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第二幕

 
シーン３　王者の風格
（ラウンド進行＝戦闘シーン  1/2）
 

ＧＭ：先に、マッコイとディオルドの側の状況を出しておきます。騒ぎからちょっと離れたトコに移動して、怪しい奴を捜す、ということで、２人揃って〈発見〉を。

マッコイ：（コロコロ）１７。＋４の、達成値１９。

ディオルド：１８。

ＧＭ：高っ！　では２人とも判る。多少周りと混ざって目立たない風にしてるけれども、不審な動きをしてる奴らがいますね。エージェントかなと思われる、５人程度の集団。それと、黒服の男（＊１２）が２人、構内を見回しつつ、こっちに来るかな、って感じ。

マッコイ：具体的に何をしてるかって、判ります？

ＧＭ：エージェントは、何か仕掛けをしている風に見えます。一方、黒服は人を捜している風です。人っつーか、何かを捜している。

マッコイ：連携しているように見えます？

ＧＭ：連携してないと思います。

ディオルド：黒服２人は我々の手に余るので、エージェントを追いましょう。

マッコイ：同感。あれは泳がせといてもいいかなって気がする。とりあえず仕掛けをしてる方は、後で何とかするとして、場所だけ覚えときます。
 

 
１ラウンド目

ＧＭ：では改めて、ラウンド進行で処理していきます。スタンダード、ヒーロー先攻、悪役後攻、推奨行動〈間合い〉／〈威圧〉です。まず、恐竜２体を相手にしている３人、どうぞ。

大悟：先やっちゃっていい？　先頭の恐竜の目を見据えてですね、〈威圧〉。（コロコロ）達成値１４。

ＧＭ：そうすると、普通であれば、怯えて動きが止まりそうになるほどの迫力でしたが、あなたとあまり目を合わそうとせずに、向かってきます。

大悟：ほぉー、はいはいはい。

ディ：〈間合い〉で、後ろの恐竜の背に駆け上る。（コロコロ）１１。ポシビリティ使ってみよう。

ＧＭ：どうぞ。

ディ：（コロコロ）まわった。（コロコロ）２６。＋９。“アドレナリン”で＋３して、達成値２７。

ＧＭ：ぐわーっ。ちょっと待って、抵抗しますよ、それ。（コロコロ）よし、よかったよかった。

ディ：逆転負けぐらい入ってくれると有り難い。

ＧＭ：うん、逆転負け入った。つーか、プレイヤーズコールの可能性があったんで、今。何かネタあります？

ディ：背中に駆け上られて、邪魔だと思って、尻尾をぶんと振って、その拍子にもうもうと砂煙が上がって、行動不能になってもらう。ホントは、ユキが手を離して、オレの腕ん中に落ちてきてくれると最高だったんだけど。

