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TORGリプレイ

『アル男の肖像』

 

第二幕

 
シーン1 出会いは霧の中

 
GM:では、第二幕を始めます。ワシントンD.C.への移動手段は、どうします?

ロン:そうですね、ユウイチの飛行艇が一番いいんですけど。

セバス:でもなー、ここインドでしょ? “知人”使おうか。

GM:どんな人を呼びますか?

ロン:えーと、飛行艇ごと、移動できる手段を持っている、レルムランナーとか(笑)。

GM:飛行艇丸ごと? それは辛いぞ。

セバス:あ、ウー・ハンの部下に運んでもらえばいいんじゃない?

GM:おお、なるほど。「ならば貴様ら、うまく口裏を合わせるアルよ。ワタシの名を出して、ちょいと帳簿を誤魔化せば、恐らく、ワタシの円盤を取ってくることができるアル。その飛行艇くらい、楽に運べるアルよ!」因みに空飛ぶ円盤の形は、中華ドンブリ(笑)。こないだ落ちたけど(*12)。

セバス:ではそれを取りに行くかのう。

ロン:いや、持ってこい! って言えばいいんですよ。

ユウイチ:さっきのショックトルーパーたちにね。

セバス:じゃあ、“知人”で、ショックトルーパーを呼びます。出撃せよ、出撃せよ!

GM/ショックトルーパー:「お届けにあがりました、ウー・ハン総督!」

セバス:『うむ、諸君、御苦労』

GM/ショックトルーパー:「さすがですね、こ奴らを前にしても、その揺るがぬ威厳!」(笑)

ロン:ははーっ、ははーっ(ひれ伏す)。

ユウイチ:なんかテキトー。

ロン:ちゃんとやってるよ? ちゃんと。お金がかかってるからね。

セバス:『ではアメリカに向かって出発するのじゃ!』

GM/ショックトルーパー:「かしこまりました! して、アメリカのどの辺りですか?」

セバス:フィラデルフィアまででいいのかな。でもさ、この中華ドンブリだったら、現場まで行けるんじゃないの?

GM:いいえ、こう言われます。「総督、霧が深くて先に進めません!」

セバス:あ、そういうことか。

ロン:なので、お前たちはここで降りろって言って、フィラデルフィアで待たせといて、そこから先は、地図上で当たりをつけて、飛んでけばいいと思う。一応これ、垂直離着陸できるし。

GM/ウー・ハン:「ワタシが操縦するアルか?」

ロン:そうなる。〈マッドサイエンス〉使うから。「解ってるよな、何か下手なことしたら、全員、共倒れだぞ」

セバス:「うむ、仕方がない、2人でやるしかないかのう。で、どうすればいいんじゃ? わしはこんなもの知らんぞ」

GM/ウー・ハン:「ここを押してここを押してここを押すアル」

ユウイチ:頑張れ。

GM:では、メイン操縦者のウー・ハンが〈マッドサイエンス〉を振るので、協力難易度15、《知覚》で振ってください。

セバス:《知覚》? 基本値高いんだよねー。(コロコロ)1足んねぇなぁ。ポシ。

GM:それでオッケーです。では、2人は奇妙なチームワークを発揮して、中華ドンブリがリビングランドの中へ入っていきます。お次は全員〈リアリティ〉判定。難易度は15だー。

セバス:はーい。(キャラクターシートを見て)えっ、こいつ《精神力》7なの? 〈リアリティ〉3レベルあっても、基本値10ってどーいうことよ、これ?

GM:ははは。いいことばかりじゃないアルな。ワタシは楽勝でクリアしたアルよ!

セバス:この軟弱者が!(笑)ポシ。

ユウイチ:わたしは17。

ロン:こっちも17。ポシ1点使ったけど。

GM:セバスもポシ1点使ったらクリアですね。

ロン:そしたら、とりあえず、博物館の上空まで飛んでもらって、そのまま着陸して、入ってしまえばいいかな。

GM:えーと、霧を見通せるかどうか、〈発見〉で。これは難易度高めにします。気をつけないとぶつかるよ。

ロン:(コロコロ)無理。こういうのはもう、2人にお任せします。

ユウイチ:(コロコロ)14。

セバス:(コロコロ)18、+5。〈発見〉21。

ユウイチ:おじいちゃん強いなー。

GM:では、セバスのナビゲートで、うまく近づいていきます。そして、ロン・ウーは自動的に気付きますが、前方で、ブロンドの女性が。

ロン:お!

GM:なんか、恐竜に、齧られそうな感じになってます。

ロン:うわ、なんかね、運命が行けって言ってる(笑)。とりあえず助けに行くわ。

GM:どういう風に? 今まだ、円盤は宙に浮いてるよ。

ロン:霧があっても10mより近くは見えるはずだから、近くの樹に飛び移って、こう、枝から枝へ。

GM:おおー。〈軽業〉を振ってください。霧もあるので、難易度は16ぐらいで。

ロン:(コロコロ)それだったら余裕です。“アドレナリン”を使ってですが。

GM:では、スタッと着地した。

ロン:そのまま恐竜にアタックを仕掛けてしまいましょう。うーん、どうしよっかなー。まともにいくか、オモシロ絵面か。オモシロ絵面にすっか! 蔦蔓!(笑)さー、投げてみようかー!

ユウイチ:足で!

GM:投げられるのかよ!

ロン:これね、でかいと投げちゃダメとか、重いと投げちゃダメなんていう、細かいルールじゃないんですよ。

セバス:ほほう。じゃあ、あとは難易度の調整次第ってこと? 素敵だねそれは。

ロン:いっきまーす。(コロコロ)ここは決め時、ポシ使っちゃえ! とう!(コロコロ)振り足し!

GM:うわ!

セバス:まわったね。

ロン:(コロコロ)31まで上がった。恐竜は〈武道〉を絶対持っていないので、30!

GM:ダメージ出して。成功度は当然すごいですよ。

ロン:恐竜の《耐久力》に+4してください。そこに、10足したのがダメージです。

GM:30+4+10、44ダメージ? ちょっと待てい。

ロン:はい。この技、相手が硬ければ硬いほど強いのです。えー、一応説明を読んどきましょう。「ダメージ基本値は、対象の体重基本値(通常は《耐久力》に等しい)+投射距離基本値(すごい成功なら4)」。そこへ、最後にダイスボーナスを乗せる形になります。

GM:・・・はい、動かなくなりました(笑)。

セバス:恐ろしい。

 
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