Eternal Smile > Portrait of Wu-Han
 

第二幕

 
シーン５　不機嫌なジーン（その３）

 
５ラウンド目

ＧＭ：次のラウンドいきまーす。悪役先攻、ヒーロー後攻。 推奨行動〈間合い〉／〈威圧〉。ではジーンは、セバスを引き倒して、ピンヒールで踏んづけにかかります。

セバス：はーい、積極防御するよ。

ＧＭ：（コロコロ）低いな！　〈白兵戦〉１２。

セバス：出目１５以上ね。（コロコロ）１７だね。

ＧＭ：では引き倒せなかった。ただ、絡まったまま。

セバス：『ふんぬー！』

ＧＭ：という、均衡状態。因みに、鞭を解くには、《筋力》で難易度１２だそうです。

セバス：バカ言ってんじゃないよ！　《筋力》７だよ！（笑）後はよろしく。

ユウイチ：うーん、とりあえずおれ、カード手元に何もないから、“リーダーシップ”で送って、手札を補充しようかな。

ロン：それか、推奨行動でカードを稼ぎにいっても。相手行動した後なんで。

ユウイチ：・・・いや。これとこれをね、ちょっとね、はっはっはっは。

ＧＭ：ん、コンボ思いついた？

ユウイチ：よし。「助けを呼ぶから、もうちょい待ってろよ！」って言って、ロン・ウーにカードを渡します。

ＧＭ：“リーダーシップ”を使ったので、４枚どうぞ。

ロン：これでいいカードが来れば、また、状況が変わります。

ユウイチ：“計画”が来た。“援助”が来た。“ドラマ”が来た、“ヒーロー”来た。

セバス：素晴らしい。

ユウイチ：そして、“知人”を呼びます。

ＧＭ：どういうことをしてほしい？

ユウイチ：この場を荒らしてもらいたい。時間稼ぎのために。

ロン：げげーっ！（笑）

ＧＭ：えーと、それだと、今思いついたのがね、リリアンが飼い馴らしてる恐竜のポチ（＊１８）なんだけど。

ユウイチ：ああ、いたねー。

ロン：リリアンが、『リビングランドで困ったことがあったら、この笛を吹くといいわ（半笑い）』

ユウイチ：そうね。リリアンからもらった笛を吹くということで。「これに賭けるしかない！」ピイイイイー！　ピー・・・。

ＧＭ：のっし・・・のっし、のっし。

ユウイチ：アンギャー！

ＧＭ：ご主人様、どこー？　って感じで、ばきぃぃっ！　と、頭が、投入されましたが（笑）。

ロン：いい荒れっぷりだ。

セバス：うわー。俺、どうなるんだろー。鞭で拘束されたままなんだけど。

ユウイチ：えー、これで鞭って緩まないかな？　驚きで。

ＧＭ：ＯＫです。では、鞭を手元に戻して、「何よこいつ！・・・叩き甲斐があるわ！」（笑）

ロン：そっちか。野性味溢れるのうー。

ユウイチ：この状況だと、おれはまだ、行動したわけじゃないよね？

ＧＭ：してないです。ウー・ハンも、ウー・ハンの中に入ったセバスも、フリーです。

ユウイチ：攻撃して、もう傷つけられる？

ＧＭ：効果時間、私３ラウンドって言ったんだっけ。

ユウイチ：終わってるね（＊１９）。じゃあ、ジャムったショットガンを叩いて、もう一回撃ってみよう。イメージとして、叩いて、何か、黒いものが出た瞬間に、どんっ！

ロン：何か詰まってたぞ。

ユウイチ：樹液っぽいものがね。くらえー！（コロコロ）１９。ポシを使ってみようか。

ＧＭ：どうぞ！

ユウイチ：（コロコロ）２９だと＋９でしょ。〈銃器戦闘〉２１。

ＧＭ：当たりました。ダメージください。

ユウイチ：えーと、ショットガンのダメージ基本値は１８だから、２７。ずどん！

セバス：そう、ショットガンって、当たると意外と痛いんだよねー。基本値でかいから。

ＧＭ：２７。うわ、これは、やばいな。２レベルＫＯ５、若しくは３レベル５ショックが入るので、重傷を負って気を失う、若しくは、致命傷を負って倒れる。どちらにしても行動不能か。