ＧＭ：ああ、危なかったですね。このヒロインは、雄々しいヒロインなので、そういうことはありません（笑）。

ディ：つまり、力ずくで奪いに行け、と。

ＧＭ：その通りでーす。ではあなたが、丁度その、ぶんって振った尻尾を起点に、駆け上ると、ユキさんはあなたの姿を認めて、「きたか！」と嬉しそうな顔をします。

ディ：「えっ？」

ＧＭ：「やるぞ！」みたいな。では次の方、シオンですね。

シオン：今、シオンの頭の中はね、「ちょ、おま、姫！」ビーッ。

ＧＭ：うわ、反射的に撃った！（笑）どっちを？

シオン：ディの乗ってる方は、撃たないでしょう。

ＧＭ：では、いない方の恐竜に向かって、ぶっ放していただきます。

シオン：（コロコロ）５、−５だよ。〈エネルギー兵器〉達成値９。

ＧＭ：９は避けれたな。よかった。

シオン：駆け上っていくディを見てさらに呆然としてる。

ＧＭ：では、エージェントを追っている２人、どうぞ。

ディオルド：彼らが何をしてるのか、とりあえず、一緒に移動して探ることにしましょう。

ＧＭ：はい、解りました。２人とも接近するんだったら、〈隠れ身〉。

マッコイ、ディオルド：持ってないんだよな！

ＧＭ：技能がなければ、《敏捷度》です。

マッコイ：しかもここは、ニッポンテックじゃないからな。ボーナスつかないんだよなー。（コロコロ）お！

ディオルド：（コロコロ）お、高い。でも、これって２人とも高くなきゃ意味ないんだよね。

マッコイ：「はーい、マッコイここにありー！」とか言いながら出てきちゃう（笑）。

シオン：ここにあり、じゃねぇ！

マッコイ：しょうがないなー、ポシ使う。（コロコロ）あー、ダメだ、＋１にしかなんない。

ディオルド：「マッコイ、何をしている！」（笑）

ＧＭ：（自分から言ってるし！）振るまでもない。えーと、エージェントたちは、あなたたちの接近を察知して、周囲を確認した後で、黙って懐から銃を出して、向かってきます。

マッコイ：うわー、うわー。

ディオルド：きゃー。

ＧＭ：では敵側。まず恐竜から。１体は抵抗したから行動終了で、残る１体はシオンと大悟に対して、その巨大なあぎとで攻撃。（コロコロ）ん、いい感じ。〈格闘〉２１。

大悟：それは、避けれませんがな。行動済だから、何もできないんで。ダメージください。

ＧＭ：ダメージは２８点。

大悟：は？！　痛い。１６抜け。３レベルＫＯ５ショック。

ＧＭ：強いよー。当たればなー。

大悟：ポシビリティで負傷を２レベル消して、ＫＯ消して、ショックを５点もらって、立ってる。

シオン：１０抜けは、１レベルＫ４か。ポシで消すと、１ショック残って、ショック１点はペインブロッカーで無視できるから、ダメージ食らわない。

ＧＭ：堅いな。ではシオンは、恐竜が襲ってきたのを、がしっと踏みとどまって。

シオン：なんか、衝撃で我に返りそうな気がする。

大悟：こっちはバシィッ！　と跳ね飛ばされて、ゴロゴロと転がって、そのままパッと立ち上がるけど血がだらーっと。

ディ：「大悟！　シオン！」

ＧＭ：大悟は気付きますけど、恐竜は、何か変な薬でも飲まされて、狂暴化している風な印象です。

大悟：ダメージ受けたんですよね？　頭来ますよね？　では顔に、改造痕がこう、ぐーっと浮かび上がります。

ＧＭ：（コロコロ）そうすると、周囲の人がですね、「あれは！」「何だ、あの傷痕は」という風に。子どもたちもいて、逃げたり隠れてしまったりするんだけど。

大悟：自分は、邪悪な敵と戦おうとしているのに、同じレベルで、顔を怖がって逃げられる・・・。あー、次のラウンドから、私ずっと萎縮状態です。

ＧＭ：３ポシビリティ弱点（＊１３）ですね。先払いしときましょう。

大悟：はーい、もらっときまーす。

ＧＭ：一方その頃。エージェントたちは、マッコイとディオルドを処理する方向で、サイレンサー付きの銃で、撃ってきます。５対２ー。（コロコロ）ポシビリティを使います。

ディオルド：打ち消しましょう。

ＧＭ：２人に対して、１３で当てます。

マッコイ：１３か。〈回避〉１２なんだよな。

ディオルド：大丈夫。命中が１３なら、あんまり痛くない筈だ。武器の性能が良くない限り（笑）。

ＧＭ：そう。大事なのは、そこ。

ディ：サークルＫ（＊１４）かもしれないからね。

シオン：積極防御できるの？

ＧＭ：いいですよ。まだ戦闘行動してないから。

マッコイ：サークルＫの武器だと痛すぎるから、積極防御。（コロコロ）１５。＋２で達成値１４。

ディオルド：（コロコロ）２０。（コロコロ）２６、＋９。達成値２１で避けました。

ＧＭ：すげぇ。結構自信あったのになー。向こうはバシバシっと撃ちながら、素早く避けられたので、「ちっ、面倒だ」もう少し距離を詰めて、確実に、っていう構えを見せています。

マッコイ：ぶっちゃけ、向こうが片付いて、こっち来るまで保ってりゃいいから。

ＧＭ：はい、敵側おしまいです。ということで、２ラウンド目。

ディ：ユキの行動は？

ＧＭ：ユキさんはやることやったから。

シオン：衝撃的な登場をしたから、それだけで満足してるな。

 
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