? まどろっこしいことは俺は嫌いだな。なぁに、相手の親玉を斬っちまえば、後の雑魚なんか・・・」

ユウイチ:「親玉? ディアンだぞお前」

GM:(笑)

マキシム:「違う、親玉は魔法使いだろ?」

ユウイチ:「いやいやいや、今は、表向きの指導者はディアンだ。普段がどうであろうと、半人たちが知ってるワケはないからな。うーん、どうしようか。とりあえず、ディアンの目の前に降りていって、魔剣を叩いた上に、魔法使いを倒せればベストなんだが・・・」

マキシム:「俺は考えるのが苦手でな。ただな、戦士ってのは、剣を交えてみりゃあ、何か解るものさ」

ユウイチ:「まあ、そう言うが、おれは戦士じゃないからなあ」

マキシム:「ディアンのことは、俺に任せろ。魔法使いは、あんたが始末してくれ」

ユウイチ:「無理だ無理だ、おれは戦えない!(笑)おれは見ての通り、ただの飛行機乗りだ。ただの竜使いだ。この竜は火を吐くが外れるんだ。当たることがないんだ問題は。当たらないんだよー!」(笑)

GM:(この辺でこっそりディアンに判定をしてもらおう。(コロコロ)あ、出た)
 

 
NEXT → 城を目前にして、飛行艇に危険が迫る。一方その頃……
 


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