ロン：じゃあ、マスター、超、頑張って、ちょっとだけ、動いて、いい、ッスか？　カバーリング！

ユウイチ：え、おれの弾を受けんの？

ロン：はい。

ユウイチ：ええーっ？！

セバス：ええーっ？！

ロン：要するに、当たるとジーンは死にかけで倒れて終わるんですけど、 それはそれで可哀想なんで。

ユウイチ：ああ、なるほどね。

ロン：とりあえずポシビリティを使って、“ドラマ”も使って、４レベル負傷ＫＯ５を、２ショックまで減らします。

ＧＭ：解りました。かばわれたジーンは言うよ。「あんた、どうして！」

ロン：「だって、あの時、手ぇ、取ってくれたじゃん？」ここで回想シーンっぽく、恐竜から助けた後、「はい」って言って、手を出した時の絵が。

ＧＭ：確かあれは、「金よこせ」のつもりだったんでしょ？　ずるいなー。

ロン：（聞いてない）よーし、動けるようになったからには、いくぞここで！　“奮起”使わせてもらいます。ここは頑張りどころだよ、みんな！

ＧＭ：では、全員、要らない手札があれば、何枚でも捨てて結構です。

ロン：“奮起”を“計画”で回収します。

ＧＭ：はい。

セバス：手札が今ない場合は？

ＧＭ：ない場合は、無条件で４枚プラスです。これ、偉業いけるんじゃん？

セバス：はーい、“偉業”引きましたー。

ロン：来たっ！　ありがとうございます！　実はまだ、確実に“偉業”狙うには足りないんだよね。

セバス：でもあれでしょ、その姉ちゃんに、プレイヤーズコールするだけなんでしょ？

ロン：はいそうです（笑）。よし、“奮起”もう一度使います。

ユウイチ：“計画”でもう一度回収します。ひどい話だ。
 

（その後、さらに同じことを二度繰り返す）
 

ＧＭ：さー、これでいくつ達成値出るかなー。

ロン：形としては、“奮起”カードを使って頑張って動いた、って感じなんで。いきます！　プレイヤーズコール狙いで〈説得〉。「ほら、初めて会った時や、最初にホープ・ダイヤを持った時に、逃げようと思えば逃げれた筈だし、自分の美しさだけを気にするんだったら、さっきみたいに、俺たちに、似合うかどうか聞かないじゃん？　奥底は悪い奴じゃないと思うんだよね」と言って、リアクションを待つ。

ＧＭ／ジーン：「それは、あんたたちが、利用できると思ったからよ」

ロン：「そうそうそう。俺も利用できると思うのだよね。キミのこと」

ＧＭ／ジーン：「利用？　あたしを？」

ロン：「うん。お互い利用し合ってハッピーになる。それでいいじゃん」

ＧＭ／ジーン：「・・・・・」

ロン：「互いのエゴや利益で結びつきながらだけど、それでも相手のことが大事だと思える気持ちがある。それを、人は愛と呼ぶんだぜ」

ユウイチ：おおー。

セバス：素晴らしい。

ロン：と、追い込んでいきます。マスターすいません、これ“モノローグ”なんで。

ＧＭ：あったんだ！

ロン：さっきもらったんです（笑）。

ＧＭ：了解。ジーンは黙って聞いています。

ロン：さらに、僕は彼女をカバーリングしたところなので、超耳元（笑）。

ＧＭ：すごいなー、ここまで仕込むか。

ロン：でなければ、むざむざ捕まったりはしません。

セバス：ちゃんとそこまで織り込み済みかい！

ユウイチ：うわー、策略家！

ロン：とう！　（コロコロ）厳しいー！　ポシ使います。

ＧＭ：消します。

ロン：見せ場宣言！　“ヒーロー”使います。

ＧＭ：どうぞ。

ロン：（コロコロ）来たっ！　２１。すいません、振り足し系カードあったら、交換してもらえませんか？

ユウイチ：おれ、“ヒーロー”２枚あるんだけど、どうすれば渡せる？

ＧＭ：ユウイチも見せ場宣言をすれば渡せます。

ユウイチ：じゃあ、見せ場宣言で、「お前、そこまで本気だったのか！」と言って、ちょっと愕然としてみようか（笑）。

セバス：うまいなー。

ユウイチ：ってことで、“ヒーロー”交換だね。

ロン：（コロコロ）３１。（コロコロ）４１。

ユウイチ：“リーダーシップ”を消費して、“ヒーロー”“ドラマ”を１枚ずつ。

ロン：ありがとうございます！　（コロコロ）振り足し、５１！（コロコロ）５５、（コロコロ）６５。

セバス：こっちも“リーダーシップ”で、“ヒーロー”と“偉業”をくっつけてあげましょう。ついでに“援助”。

ユウイチ：おれも“援助”。

ロン：ダイス目合計８１で、ボーナス２０点。《魅力》８だから２８で、“援助”が２枚来て＋６で、“アクション”１枚使って、３７。

ＧＭ：プレイヤーズコールです。行動済みだからね、積極防御もできない！

ロン：とりあえず、本性反転して善になっていただいて。

ＧＭ：ジーンはどう答えようかな。それを愛と呼ぶんだぜ、って言われたんだよね。

ロン：はい。

ＧＭ／ジーン：「・・・あたしで、いいの？」

ロン：「駄目なら口説かねぇよ」

ＧＭ：では、鞭をぽいと捨てて、「負けたわ」

ロン：「惚れた腫れたに勝ち負けはないらしいぜ」

セバス：おおー。（拍手）

ユウイチ：偉業達成おめでとうー。（拍手）

ロン：ところで俺、動けねぇ（笑）。

ＧＭ：手でロン・ウーの頬を触りながら、「ごめんなさいね、酷いことして」

ロン：「いや、別に気にすんなって。大丈夫だから」

ユウイチ：ホントだよね、ショットガン食らって生きてんだもんね。

ロン：やー、仲間に撃たれて死ぬかと思ったよ。

ユウイチ：ええーっ？（笑）

 
NEXT → 戦い終わったその後に、果たしてセバスは元の姿へ戻れるのか……
 

ユウイチ：ところで、恐竜のポチは。

ＧＭ：来ただけでしたね（笑）。
 

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