Eternal Smile > Portrait of Wu-Han
 

 
TORGリプレイ

『アル男の肖像』

 

第一幕

 
シーン2 困る男たち

 
ロン:それにしても大惨事だ。

ユウイチ:おじいちゃんがウー・ハンになっちゃったー。

ロン:おじいちゃんが若返ったー。

GM/ウー・ハン:「何勝手なことばかり言っているアルか!」

セバス:「その恥ずかしい口を開くな!」

GM/ウー・ハン:「恥ずかしくないアル。むしろ、ストーマーの身体になってしまったワタシの方が、穴があったら入りたいアルよ!」

セバス:「貴様のような、黄色い人間の中に入っている、わしの気持ちを考えるがいい!」

ロン:だよなー。そりゃヴィクトリア人(*6)からしてみれば、きついなー。

ユウイチ:それは、思いっきり人種差別。

ロン:はい。人種差別アリアリな世界の人なんで。

GM:やり過ぎるとピー入れなきゃいけないから、その辺にしといてね。話を戻しますと、セバスチャンの中に入ってしまったウー・ハンと、ウー・ハンの中に入ってしまったセバスチャンが、こう、向き合って、喧々囂々。

ユウイチ:とりあえず、セバスチャンの身体縛っとこうね。

セバス:とっくに縛ってるよ。ショックトルーパーに命じて。『ほれ、縛れ!』

GM/ウー・ハン:「な、何をするアルか! ワタシはナイル帝国総督、ウー・ハンアルよ!」

ロン:「すいませんねぇ、うちのおじいちゃんボケちゃって」(笑)って言いながら、さるぐつわして、「ウー・ハン様。ここは休戦と参りましょう」

セバス:『うむ、そうだな!』

ユウイチ:ショックトルーパーたちも、解っているけどそのまま見てる。

ロン:「さっきは銃で撃ったりして悪かったね!」

ユウイチ:「世の中いろいろあるさ!」

セバス:『一時休戦だ、いいか、お前ら!』

GM/ショックトルーパー:「総督、本当によろしいのですか?」

セバス:『問題ない』(笑)

GM/ショックトルーパー:「・・・・・」(顔を見合わせる)

ユウイチ:とりあえず、どうやって元に戻すかなんだけど。

ロン:そうですね。まずさっきのボタンが何なのかを、ウー・ハンに訊かなきゃいけないけど、それはまぁ、ショックトルーパーのいないところでこっそり、話し合いをすればいいので。

セバス:じゃあ、ショックトルーパーには、どっかでお休みしてもらうか。

ユウイチ:先に帰ってろって言っちゃえば?

ロン:後から増援になりそうだけど、放っといても来るだろうし。

セバス:そうだね。『ここは一旦わしが預かる。お前らは、帰ってよし!』

GM/ショックトルーパー:「しかし、我々がこの飛行機で戻ってしまったら、総督はどうなさるのですか?」

セバス:『何とかするからさっさと行け!』

ユウイチ:「(ショックトルーパーの演技)なんか、今日の総督カッコいいよな?」

ロン:「すごい、決断力がある!」

ユウイチ:「ああいう総督ならついて行ってもいいよな?」

ロン:でも、ついて行ってもいいと思った時には、帰れと言われる。難しいところだねー。

セバス:『たまには休暇でも取るがいい!』

ロン:優しい! 優しいよ!

GM/ショックトルーパー:「そ、総督!」「逃げようだなんて、我々が間違っていました! 申し訳ございません!」

セバス:『ほら、さっさと行くがよい!』

GM:一応〈説得〉を・・・あ、でも待てよ、こいつら、ウー・ハンへの態度(*7)は忠実だよな。

セバス:わざわざ抵抗する必要はないでしょう。

GM:うん。では、「総督、どうぞご無事で! このような奴に不覚を取ったりなさいませんよう!」

セバス:『負けはせん、負けはせんよ。見ろ、こんな奴に誰が負けるものか!』コーン!(殴る)

ロン:「うわー、やられたー!」(笑)

ユウイチ:じゃあ、おれはそれを白ーい目で見ていよう。

ロン:後でいっぱいお金をもらうから。ニッポンテックですから。

GM/ショックトルーパー:「連絡をくだされば必ず迎えに参りますので!」(退場)

セバス:『おお、解った解った。必ず連絡をやるから、さあ、行くがよい!』というわけで。

ロン:そうですね。いなくなったところでゆっくりお話を。

セバス:聞かせてもらいましょうかのう。

 
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